昨日、月に一度の外部講師の講演が。

講演は嫌いじゃないさ。好きなように語ってくれたまえ。

が、この講師の先生、フランス大好きすぎる。
それもいいんだ。どこの国が好きだろうと。

それでも俺は、この先生がかなり苦手で、原因は日本の批判にあるんだろうけど。


この先生は、日本の食材の性質が悪い。栄養がないとか言い始める。

俺から言わせてもらえば、それは外国から伝えられた食材のことじゃないだろうか?アプリコットの味がない。野菜の栄養価が低い。


なあ、世の中に出回っている殆どの野菜は、外国から伝えられたものが多いんだぞ?
例えば三寸人参。京人参と色も味も違う。京野菜を食べたことがあるのか?ちゃんと、目と耳と鼻で確かめたのか?


卵も生臭くて使いにくい、小麦粉のグルテンが出やすい。洋菓子に向かないと言っているが



ここは日本だ。西洋じゃない。
そんなに西洋にこだわりたいなら、フランスに移住しなさい。ここにあなたの求める食材なんてない。


とか、言ってみる。
そりゃ、本当の食材を使ったことのある先生は、日本の食材がちっぽけに見えるだろう。
だけどな、そこに住んでいる我々は、その食材でなんとか生活しなければいけないんだ。
だから、栄養が少ないとか、使いにくいとか、気軽に言わないで欲しい。
腹が立ってしょうがない。


どれだけ本場にこだわりたくても、買い求める人間は日本人なわけで、本場の方々との味覚も大きく違う。
こだわりよりも、求める人により美味しいものを。できる限りの最善を尽くして提供するのがこれから必要とされるパティシエの本質なんじゃないかと俺は思うんだ。



それだけを伝えたかった。
落無しですまんな。