話題:旅行






呆然として居ても仕方無いので、旅行会社に鬼電をかけまくる組!。
返答に因って今後の行動が変わってくるので必死です。
(何故ならば組!には軍資金が無いからです←)



しかし繋がらない。
2人がかりでかけてもかけても繋がらない。
繋がらないので、とめこさんは宿泊予定だったお宿に連絡。事情が事情ですから、当日にも関わらずキャンセル料は発生しないようでした。
続けてレンタカーにも連絡をし、本日はゆけない旨も伝達完了。
ここでけんこーさんの電話が旅行会社に繋がります。

・返金は如何なるか
・このまま名古屋で1泊した場合、如何成るのか

この2点だけを先ずは確認……の予定が折り返しに。
既に電話を掛け始めてから1時間弱かかっているのですが……仕方無いのでまだまだ名古屋で足止めです。


組!に残された、目先の選択は2つ……ずばり
・ゆくか、ゆかぬか
Go or stayです。
予報的には14日からは何とか成りそうです。
そしてそもそも13日に予定は入れて居ないので、巻き返せる……かもしれない。
しかし朝イチの特急が動いて居るかと考えれば、これはかなり微妙なライン。
そしてそもそも名古屋駅付近のホテルが空いて居ない。
そして更に云えば、組!には軍資金が略……。
しかし名古屋までは來た、諦めるには略……。


「さっきの兄ちゃんに(明日のダイヤ状況)聞いたら何て云うかな……」
「あー、わかんないっすねーって云いそう」
「云うね。即答だね」
「将來有望な切れ味だったからね」
「あのまま『がんがんいこうぜ!』コマンドで成長して欲しいよね」


―――と、完全に現実逃避をし、件の青年駅員さんに「本日のMVP」を(勝手に)与え出す組!。
眼前で何本も東京行きの新幹線を見つめつつ、旅行会社からの返信を受け……決断、今回は帰る、と。



何度も挑んだ組!が熊野を諦めた瞬間でした。



決め手は矢張り、翌日のダイヤに確信が持てなかったことでした。
それに伴い
「お兄さんが書いてくれた魔法の切符」
の効力が、当日のみしか無いことです。
翌日が駄目だった場合、組!は名古屋→東京の新幹線代さえ捻出出來ないからです。
(とてもカワイソウ)




手前はホームにてネタ用の「天むすせんべい」を購入し、名古屋を後にしたのでした。
新幹線内では、今回の旅を氣にかけてくださって居たi-noさまとメィルをして居たので、酔わずに済みました。
とめこさんは只菅
「今日は帰りたくないの!」
と、云って居りました。
手前も同じ氣持ちでしたが、1時間程度の睡眠状況で更にオールし旅立つのは余りに現実的では無いので諭しました←
只菅しりとり(けんこーさんによる‘り’了り攻め)と、古今東西‘漫画雑誌’をしつつ電車に揺られ、13時半頃には東京に到着。
氣力の尽きた組!は券売機を探すのも面倒に成り、又しても有人改札に突撃です。
手持ちの切符を見せ
「これだけ有るんで、帰るための切符をください」
とお願いすると、何故か横にずれて待っていろ、の指示。
何故に東京駅でも足止め!帰りたいんだよぉぉ!と、悶々として居ると、何やら奥からぞろぞろと駅員さんが。
待つこと10分弱。
「じゃあこれ、改札で見せてください」
と、何故か複写書類を渡されました。



【組!は じもとえき までの 新幹線 の 便乗しょるい を てにいれた!】



… … 違 う ん で す 。


そう云う心算は毛頭無かったんです確かにお金も無いから新幹線は止めて在来線にしようとは思って居りましたが違うのですそんなふてぶてしく帰る心算は毛頭……毛頭……ッ!!!!
「襤褸は着てても心は錦」と「武士は食わねど高楊枝」をモットーに生きる我々ですが、何故か事故による新幹線便乗申請を上げたことに成って居りました……。



傷心な上に氣力もお金も無いので、有り難くタダで新幹線で帰りましたが(結局)。




新幹線内で
「幾つでもいいし、何処でもいいから車でゆけるとこを云ってみろ。連れてってやる」
と、聞くと
「……藤城清治の美術館」
と、答えたので、急遽那須旅行にプランを変更。
地元駅までとめこさんの母上に御迎えに來て頂き、車を奪って旅行会社へ。
返金申請をし、那須のパンフレットを片っ端からぶっこ抜いて、フードコートにて餃子(しかも200円)を2人で半ぶんこし乍ら宿泊施設を探す大人たち……。


生憎2人して赤不浄でしたので、風呂付きは必須。
しかもこの期に及んで
「ビュッフェは嫌。ご飯は持って來てほしい」
と、ビュッフェ嫌いの我が儘を2人して爆発させ、しかも予算は「一人15000円以内」と云う無茶苦茶な事を云い出す大人たち……。


候補が2つに絞れたところで、じゃらんさんで格安だった「ホテルフロラシオン那須」さんをその場で予約致しました。
しゃぶしゃぶ食べ放題やらハーフビュッフェやらのプランも有りましたが、迷わず一等高いコースプランにしましたよ……。
いや、それでも2人で24000円でしたから破格です。
ご飯を自分で取りに行くなんて嫌ですし(頑な)。



無事に予約も済んだので、手前の最寄り駅までとめこさんに送って頂きました。
道中、どしゃ降りですが珈琲館に寄り道をし、珈琲とホットケーキで数時間粘りました。

と「今回はやれることは全部やったよ……」
け「やったねぇ……」
と「だって、最初は予算が足りなくて断念したでしょ。で、それが復活したと思ったら、台風で、周りに散々止めろと云われたのに決行したでしょ。で、決行したら乗る筈の電車が運休したでしょ。それでも諦めずに1本前の電車を勝ち取ったでしょ。……で、最終的には完膚無き迄に断ち切られた、と……」
け「遠回しに云っても聞かないから、直球でフラれた感じだね(笑)」
と「そうそう(笑)。やんわり断ってもわかんないから『はっきり云うけどさ、迷惑なんだよね』て云われた感じ」

等と話して居りましたが、氣付いたら「センスのいい名前とは」をテェマにディスカッションを始めて居り、又しても22時30分過ぎて居りました。



組!がバカヤロウ過ぎて掛ける言葉も見付からない。


23時頃に最寄り駅に着き、なんやかんやで矢張り就寝は深夜に成ってしまったのは、云う迄も御座いませぬ←




―――こうして、熊野への道は断たれ、怒濤の連休初日は静かに終わったのでした。







続く。