法律相談事例集

弁護士： その商工ローンから、いつ、いくら借りましたか？

相談人： ５年ほど前に５００万円だったと思います。

弁護士： 支払いはずっとしてきたのですね？ 

相談人： もちろんです。約束どおりの支払いを先月までしてきたのですが、今月はじめ、取引先が倒産して、あてにしていたお金が入ってこなくなって、うちも苦しいのです。

弁護士： 立て直せる自信はあるのですね？

相談人： ええ、なんとかなると思っています。

弁護士： 保証人がついているわけですね？

相談人： そうなんです。知人を拝み倒して頼みました。絶対に迷惑をかけないと言って頼みましたので、裏切りたくありません。

弁護士： なるほど。で、手形も差し入れていますか？

相談人： はい。今月末から、何枚か落とさなくてはいけません。

弁護士： すぐ弁護士に頼んで、これまで支払ってきた高い約定金利を法定金利に引き直す計算をしてもらうことをおすすめします。

相談人： 減りますか？

弁護士： ５年間だったらかなり減ると思います。ひょっとして払い過ぎになっているかもしれません。

相談人： そうですか・・・。

弁護士： 弁護士は、すぐに商工ローンに電話を入れるなどして、手形の差し入れを止めます。

相談人： それで止まりますか？

弁護士： 必ずというわけではありませんが、差し入れた手形を取り戻してもらった経験はあります。

相談人： なるほど。

弁護士： 法定残金があったらその支払い方法について話し合うのです。

相談人： 保証人には迷惑がかからないでしょうか？

弁護士： 保証人から弁護士あての委任状はもらえるでしょうね？

相談人： それは大丈夫と思います。

弁護士： それだったら、かなりの可能性があると思いますよ。

相談人： ああ、よかった。助かります。