未公開株を今のうちに買ってすぐ上場されると倍以上になるとすすめられ、300万円で買いました……。
未公開株取引で騙された!
弁護士: 株式取引の経験はありますか?
相談人: いえ、全然ありません。
弁護士: 未公開株を買ったら値上がりしてもうかるという話だったわけですね?
相談人: はい。1年後に確実にあたる宝くじを買うようなものだ。このように強い口調ですすめられました。
弁護士: 電話での勧誘でしたか?
相談人: いえ、知人の紹介です。その知人も買っていましたし、はっきり値上がりすると言われましたので、ついお金を払ってしまいました。
弁護士: 未公開株の一般投資家に対する投資勧誘は、財務諸表等に関する監査報告書に重要な注記がないこと、そして事業計画に収益性・成長性が認められることなどを条件としたグリーンシート銘柄に限って認められています。
相談人: ええーっ、そんな制限があるのですか!
弁護士: だって、経営状態に関する適切な情報開示がないと、正当な価格かどうかわからないでしょう?
相談人: そういわれれば…そうですね。
弁護士: ところで、その未公開株の会社はどうなったのですか?
相談人: はい。私がお金を出してから、実は、もう1年になるのすが、一向に上場されず、それどころか業績不振のようです。
弁護士: ということは、きっと悪い連中に騙されたと思いますよ。
相談人: ええーっ、そうなんですか!私のお金は戻ってくるでしょうか?
弁護士: そんなことをする連中は悪賢いから難しいと思いますが、直接あなたを勧誘した人だけでなく、その上司や取締役個人の責任追及も考えてみた方がいいでしょうね。
相談人: なるほど、すぐに取り返してほしいです。
弁護士: 出した300万に、1割の弁護士費用30万円を付加して損害賠償を求める裁判を起こしてみてはいかがですか。
相談人: わかりました。ぜひ、お願いします。