暴走PことcosMoさんのアルバム、「星ノ少女ト幻想楽土」ついに発売しましたねー!
発売日、アニメイト開店と同時に直行してお買い上げしました。
もうこのシリーズ大好きだったので、嬉しい限りです。
ちなみにストラップは冒険少女、マウスパッドは転生少女が当たりました。わーい!


で、さっそくですが、このCDに収録された曲について考察や解釈などを書きつづってみますね。
飛躍とか、お前それ妄想だろってとことか、PVと合ってないよーってとこもあるとは思うのですが、
あくまで個人的解釈の一つとして見て頂けると、嬉しいです。

「♪」から始まる文は、歌詞の引用。



・ステラVSリアリスト?

動画の方では私てっきり、このシリーズは、
ステラ(色んな少女たちに夢を見せる、理想側)VSリアリスト(少女たちに真実を押し付ける、現実側)
の構図でできているのだと思っていたのです。
けれども、『AI少女と深層心海』を聴いて、自分の考えはまったく違っていたのだと思わされました。

このシリーズは一貫して、現実を見る、真実を手に入れることの大事さを訴えかけているんだろうと。

VSじゃなくて、もう、主張はリアリスト側で、ステラはあくまで根拠づけるための、倒されることがわかっている反論みたいな。戦うどころか、最後リアリストはステラを助けに来たような形になっていましたしね。
そう考えると、ステラ、都合の良い幻にすがった少女たちがバッドエンドになっているのも納得です。
悲劇ばかりですが(そして鬱展開が大好きな私にとってはおいしいんですが)、
最後にはそれだけでないこと、むやみやたらと悲劇を連ねたわけではなくて、このシリーズの中での答えが出されていることが、素敵だと思います。




・「♪そして二人目の少女「λ」が帰ってきた」→どこに?

『AI少女と深層心海』がぐぐっと物語の真相を教えてくれましたね。
深層なだけに……すいませんでした。
このCDには入っていませんでしたが、メロディなどから『独房ステラシアタ』も関係していそうです。
独房……街の中心、プログラムのAI(核)ならば、逃げだせませんものね。
ステラもまた、他の人達から求められた理想のとおりに自分を歪ませていたのでしょう。
ステラ=少女たちに都合の良い夢を見せる街のプログラムのAI=λ 
この子も、完全に良いと思い込んで夢をまき散らしていたわけではなく、求められて、どうしようもなく、だったのだろうと思います。 だから、「♪「街のシステム」を破壊した」らようやく、自由になれた。
これを破壊して、AIステラは、λとして、現実世界に、帰ってきたのでしょう。





・λ=ステラなら、童心少女が矛盾?

街のシステムが破壊されたなら、もう、他の少女たちは都合の良い幻に囚われてバッドエンドを迎えることもないはずです。でも、童心少女では、λが登場しています。そして同時に、曲の中でステラも登場し「♪―貴女ノ 貴方タチノ ソノ不幸ニ サヨナラ―」と言っているのです。 

λ=ステラなら、λが登場している時点で、街のシステムは破壊されており、
童心少女の悲劇は起こっていないはずでは?

そう考えて、ちょっと悩んでみました。
で、思いついたのが2パターン。

【パターン1・童心少女の事件を、λたちが見直して、反省している】
λとρは童心少女の曲中で、あくまでナレーターのような役割をしています。
このナレーションは、童心少女と同じ時間軸で行わずとも、
全てが終わった後、付け加えのように、後撮りしても良いわけです。
ですので、童心少女の話は、リアリストたちにとってはもう終わった事件であり、
ステラがλとして、後々になって、可能性を奪ってしまった物語を、反省も込めて見返しているのではないかなあと。

この説は『浅紫色のエンドロール』を元に考えてみました。
この曲、ぱっと聴くと、これを聴く私たちへの語りかけの曲だと思ったんですが、
これがλの視点だったら面白いなーとも思ったのでw

【パターン2・別の星にも同じようにステラがいる】
『転生』でリアリストが「♪このような事態に陥っている星はたくさんある」と言っていたので。
ステラは色んな場所にたくさん存在していて、
童心少女ではλとはまた別のステラが同じように夢を押し付けられて頑張って幻の世界を作っていたのかも。
ただこれは、ちょっと深読みかなーとも思います。
なぜかというと、リアリストの言うたくさんの星は、ただ単に、
修道少女や電波少女など、たくさんの少女たちの一つ一つの悲劇を、
修道少女の星、電波少女の星、という風に、一つ一つの世界として言っただけかもしれませんから。
たった一つの星で色んな悲劇が起こっているのではなくて、
色んな星で一つ一つの悲劇が起こっている、ということですね。うーん、うまく言えない。伝わるかなあ。

とりあえず、このどっちかで考えたら、矛盾は解消されると思います。





・『ボクらのコスモロジー』は誰のお話?

これは童心少女のお話で集まってきた子どもたちのうちの一人…
あるいはその子たち全員の思いが集まったお話なのかなあと思っています。
ステラが童心少女の方で「♪―貴女ノ 貴方タチノ ソノ不幸ニ サヨナラ―」って言っていますから、
この「♪貴女」が童心少女、「♪貴方タチ」がコスモロジーの「ボクら」なんだろーなあ。
なんでわざわざ取りあげたかというと、ひょっとしたら電波少女の歌かもしれないなーと思ったから。
ただ電波少女は空想庭園の子でしょうから、自分で違うなって思いなおしました。
「♪げんじつに ちょっと つつかれると たやすく こわれてしまう」って歌ってるわりに、電波少女は壊れそうなとこちっともなかったですしねw





・迷子少女と転生少女のつながりって?

時間軸としては、『転生少女と転生少年』が先でしょうね。
少女が少年に転生するときに、つまり街に落ちるときに、
少女→少年 緑髪の少女→少年を愛してくれる紛い物 緑髪の少女の恋人→消滅 
というすりかえが起こったのでしょう。
さて、転生少女が現実に戻る決意をして、踏切で分かれます。
(余談だけどこの歌詞の踏切の表し方すごいと思う)
現実では元通り、緑髪の少女と恋人が仲睦まじく過ごしている。
けれども、少女が現実に帰ったこの時点ではまだステラがλになっていません。街のシステムは壊れていないのですね。
なら、紛い物の緑髪の少女は、恋人を喪って一人、残されます。
奇しくもそこは願いが盲目的に叶う街の中。緑髪の少女は、迷子少女になってしまいます。
この辺を考えるとやるせませんね。
こういう迷子少女の誕生を救うためにも、『転生』の方でリアリストが「♪君の愛する人を救うためでもある」と持ちかけたのではないかと思います。

『家出少年と迷子少女』でラストの「♪ハッピーエンドだよね」が最後まで歌えず終わってしまったのも、
迷子少女、つまり「転生少女が産みだした虚構の緑髪少女」が帰ってこれる「間違いじゃないキミ(転生少年)のいる世界」は、転生少女が現実に帰ったことで、なくなってしまったせいだと考えられます。
迷子少女が「♪やっとここに帰ってこれた」 って言っていた「ここ」とは、転生少女の現実世界で、
迷子少女が求める転生少年もいなければ、そもそも迷子少女すらいなくて、
迷子少女は本来の、恋人がいる幸せな緑髪の少女として戻る。
だから、ハッピーエンド、って言い切る前に消えてしまう。
という感じじゃないかなーと思いました。





聴いていて、気になって色々考えたところは以上になります。

やっぱりどれも好きな曲で、好きなシリーズで、
こうして一つのCDにまとまってくれて、どっぷりこの世界に浸れるようになってとっても嬉しいです。
何度も動画で聴いたことある曲のはずなのに、歌詞カードを見ながら改めて聴いたら、
ついついボロボロ泣いてしまいましたw
いやあ良い買い物した!

では長々とした文に最後までお付き合い、ありがとうございました!