「ちくしょう、俺をこんな風に産んだのはてめえだろうが!」
などとショッキングな前置き。


壁井ユカコさんの作品、「カスタムチャイルド-罪と罰-」を読んだのでこれまた感想をつらつらと。
これと同じ世界観で書かれた「カスタムチャイルド」(壁井さん曰く「無印」)も読了済みだったので、ゲスト的に出演する無印キャラクターににやにやしつつ読み進めました。とは言っても続刊というわけではないので単体でも十分読めるはずです。

簡単にあらすじを紹介すると、遺伝子操作で産まれてくる前の赤ちゃんの形質が設定できるようになった仮想現代のお話。金髪碧眼の日本人は当たり前。そういう世界で、遺伝子操作の結果が思い通りでなかったと実親に放棄されて育った男の子と、遺伝子操作せずに産まれて育った男の子と、遺伝子操作通りに産まれ親の奴隷と化している女の子が、すったもんだ絡み合いながら歪んだ青春を過ごすストーリー。

キャラクターの内面がすごくよく伝わってきます。しかもエグイ。ストーリー展開も容赦がないです。

で、ちょっと感想書いていたら以下ネタバレちっくになってしまったので、ぼかしてはありますが嫌な方はバックプリーズ。お付き合い頂けるなら追記よりどうぞ。