スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

フリーゲーム「アクアリウムス」感想

「選ばれし民が世界を統治する」
案外凡人の方が楽な気もする前置き。



えー、今回はクリアラブログ(ichimen.blog103.fc2.com)さんところのフリーゲーム「アクアリウムス」(forest.watch.impress.co.jp)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

ウディタ製の長編RPG。細胞変異や箱庭世界、軍組織などのワードにピンとくるかた向けのストーリーと、オリジナル要素ありのバトルシステムが魅力です。

というわけでさっそく良いなあと思ったところを。



・続けて爽快コンビネーションバトル

やっぱり一番に挙げたいのはバトル、このコンボシステムです。

特定の順番でスキルを発動させると追加ダメージが入るというシステムですが、これがとにかく爽快! 追加ダメージは倍増していくので、うまく重ねれば5ケタダメージも夢じゃない、はず。大ダメージを叩きだすのが好きな方にとってもオススメです。
仲間と仲良くなると追撃してくれるのも、ダメージ・キャラ愛両方の意味でありがたい!
また、殴るだけでなくスキルの種類も豊富です。職業の代わりにサーキットデバイスなるアイテムを使ってレベルをあげていくことで、覚えられるスキルが増えていきます。

ま、まあコンビネーションの都合上、ウィザード一強な感は否めませんが……。でもソドマスの連続攻撃とか楽しいから、うん。色々やりたいなーというプレイヤーの気持ちに応えるだけの職業が用意されてて嬉しかったです。




・世界観ガチガチで燃えやすいストーリー

前述した通り、細胞変異や箱庭世界などがメインの、餌の立場から逆転を目指すようなストーリーラインになっています。主人公が軍属になるので、専門用語もたっぷり。けれども、展開自体はかなりとっつきやすい作品だと思います。
普段なら軍もののお固い用語はちょっと読みづらく感じてしまう自分なのですが、この作品は説明部分を特殊会話などで笑い混じりにさらっと流してくれたので助かりました。しっかり形作られた世界設定とわかりやすい展開が見事に噛み合っていて、こちらも思い切りのめり込めるストーリーです。

一言で言うなら少年漫画! とにかく熱くてかっこいい、これに尽きます。




・たくさんのキャラクターと告白システム

まず主人公について。彼が話す時は基本的に選択肢が2種類出てくれるので、彼の性格の方向付けがある程度出来てよりプレイヤー≒主人公にしやすくなっています。内容は一般人的な草食系っぽいものか、肉食系スーパーイケメンなものがほとんど。私はもっぱら後者ばっかり選んでました。ふふふかっこいいぜ。戦闘時の台詞が編集できるのも個性づけに一躍買ってくれて良いですねぇ。

このように無個性主人公をより色付けできるのに加えて、仲間キャラも個性的な面々が集まっています。世話焼き幼馴染、元気っ子お姉さん、痴女研究者、ツインテロリ、生意気ショタ、中年リーマンなどなど。何よりお胸が大きめの女性が多くて私得。

ストーリーの流れに沿って行けばほぼ必ず全員を仲間にできるのも魅力だと思います。条件付きの加入はどうしても見逃した時寂しいものね。
サブ会話で仲間同士が生き生きお喋りするのも見ていて楽しいですし、ゲームが進むとなんとお目当ての子とデートに行けたり告白にこぎつけたりすることもできちゃいます。うっひょう。




・惜しみなくハイクオリティを使い尽くすグラフィック

そしてさらに加えて言いたいのがグラフィック面!
キャラの立ち絵はもちろんのこと、表情変化あり私服ありバトル時のカットインあり、しかもコスプレまでさせちゃえます!なんてこった。

イリスに水着、メティスにナース、アルダに学生服がハマってた覚えがあります。あっでも一心も学生服似合ってたなあ。
さらにさらに、このハイクオリティなイラストは仲間キャラだけでなく、敵キャラやモブキャラにも惜しみなく使われています。ここぞというところでガンガンスチルや一枚絵が入ってくるので、なんというか、こんなに良いんですかと歓喜の叫びを上げたくなるほどでした。




他にも、称号集めやサブクエスト、合成システムなど、やり込み要素がたっぷり。一直線にクリアを目指すもよし、寄り道しまくって万全の装備でイボルバーに挑むもよし。強くてニューゲームもあるという、ボリュームたっぷりの一作です。





さて、このように様々な要素があるこの作品ですが、一方でそれが惜しいなあと感じられてしまうところもあります。
以下ぐだぐだ語りますので、まとめだけ見たい方は最下部へどうぞ。



・クエストや採集について

討伐クエストは複数受注できるようにして欲しかったというのが一番のところ……! いっぺん中断しちゃうと討伐数がリセットされるのも痛いです。
それでも単純に汎用敵をボコスカ殴るだけならどんとこいなのですが、ごく限られた1エリアにしか出現しない敵が加わることも多くて、倒すよりもまず敵を探す段階でだんだんと面倒になってしまうという……。せめてエリア限定の珍しい敵は1匹・他の雑魚は複数匹などの構成にしてもらえたら、印象がかなり変わっていたんじゃないかなーと思います。
また、採集クエストの収集物に偏りがあるのもネックでした。特に終盤、ダマスカス鋼が出ないのなんのって! レアアイテムばかり足りなくて雑貨が余り、かといって合成してもアイテムを使う機会自体が少ないなんてことも……。
故郷の収集施設に投資すればレアだけ手に入るようにするとかしたら、お金の使いどころも増えて一石二鳥な気がするかなー、なんて。

この辺りはおまけ要素でもあると思うので、気にならない人はスルーで良いところではあるんですけどね。実装されているからにはやっぱり気になるところとして取り上げたくなるのも確かなのでした。




・好感度システムについて

2回目以降が固定台詞なのは良いんです、むしろあれだけのデートコースにそれぞれ個別台詞ついて私服まで見られるってもうその時点でめちゃくちゃ凝っててすんげぇ話ですし、さすがにそれ以上は求め過ぎです。
じゃあ何が惜しいのかって、ラブラブになるまで回数こなさないといけないところ! 悲しい話ですが、初め新鮮だった反応も繰り返すとありがたみが薄れてしまうのです。それぞれのコースを2巡するくらいでぴったりラブラブになれれば、盛り上がった気分そのままに告白まで持っていけるのになあととてももったいなく感じました。





とまあ、色々書き散らしましたがやっぱり全体的なクオリティが高いのは確かです。
とにかく出来の良いフリゲがしたい、スタイリッシュな作品にどっぷり浸かりたいという方にオススメの一作でした。





追記にはネタバレ込みの感想など。
続きを読む

フリーゲーム「かげろうは涼風にゆれて」感想

「私が素敵と感じたものはなべて汚い」
価値観の相違な前置き。



えー、今回は、言ノ葉迷宮(homepage2.nifty.com)さんところのフリーゲーム「かげろうは涼風にゆれて」(homepage2.nifty.com)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
ジャンルは推理型選択式ノベルアドベンチャー、で、いいのかな。ダークな展開を含み、鬱展開好きにもぐっとくるエンドがあって楽しかったです。
プレイ時間はうまくいけば1・2時間。コツがわからないとかなりの時間がかかるかと思います。難易度は個人的にはけっこう高めでした。とあるポイントで引っかかってしまい、ついにはちょこっとヒントをカンニング……。かなり頭を使う新鮮な一作でした。
というわけで、特徴的な点などあげていきますね。





・ノベルとして楽しみ、ゲームとして楽しむ

こちらの作品で最も独特なシステムは、「初回プレイ時のセーブ封印」「初めからのやり直し禁止」というところです。あ、オートセーブはあるので一気にクリアする必要はありません。私のようなセーブ厨で中断好きの皆さんもご安心を。
話戻して。上記のシステムを搭載することで、初回はとにかく話のみに集中し、物語の面白さや掴みを楽しんでいくようにできています。

さて一方で、この作品は周回プレイこそが本番です。どこか不穏な展開、不可思議なエンディングを経て、ここからプレイヤーの腕が試されます。セーブロードの解禁で、プレイヤーには選択肢の吟味ができるようになりました。そこで我々は、主人公達が真相に近づくにはどうすればいいのか、を、試行錯誤で推理しなければなりません。勿論、やみくもに全選択肢を当たっても真相には辿りつけない仕組みです。

言ってしまえば、物語の掴み(ノベル)→選択肢のチャレンジと推理(ゲーム)→真相の物語(ノベル)という段階を踏んだ流れが、システムで一部を禁止しただけで成り立ってるわけですね。こりゃすごい。シンプルながら唸らされました。





・パズルのピースが綺麗に埋まっていくようなストーリー

さて、その肝心の物語について。
なんだかちょっとでも語ってしまうとネタバレに通じそうなイメージがあるので、あまり深くは書けませんが……作中の疑念や気になる点が綺麗に解決していく、整ったお話だなーと感じました。
伏線や不穏な描写が説明なしに挟まれるこの緊張感も良かったですね。嫌でも気になって、あの描写は何だろうかと考えたくなるという。結果、真相と噛み合った時のすっきり感はたまりません。
ミステリ好きな方はとりあえずやって損無しかと。
詳しくはネタバレ込みで追記に畳みますね。




・クーデレふうな主人公とパートナー

主人公サイドの二人はどちらもクールです。慌てたり動揺したりすることはめったにありません。何が起こっても動揺はすれど騒がないので、冷静に物語を進行することができます。
クールキャラ萌えな自分としてはこの性格設定嬉しかったですねー。きりっとした態度でさらっとすごいこと言っちゃうみたいな。仮にこの状況で感情豊かで混乱しがちな子が主人公だったなら話が進まず終わっちゃってたかも。そう思うと、キャラ設定の辺りもよく詰められてるなあと思います。
男女ペアとなるとつい恋愛要素に繋げがちですが、こちらの作品は匂わす程度に留めていてくれたのも良かったです。一見淡々としてますが、葛藤や思い悩みはしっかりしてくれるので感情移入もしやすいです。
青海ちゃんかわいい。



・情報整理と過去俯瞰に富んだシステム

他に興味深いシステムとしては、情報メモが確認できることと、プレイログが閲覧できることでしょうか。
全てのエンドを見てからプレイログおよび後々解禁される新機能を閲覧すると……いやあ、かなりぐっさり心にきます。この辺りのダークさも、本編の不穏さとよく合いますね。
プレイヤーの記憶と情報メモとに少しばかりの差異が出るので、メモを見ることで主人公の記憶を疑似的に体験できるのも面白かったです。




とまあ、こんな感じで。
物語的な意味でもゲーム的な意味でも、全クリした時のカタルシスが気持ち良い一作でした。
読むだけなのにノベル“ゲーム”?ともにょもにょしている貴方に勧めたい一作です。
(とか言いつつ分類はアドベンチャーゲームな気もしますが気にしない!)





続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
ブログ検索
本棚