フリーゲーム「吠影吠声」感想

「メリーゴーランドと路面電車の類似性について」
やるせない前置き。



えー、今回は、雲雀殺(kyuutenn.web.fc2.com)さんところのフリーゲーム「吠影吠声」の感想をつらつら書きますね。
ジャンルはサスペンス風のノベルゲー、ヤンデレ気味の人や電波っぽく見える人がいますのでそういったキャラが好きな方には嬉しいかも。


・ストーリーについて

ファンタジックなところもありますが、「あんまり深く考えたら、ダメ。」と公式サイトにもありましたし、この辺りは素直に「そういうもんなのかー」で納得できました。
ただ気になったのが、選択肢によって主人公の行動が不自然すぎるなあと感じちゃうところです。やりたい展開に合わせがちで、心変りがけっこう急すぎるかなと。
とはいえ、エンドによってキャラが病んでくれたり、鬱展開になったりするのは満足。そういうの好きな方はやってみて損は無いんじゃないかなあと思います。
あとがきでもちらっと触れられていましたが、せっかくなら姫サイドの話も見てみたいですね〜。別作とかで出ないかなあと期待してます。



あと良いなあと思ったところについて。字がぶわっと流れ出るような演出がありまして。あれにはぐっと気押されました。やっぱりホラーにはびびる演出がつきものですなあ。

キャラクターだと千鳥さんが好きです。こう、追いつめられた優等生って、こう、グっとくるものがありますよね。


とまあ、こんな感じで。
シリアスな雰囲気と破滅的な展開が魅力の作品でした。

フリーゲーム「語り部さんとおとぎ話」「語り部さんとおとぎ話-The second act-」感想

「予定調和に安堵の息を」
一文目に犯人の名前が書いてある前置き。



えー、今回はmint wings(mintwings.web.fc2.com)さんところのフリーゲーム「語り部さんとおとぎ話」(mintwings.web.fc2.com「語り部さんとおとぎ話-The second act-」(mintwings.web.fc2.comの感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
実は無印語り部さんの方はかなり前に一度プレイしたことがあったのですが、当時はこんなふうに感想文なんて書いていなかったので、ここで取り上げるのは初めてになります。よくよく見たらセーブデータが4年前でした。懐かしい!
実は今頃になって続編が出ていたことを知りまして。せっかくなので改めて、ということで無印も再プレイしてみました。というわけで今回は二作品の感想文になります。


まずは、両作品に共通した魅力や特徴を挙げますね。



・本当は怖いおとぎ話達

この語り部さんシリーズは、語り部さんがダークな雰囲気の童話を語り聞かせてくれる形の短編集になっています。各章はそれぞれ赤ずきん、白雪姫、などなど馴染みのあるものばかり。ただし、ダークな改変やバッドエンドなオリジナル要素がたっぷり盛り込まれています。
失礼ながら、展開としては先が読めるものも多く、何よりしょっぱなから語り部さんがネタバレしちゃうので意外性はありません。ですが、中にはわかっていながらも萌える設定等もあり、ほどよくまったりとブラック展開を楽しめました。
余談ですが童話と鬱展開ってかなり親和性が高いですよね。断章とかメルヒェンとか。童話モチーフのフリゲってまとめたらどれだけの数になるんだろう……。



・メタの象徴とも言うべき存在語り部さん

メインキャラクターは一人、語り部さんのみです。
この肝心の彼女なのですが、正直好みが分かれるキャラクターかと思います。ほわほわした外見にあざとい可愛さ、そしてかなりの毒舌っぷり。思い切りメタな突っ込みを入れてくることもあります。ダークなお話が続くこの作品ですが、気楽に読み進められるのは彼女が緩衝材の役割を果たしてくれているからかもしれませんねぇ。
ただ、メタ視点でこちらの思考をトレースしたがるのは良いんですが、彼女の推測がプレイヤーの私の考えとちぐはぐなパターンが多くて……w どうにもとんちんかんにお説教受けてる印象でした。せっかく余韻のある鬱展開も、ゲスなちゃかしが入ると興冷めしてしまいます。
とはいえ、章の途中で休憩をはさんでくれるのは助かりますね。紅茶のお代わりを入れに行く余裕があるのもいいものです。
でもラストの選択肢ではついつい彼女を苛めてしまいました。はっはっは。無印の反応が好きです。



・シルエット中心の絵本らしさ

このシリーズ一番の推し所がこの絵本らしいグラフィックです。童話の登場人物たちは皆シルエットで表示されるのですが、これも単に影というわけじゃなく、カラフルでテクスチャ等もお洒落な形になっています。まさに絵本、ビジュアルノベルらしい感じ。
メインの語り部さんは無印とsecondで少し画風が違うのですが、これについては二つの違いということで後述するとして。
画面端で常に語り部さんが出ているのも、構成として独特で面白かったです。ただの童話絵本ではなく、あくまで語り部の体裁を持ったビジュアルノベルなんだなーと思わされます。





続いて、無印とsecondの違いについて。



・語り部さんの画風
無印はアニメっぽい感じ、secondはおとぎ話側に合わせた感じ。
サイズ、画風共にsecondのほうが個人的には好きです。でも、無印のほうもあれはあれで、メタ視点持ちの特別感があって良い演出だと思います。

・環境設定
無印のほうは起動のたびにコンフィグを開かないと音量が初期状態に戻ってしまっていたんですが、その点がsecondで改善されていたのが嬉しかったです!




とまあ、こんな感じで。
語られたおとぎ話の中ではピーターパンが一番、次点で赤ずきんが好きです。

ゆるい気分でダークなものを見たい方にオススメのシリーズものでした。

フリーゲーム「sai愛+愛」感想

「許す、殴れ。」
それか腰を据えて話し合って欲しい前置き。



えー、今回はアカメミシン(akame.x.fc2.com)さんところのフリーゲーム「sai愛+愛」の感想をつらつら書きますね。

R-18の乙女向けノベルゲー、各エンドにつきエロが1回ずつある感じ。無理やり多めです。暴力描写もあります。かなり理不尽です。(笑)(汗)といった表記があります。以上大丈夫なヤンデレ好きさんはプレイしてみると面白いんじゃないかなと。



うん。見事なマルチバッドエンドでした。

確かに軟禁嫉妬などなど病んでる要素は多くあったのですが、全体を通してみると病みよりエロ重視な印象でした。
NTRっぽい展開や3Pがあって実においしかったです。露骨ながらもえろさ際立つ。

個人的には、彼をヤンデレの枠に入れるべきかちょっと悩むかも。ヤンデレというか発情DV男……?でもヤンデレの定義がそもそも何……?等々。作者さんがあとがきで「ヤンデレにしてはキチガイ度が足りない」とおっしゃっていましたが、そもそもヤンデレはキチガイって前提はひと悶着あるような
おいといて。



良いなあと思ったところ

・台詞枠などが細かく変わる
雰囲気に合っていて素敵でした。

・動きのテンポが良い
場面転換がぱっと変わってくれて自然なので、とても読みやすく、視覚的にも楽しかったです。

・ED確定してからのストーリーが濃厚
分岐してからのストーリーが長めなので、たった一つの選択肢でこうも人生が変わるのかという様を楽しめます。後日談が多めで満足。

・おまけのはっちゃけぶり
礼史さんの輝きっぷりが素敵でした。




惜しいなあと思ったところ

・音量調節ができない

・エロが漫画調
ごめんなさい擬音に吹きました。男性向けが好きな人にはむしろ嬉しいかもなので、あくまで私が合わなかったってことで。プレイ内容は好みなの多かったです。

・サブキャラの設定も話として見たかった
サブキャラの恋愛模様もどろどろしていたみたいなんですが、設定上でしか語られていないようで……せっかくなら見たかった!





とまあ、こんな感じで。
公式にあるようにMさん向けなノベルだと思います。
一貴さん情緒不安定可愛い。口調が荒くなるのがツボでした。

フリーゲーム「zero-answers」感想

「動体視力は知力でカバー!」
できない脳筋プレイヤーな前置き。



えー、今回はプチレア(petitrare.com 旧あそこのひと)さんところのフリーゲーム「zero-answers」(petitrare.com)の感想をつらつらと書きますね。一部レビューっぽいかも。
同作者様のフリゲを近頃取り上げてきましたが、この作品はまさに締めの一作。単体でも勿論楽しく遊べるものの、questionsシリーズ通して触れておくとグッと燃え上がるので、未プレイの方は先に他作品にも手を伸ばしてみることをオススメしておきます。


というわけで、さっそく魅力的なところから。




・スロットで戦闘や探索を有利に進める

広いマップをうろうろしたり、面倒なエンカウントにストレスためたりすることはありません。というのは、探索が全てスロットという斬新なシステムがあるおかげ! スロットを回して金や敵に遭遇する、このさくさく感。ついついハマって回しまくってしまうのがこの作品の醍醐味です。
スロットと言っても全てが全て運ゲーというわけではないのでご安心。スロットの速さを操作することもできますし、アイテムの使いどころやバトルの戦略はプレイヤーにゆだねられています。
もちろん、目推しができるに越したことはありませんがね。私は超苦手なのでちょこっとだけ苦労しましたw 2つリールが揃ったらガッツポーズという低レベルさ。なのにハマっちゃう恐ろしさ。



・個性的な学徒たち

育てる生徒は8人と多めですが、可愛い顔グラにしっかりしたキャラづけのおかげですぐ覚えられました。中盤になった頃にはもう、愛着がわきすぎて退却時に申し訳なさでたまらなくなることも。この手のゲームは仲間が駒扱いされがちですが、むしろこの作品では彼らを生き延びさせるために頑張りたいと思えます。
お気に入りキャラはムッツリさん。三白眼ですよ三白眼! 無言の凝視に何度助けられたことか。
キクチさんだけさん付けなのもツボです。殺す(可愛い)。



・スキルとMPのジレンマバトル

限られたターン中に倒さないと討伐失敗、経験値がもらえなくなります。しかし、全力でスキルを使ってしまうとMP切れで行動できないことに。このジレンマを解消するのがまた楽しいんですよね。
うちはなかなか魔法陣を出せなかったもんだから、常にMPカツカツで頑張ってもらってました。
バトルは基本オートで進むので、スキル調整をして無駄なMPを使わないように気をつけるのも重要なところです。幸い、ボスについては事前に情報がもらえるので、いかに対策するかがポイントですね。……私はわりとゴリ押ししました。ははは。先生役がボス戦だと参戦できるのも嬉しい仕様です。「お前達は私が守る!」みたいに勝手にテンションを上げてました。



・ストーリーを深める『先達の記録』

初めに明かされる目標は、「生徒が戦争で生き延びられるよう強くする」ことです。ですが、ただ強化するだけならわざわざ危険な場所を探索する必要はないわけで……。探索を進め、先輩学徒の体験記を読むことでだんだんとこれから起こる戦争の意義がわかるはずです。
進むごとに狂気と謎が増していくこのドキドキ感。詳しい感想は追記にしまっておきますが……とにかく、システムだけでなくストーリーも注目どころです。




とまあ、こんな感じで。
スロットゲームや頭を使うコマンドバトル、どんでん返しのあるシリアスストーリーに興味のある方へオススメします。
追記ではネタバレ込みの感想など。



同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
「100-questions」(mblg.tv
「zero-questions」(mblg.tv
「ブルーバレット」 (mblg.tv
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フリーゲーム「color:clear」感想

「無色と透明の違いとは」
色は無くてもここに在る前置き。



えー、今回は時雨屋本店(shigureyahonntenn.web.fc2.com)さんところのフリーゲーム「color:clear」(shigureyahonntenn.web.fc2.com)の感想を書きますね。
感情を失った主人公が魔王と仲良くなりながら色集めするRPG。クリアだけを目指すなら早めに終わりますが、エンディングを全て回収するならかなりの長さになるかと。細かい分岐を試すならそれこそ何百回でも遊べちゃいそうな一作です。

結論、もう、ひっさびさにダダハマリする作品でした!
というわけでさっそく、魅力的な点をあげていきましょう。



・生き生き喋るキャラクター

主人公は基本的に「はい」「いいえ」しか話せません。が、決して話から置いてけぼりにならないのがこの作品の魅力の一つだと思います。
とにかく会話が楽しい!これです!
冴えわたるボケと勢いある突っ込み、そしてひねくれた「いいえ」のコンボ――キャラクターの反応が楽しくて楽しくて、たった二つの選択肢でここまで味をつけれるのかと驚かされました。
突っ込み気質の魔王、飄々おちゃめな吸血鬼、瀟洒ながら言うことは言っちゃうメイドさんなどなど、メインキャラサブキャラ共に豊富です。誰がプレイしても一人はお気に入りのキャラができるんじゃないかなあと思ったり。私のお気に入りはまあ案の定というかシャンさんです!
話していくうちに、キャラクター同士の関係性やこの世界の歴史などがちらちらっと明かされるのもまたたまりません。キャラ萌え的な意味でも、情報収集的な意味でもおいしいです。



・ギャグもシリアスも爽快に〆るストーリー

さて、↑の文や公式サイトのトップにあるスクショを見たら、ギャグ一辺倒と思われるかもしれませんが。実は冒頭から魔王討伐クライマックスシーンというハードなシリアスっぷりです。他にも、設定をよくよく考えると重たいものがいくつもあります。
が、それをスパーーーンと前向きに切ってまとめてくれるのは爽快の一言! 暗い展開が苦手な方も十分すっきり楽しめると思います。とはいえ勿論、私のようにシリアス好きなタイプなら素直にそのまま受け取れば良いし、ダーク展開好き大喜びなイベントもあります。
なんというかチープな物言いになりますが、幅広く色んな人が楽しめる一作だと思います。
とにかく、ギャグにしろシリアスにしろ、ノリと勢いが素晴らしい一作です!



・豊富なエンド数と膨大な会話分岐

とにかく会話パターンが尋常じゃないくらい多いです。
しかも、選択肢は「はい」「いいえ」のみと前述しましたが、実はたまーに条件が合うと第三の選択肢が出てきてくれます。すっとぼけたボケが入ることもあれば、ドキっとする一言が飛び出ることも。これは選ばずにいられません。
会話パターンは主人公だけでなく、他キャラクターも多く設定されています。ランダム会話が豊富で、条件限定会話もたっぷり。特定の場所でサブキャラに合うと起こるイベントなどあって、とにかく盛りだくさんです。城を歩きまわるのがもう楽しくってたまりません。
さくっとプレイしたい人はふと現れる選択肢に「おっ」と思わされるでしょうし、もっとこの作品をやりたいって人はこの会話パターンを回収するだけでもかなりどっっっぷりとこの作品に浸かれると思います。一応6周ほどしたのですが、今でもとても全パターンコンプしたとは思えませんw 

さらに加えて魅力的なのがエンド数!
特定のキャラのルートに入って特別なエンドを迎えられます。主人公の性別も選べるので、友情エンドと恋愛エンドの分岐も合わせればかなりのものかと。まだ未実装のキャラもいますが、それでも多種多様なエンドが楽しめます。
(どんより鬱エンドもあるよ、やったね同志!)



・周回プレイでもストレス一切なしのシステム

このように豊富なパターンの関係で、周回プレイをついしたくなるのがこの作品なのですが。驚くなかれシステム面も隅々まで手が行き届いています。
アイテム引き継ぎ、ステータス引き継ぎ、踏破したダンジョンのショートカット、共通イベントスキップ(分岐がある場合警告までアリ)、などなど。さらに周回すると、前の周でのエンドにちなんだアイテムがもらえます。
周回ゲーでここまでして下さる作品はなかなか見かけませんよ本当……。二周目プレイ時はあまりの有難さに涙出そうになりました。プレイヤーに優しいゲーム、本当助かります。



・読み物好きにはたまらない蔵書っぷり

最後に取り上げておきたいのが書庫の蔵書量、世界設定の濃さです。
先に言ってしまえば、書庫を全然調べなくてもゲームはクリアできます。けれど素通りするのはもったいない! この世界の情報やキャラに関することが色々と書かれていて、読み物好き・設定好きの私にはたまらん場所でした。無理やり読ませるような要素は一切なく、興味を持った人だけに向けてさりげなく置いてあるのもとても良いです…!
実はこの作者さんの作品に触れたのはこの「color:clear」が初だったのですが、周回中に他作品にも触れてみたところ、この書庫に過去作に絡む情報が盛りだくさんで驚きました。他作品をプレイする良いきっかけにもなって嬉しかったです。




他にも、調合錬金システムや、ストーリー的にもバトル的にも絡む属性魔法の扱い、ダンジョン内でのちょっとした謎解き要素など、胸躍る要素が多いです。ほどよい長さの作品にこれだけの要素を詰めれるのも凄いなー、なんて。


根強いファンがいるのも納得の一作でした!
追記からはネタバレ全開の感想など。興味ある方は右下よりどうぞ。

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