フリーゲーム「100-questions」感想

「ひゃっはーと問われればひゃっはーと返すべし」
全てはノリで片付く前置き。



えー、今回は、プチレア(元・あそこの人 petitrare.com)さんところのフリーゲーム「100-questions」の感想をつらつら書きますね。

先に書いておくと、実はこの作品、未完成です。プレイできるのは第一章まで。色々な謎は解かれないまま終わってしまいます。
ですが!
途中までとは言えど、完成度の高いストーリーにハマるシステム、とっても楽しかったので感想を書くことにしてみました。一応、お話もキリが良いところで終わるので、興味がある方は気楽にやってみてほしいなー、なんて。
ということでさっそく見どころをば。





・ストイックに無駄を削ったシステム

編成→ストーリー→ボスバトル→編成、というのが大きな流れになります。ザコ敵を倒してレベル上げをしたり金稼ぎをしたりする必要は一切なし。謎解きもチマチマ作業も面倒!という方に強くオススメします。



・職業の癖を掴んで挑め!

“仲間”の個性は薄く、デフォルトキャラを雇用してバトルを進めます。世界樹やウィザードリィ、DQ3ルイーダの酒場な感じと書けば通じるかなあ。戦士、魔術師などよく見かける職業から、アルケミストなどちょっとコアな職業までよりどりみどり。それぞれ使えるスキルも決まっているので、バトルによって使い分けることも必要です。
私はアサシンが便利でお気に入り。メンバーはbattle3辺りからずっと、戦士・ブシドー・魔術師・アサシンで進めてました。高火力低防御の殺らねば殺られるチーム。



・頭を使うバトル

何も考えず適当に殴るだけのスタイルだと十中八九やられます。敵を倒す順番や、味方キャラの扱い方を考えるのがこの作品の醍醐味。連戦は警告がない限りありませんので、常にガンガン行こうぜでやっちゃいましょう。
事前に敵キャラの情報やbattle傾向は教えてもらえるので、ある意味で詰め将棋っぽいかも。こういう、対策できれば必ず勝てるバトルってのは楽しいですねぇ。あれかこれかと試行錯誤したくなって、やめられなくなりますw



・プレイヤーにquestionするシナリオ

さて、バトルにばかり注目してきましたが、ストーリーにも魅力がたっぷりです。短編連作かと思いきや壮大な長編だった、それぞれの断片が繋がっていく楽しさがあります。
「人食いが生き延びるのは罪か?」「運命に抗う術は無いのか?」「戦争が起こらざるを得ない理由とは?」答えの出ないテーマをコンパクトに、そしてそれらしくまとめているこの手腕は素晴らしい。
重苦しいテーマだけでなく、おとぼけさんの大冒険みたいな面白おかしいものもあるので、落ち込みすぎず気分的にもバランスは取れます。
特に印象的なのはやはりリドルのバトル。あの選択肢は悩みに悩まされました……。



・濃いキャラクター

ストーリーで登場するNPC達は顔グラこそデフォルトの子が多めですが、内面はそりゃもう、かなり個性的です。PLの個性が削られている分、NPCにキャラ性が集まっているのかもしれません。ともあれ、キャラ重視の方も十分に楽しめると思います。
私は自作の『zero-questions』を先にやったので、「あのキャラのルーツはここだったのか!」と驚かされることもしばしば。不在だったダイヤさんも登場していて、苦労するやら嬉しいやらでした。やっぱりトランプ組の軽快な会話は良いですねぇ。ぎゃー。ぎゃー。リチェナも出るかと思っていたら予想外にひゃっはーでした。
とりあえず、ルークファンの方は是非やりましょう!






とまあ、こんな感じで。
編成画面に戻るたび隊列チェックが出てきたり、数回バトルしないと1フロアがクリア扱いでなかったりと、ちょっと不便なところもありはしますが。それ以上に、中毒性の高いハマるゲームでした!



同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
「zero-questions」(mblg.tv
「zero-answers」(mblg.tv
「ブルーバレット」 (mblg.tv

フリーゲーム「TR∀P DEAD」感想

「おなべのふたと服と懐中電灯と」
ひのきのぼうを探しに行く前置き。



えー、今回は幻滅 Motion!!(winter.vivian.jp)さんところのフリーゲーム「TR∀P DEAD」(winter.vivian.jp)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

暗躍+ノベルな感じのADVなBLゲー、コンプまで攻略見て1時間くらいの短編でした。
ヤンデレで鬱展開もあると聞いてDLしたのですが、意外なほうがヤンデレでびっくりしました。どう攻略するか、というより、どう殺すかを考えるゲームと言ったほうがいいかも。


というわけで、特徴を挙げていくと、




・急に来る過激な展開
日常描写のノリで病んだ展開が来るのでさくさくスリルを味わえます。バッドエンドも多彩なので、死にネタが好きなら最低でも1つはピンとくるシチュエーションがあるんじゃないでしょうか。


・淡いタッチと豊富な病み立ち絵
立ち絵はほんわか淡い感じの描き方で、可愛らしい雰囲気です。それがくるっと病んだり恐怖したりする辺りのギャップがまた印象的。探索中のコマンド欄の色遣いも素敵です。そしてなにより、起動画面とEXページのデフォルメキャラが可愛い! 突っつきたいです。
悟也の襟足がツボ。


・周回プレイしやすい仕様
OPを飛ばして探索パートから始められたり、早めに探索を切りあげられたりと、システム面はストレスフリーになっています。
難易度としては、自力でやるとなるとけっこう難しいかも。でも公式サイトでヒントもありますし、EDリストにもちらっと攻略が見れるので、コンプに困ることは無いかと。やり方さえわかっていれば行動数にも余裕があるので、ぐっと難易度は下がります。




ただ個人的に合わなかったところとしては、

・病み具合がちょっとわざとらしい

BLなのでやっぱり恋愛が根幹にあるんですが、その愛情表現がちょっとわざとらしく感じました。残念。日常描写を多めにして落差を付けるか、電波気味にするかしたらもうちょっと自然な流れに見えたんじゃないかなー、なんて。人によってはヤンデレじゃなくメンヘラ・キチデレだと言う方もいるかも。




とまあ、こんな感じで。
色々と頭を捻りつつ相手をさくさくやりにいくような、BL万歳殺伐好きな方向けの一作でした。

フリーゲーム「zero-questions」感想

「高楊枝する暇があったら襲っちまえ!」
容赦もなにもない前置き。



えー、今回はプチレア(petitrare.com 旧あそこのひと)さんところのフリーゲーム「zero-questions」(petitrare.com)の感想をつらつらと書きますね。一部レビューっぽいかも。

ジャンルは、なんだろう? バトルなどはRPGですが、ギルド管理がありノベルがありと、色々な要素があるので、これとは答えにくいかも。新しいタイプのゲームをやりたいという方は是非DLしてみてください!
さてではさっそく、独特の見どころから。



・敵のパターンを読む頭脳バトル

バトルはターン制。ほぼ確実に、ゴリ押しは難しくなっている仕様です。知恵と頭脳を駆使するのがこのゲームの魅力となっています。
ボス敵は強力技を放つタイミングがほぼ固定です。そのターンまでにいかに妨害をするかが問われます。スタン技のメイドキックが決まった時はガッツポーズものですよ!
ザコ敵も気が抜けません。いや、倒すだけなら楽ですが、ここで使っておきたいのは味方のトドメスキルです。トドメでそのスキルを使うと、色々なパラメータが増えたり、食糧が増えたりと良いことずくめ! 単調なレベル上げなんてもう飽きたって方も、手ごたえを感じられるんじゃないでしょうか。



・腹が減っては戦ができぬ

そうです、ご飯は素晴らしい。
このゲームには食糧という概念があり、これが無くなると、なんとHPが毎ターン削られます。ですが幸いにも主人公達は盗賊団。追剥ぎ万歳です。戦闘で遠慮なく奪っていきましょう。
この食糧システムが良い制限になっていて、緊張感のあるプレイを楽しめました。ある程度までは無視してもセーフなのが助かります。




・濃い仲間と感動のモノローグ

システム面のみに留まらず、キャラクターもかなりの魅力があります。何よりキャラが立っている。そして濃い。軽快な会話と合わせて、かなりの印象でした。
そして何より輝くのは死に際のモノローグ。そう、このゲーム、油断しすぎるとキャラもロストするのです。キャラロストは嫌なもの、とはいえこの作品では良いこともあります。クリア後に良い武器が手に入るのと、キャラのシリアスな裏面がわかるのがポイント。
明るいキャラやネタキャラにも、実は――が隠されていて、涙を誘います。
熟練プレイヤーはむしろ積極的に殺っていくのもいいかもしれませんね!



・おこ?激おこ?不満度管理

ご飯が無かったりずっとお留守番ばかりだったりすると、仲間の不満がどんどん上がっていきます。そうなると作戦会議が上手くいかない他、家出(?)してしまうことも!
もう一度仲間にすることもできますが、強化済みの相手を負かさないといけなくなるのでちょこっと大変。イノセントの管理にはけっこう悩まされましたw



・3周前提、変わるストーリー

3周と書くと、同じストーリー同じ展開を3回という印象になるんですが、誤解なきよう。ストーリーも展開もしっかり変わります。一粒で三度美味しい。素敵。
この作品、テキストがかなりの量。それでいてくどくなく、明るいテンポで話が進んでいきます。初めてスキルを使う時や、ボス戦前など、掛け合いたっぷりで、緊迫の戦いでもついふふっと笑ってしまいます。
けっこう重い展開やシリアスな部分もあるのですが、明るい作品だと思えたのはやはりこういったところからでしょうねぇ。
ツボは「敵でオーク?」です。



・奥義発動でテーマソングへ

バトルも淡々コマンドを入力するだけではありません。推したいのがBGMの演出です!
キャラごとに個別の強力技、奥義を使うと、そのキャラのテーマ曲がBGMになってくれます。熱い!それがいい!この曲もまたクオリティが高くて、何度聞いても飽きません。こういう演出って、いわゆる決めどころな感じがしてわくわくしますね。
お気に入りはハートの曲です。やってやるぜ感が好き。





おおまかにはこのくらい。これでも書き切れないくらい魅力がたっぷりです。
あと一つ、賛否両論な点として、

・セーブデータは1つだけ

これがあります。けれども、この後戻りできない感がこのゲームの売りでもあるように思います。他ゲームでは怖いキャラロストもここではメリットがありますし、最悪リタイアしても強くてニューゲームができますし。キャラの死亡判定のドキドキも好きですw



とまあ、こんな感じで。
熱くて面白い頭脳バトル、ピンときたら是非DLしてみてください!





同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
「100-questions」(mblg.tv) 
「zero-answers」(mblg.tv
「ブルーバレット」 (mblg.tv




追記では軽い攻略メモなど。


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フリーゲーム「レムレスブルーの午前2時」感想

「きっかけは与えられても救いはあげられない」
自分で掴みとらねばな前置き。



えー、今回はけんこうランド(knsn.web.fc2.com)さんところのフリーゲーム「レムレスブルーの午前2時」(knsn.web.fc2.com)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

「Blue-Lemures」がお目当ての方はスクロール下の追記へどうぞ、本編ネタバレ注意です。


さてこの「レムレスブルーの午前2時」、公式から原文そのままで引用すると、15歳以上推奨全年齢“少年愛”ゲーム、とのことです。
自分は創作BLがホームというわけではないのでBLと少年愛のニュアンスの違いを感じとれないのですが……貴腐人の皆様はこの絶妙な差異に頷かれるのかもしれません。とりあえず、男同士の恋愛感情描写はあります。キスや添い寝もします。でもいちゃいちゃがメインではない気もします。そんな感じです。伝わるかな。
分岐あり、時々ミニゲームも挟みつつ進む長編ノベルゲームです。


とまあ、概要はこのくらいで、特徴的な点など上げていきますね。




・透き通るような色合いが美しいグラフィック

真っ先に挙げたいのがここ、グラフィック面のクオリティの高さです!
作品のバナー画像やスクリーンショットから「おっ」と思ってDLした方も多いのではないでしょうか。決めどころでは必ずといっていいほどスチルが入り、こちらの心をわしづかみにしてきます。
キャラクターデザインもすごく魅力的、かつ個性的です。ギャグキャラやサブキャラによく使われがちな花型の瞳を、主役級のキャラに持たせるというのがまず新鮮。これがまた終盤で良い具合に効いてくるんですよね……。
見た目で一目惚れしたのはイツキ君です。色っぽい目がカッコイイ!



・こだわり抜かれたピアノBGM

真っ先に起動画面で「これは!!」となりました。私元々、Free Music Archive(freemusic.client.jp)さんところの曲が大好きなんですよねぇ。そしてこちらの高まる期待に、ベストなシーンでの曲使用で応えてくれました。いやー震える震える。
ただ一か所だけ気になるところを上げると、曲ごとの音量がばらばら、かな……? さほど耳が良いという訳ではないので自信はないんですが、曲が切り替わる際に音量調整がちょこちょこ必要だった覚えがあります。
とはいえ、ここぞというシーンで曲・BGM共に盛り上がるのはやはり良いものです。プレイヤーの自分も手に汗握りつつ読み進めました。
探偵のメインテーマがすっかり気に入ってしまい、素材サイト様に飛んだのも良い思い出です。サンサーンス、覚えました。



・とにかく突出した演出面

上記の通り、スチルとBGMの相乗効果で物語演出が凄まじいことになっています。もう、やればわかるとしか言いようがありません。やればわかる。やってくれ。
また、曲とグラフィックのみならず選択肢やシステム、ストーリー上の伏線など、利用できるあらゆる要素をフルで使って演出がされていたように思います。ノベルゲーってこんなにも表現の幅が広いんですね……。肌が粟立つような恐怖、感動、驚きを味わいたい方はやって損無しです。
そしてこれは演出の仕様なのかわかりませんが、スチルが出てくるといったんオートモードが途切れることがあります。確かに文を読む手が止まるほど美しいスチルではあるので、ある意味良い一呼吸になるのかもしれません。



・多くの伏線と繰り返されるどんでん返し

もうこればかりは何を言ってもネタバレになりそうだしすでにこの書き方自体がネタバレのような気がしてなりません。
このブログの主旨的に一つ、鬱展開好きは嬉しいと思いますとだけ。






とまあ、こんな感じで。
少年萌えの方や、あっと驚くシナリオが好きな方にオススメの一作です。
追記にはネタバレ込みの感想など。ご興味ある方は右下よりどうぞ。
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フリーゲーム「少女と囚人のジレンマ」感想

「馬鹿が見るのは綺麗なお空」
かもしれない前置き。



えー、今回は、ステッパーズ・ストップさん(stst.cocot.jp)ところのフリーゲーム「少女と囚人のジレンマ」(stst.cocot.jp)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

さくっとプレイできる、けどかなり鮮烈に印象に残る短編ゲーです。1周10分程度。2周目からはもっと早いかな。内容は選択型ADV、のはず。タイトルにある「囚人のジレンマ」がゲームになった感じです。



以下、匂わす程度にネタバレを含みます。
DLもプレイもかなりお手軽なので、ちょっと気になっている方は何よりもまずプレイしてみて頂きたいところです。





というわけでさっそく魅力的な点など。




・罪悪感と疑心を煽るテキスト

対戦(協力)相手のリップと対話しながらゲームは進んでいきます。
こちらが裏切ればすごく可哀そうな、罪悪感あふれる台詞が返ってきます。一方で、信用するとうさんくさく、時にはこっちが裏切られることもあるという……。
お互いがトクをするための方法はたった一つなのに、その選択をするのが躊躇われる良いテキストでした。選択肢によって、じわじわリップのことやゲームをしている場所のことがわかるのも良いです。



・淡々と進む脱出パート

ゲームが終わればキャラの行動操作が始まります。ゲームブックみたいな感じ。といってもはい・いいえの単純操作ですが、これまた展開が好みでして。だいたい鬱です。初見クリアは難しいかも。
せっかく手に入れた自由がゆっくりと閉ざされていく様は必見です。淡々としていながらも強く引かれる世界観でした。




囚人ゲームのシステムはもちろんですが、やっぱりテキストが良いゲームだったなーと思います。特に起動画面のテキストがすごく好き。あれは主人公の内面なのかなあ。だとしたら、リップ勝利時の反応を見る限り、どこまでも報われませんねぇ。




とまあこんな感じで。
論理的思考ゲームや、虚しい・暗めの展開が好きな方にオススメです。
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