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フリーゲームサイト「red planet」作品感想

「年中無休で毎日ときめくハッピーライフ」
年末年始など関係無い前置き。



えー、今回は、red planet(redplanet.halfmoon.jp)さんところのフリーゲーム感想をどばっと書き連ねますね。一部レビューっぽいかも。

がっつりネタバレになるところは伏せ字になっています。ドラッグ反転でどうぞ。

作品名でジャンプ↓
『ラストフォーデイズ』『ラスティングデイズ』
『はなしぐれ』『ゆめしぐれ』『ソラモなキ』
『たとえば明日、世界に別れを告げるとして』『神さまだった君へ』

先んじて紹介しておくと、
断然推したいのは「たとえば明日、世界に別れを告げるとして」
暗い展開も大丈夫な乙女ゲーマーさんには「ソラモなキ」
万人向けなのは「ラストフォーデイズ」
かなーという印象です。









『ラストフォーデイズ』

[概要]
男性視点、ほとんど一本道の一般向け短編ノベル、鬱展開あり。
記憶喪失の男が家族のあたたかさを思い出すハートフルストーリーです。なんかこのブログで正しい意味のハートフルって使ったの久しぶりな気がする。

[ストーリー]
startから始まる物語はどれも穏やか、しかしながら終盤はとても唐突です。初めは失った記憶の謎、2周目以降はあの結末の謎を解決させるために読み進めていくといった形で、最後まで続きを見届けたくなる構成でした。
といってもサスペンスのようなややこしさはありません。少しずつ全貌が明らかになっていく感じと言えばいいのかな。優しい気持ちで読める一作です。
鬱展開もありますが、悲愴というより切ない方面ですので、読後感は綺麗でした。
オリーザがハンカチを持ち出すあの決意のシーンは震えがきましたね……。

[システム]
全クリまでの道のりがちょっと変則的です。とはいえ、公式サイトにダイレクトな攻略が載っているので、ご安心を。
システム面でノベルゲーに求める要素は一通りそろっていて快適でした。

[一言]
家族愛もの、メイド、切なさハートフル、などにピンときた方向けです。








『ラスティングデイズ』

[感想]
以下ネタバレ伏せ字。
なるほどエイプリルフールね!!!
前作から日にちを置いて手をつけて良かった、とひしひし感じました。
締めはとても綺麗なのがまた、ずるいですw
まさかの他作品ネタバレを喰らったのですがこれがこの作者様のゲーム全てに手を付ける道へ続くものだと当時の私はまだ気付いていなかったのだ――

以上伏せ字終わり。

[一言]
オリーザ好きならやめておくが吉、サクロ好きならやってみてもよいかも。









『はなしぐれ』

[概要]
和風短編乙女ゲーム、主人公(ヒロイン)は個性強め、システムなどに難はあるものの、ちょっと暗めで萌えるエンドもあり。
『ラスティングデイズ』のほうで……な兄がいるという情報を得て大急ぎでDLにかかりました。いました。ネタバレっちゃネタバレなんだけどそれがDLのきっかけでもあるのでなんとも複雑な心地というかとりあえずありがとうございました。


[ストーリー]
まず触れておきたいのが、細かい小道具や設定の使い方がかなり上手な点です。匂い袋の贈り物や、三日の餅の風習など、日本古来の伝統がしっかり盛り込まれています。ではお固い話かと問われればそうでもなく、登場人物の心の動きや素の態度は現代的で、とっつきやすさと世界観構築のバランスが良い作品でした。
あえて言うなら、あやねの名前はラストまで伏せておいた方が劇的だったかも? ただ、それだと為敦の台詞に制限がかかるので難しいところかな。
甘い台詞もあり、ちょっと危ういエンドもあり、乙女ゲーとして求める部分もきっちり埋められていて満足でした。


[キャラクター・エンディング]
とにかくてんじが好みです!!
やー、GOODENDにやられましたね。これはついて行かざるを得ない。立ち絵の瞳が時々縦長というか、猫っぽい目?になるのもドキドキしました。
一方彰達様は、物腰柔らかで優しく、話の展開もロマンティックです。ただ、物語の始まりやあやねの態度などを考えるとどうしても素直に彼の元には行きにくいかなー。
あやねは、良くも悪くもお姫様という印象。「意味わかんない」を選んだ時のズバズバ毒舌っぷりには正直ビビりましたw
好き放題なところが目につきますが、その行動力や素直さは魅力でもあります。世界観が古風でもすんなり馴染めるのは、あやねの価値観が現代のそれに近いからなのかもしれません。

以下、ネタバレ伏せ字。
このブログ的にはヤンデレを応援したいということで、巷で話題の為敦様に熱が入るかなーとプレイ前には思っており、実際彼のエンドもものすごく萌えたのです。特にあの、名を呼び続ける勢いは、タガが外れる感じがしてとても好きです……。最後のあやねのモノローグも、堕ちるところまで堕ち切っているようでたまりません。
が、一番を選べと言われると、逡巡しつつもやっぱりてんじに行ってしまいます。人外キャラにかどわかされる展開って、異端に足を踏み入れる恐怖みたいなのもあって良いですよね。目隠ししてささやかれるのにも萌えました。
ところでてんじって天狗から来てるのかとおもったら全然違いましたねてへぺろ。

以上、伏せ字終わり。


[システム・バグ]
ルートバグが鬼畜でした……。公式の注意書きを見るにED3はとにかく一番に回収しに行かねばならないようだったので、初めはED3→1→2と行ったのですがフリーズ。改めてDL解凍しなおして別の順番で二・三回試してみたのですが、どれもアウト……。
ごめんなさい、結局コンプは諦めてED1・2・3とED4・5をそれぞれ単品で回収させて頂きました。しかしED4目当てでプレイしたのによりによってそこが拒まれてしまうとは、プレイヤーの邪念が通じてしまったのか。
他のレビューサイトも覗いてみたのですが、同じような展開になっていた方はいらっしゃらないみたいなんですよね……選択肢が悪いのかな。でも好き好き冷たいだとED3に行っちゃったんですよね、うーん?
他にも、シーンによっては音量がリセットされたりゲームが非アクティブだと動作が一時停止されたり、はっきり書くと色々不便なところは多いです。

ただこの作品、2009年製作でサポートも終了しているようなので、そもそもDLする時点でその辺りは覚悟すべきなのでしょう。プレイヤーとしては、古い作品だからと配布終了されてしまうのが一番、いっちばん辛いことなので、それを思うと作者様のご厚意に感謝しないとですね。不便さに目を瞑れば純粋に楽しめました。


[一言]
和風の乙女ゲーをお探しの方向けです。









『ゆめしぐれ』

[概要]
上記『はなしぐれ』の現代パロディ作品です。短編で、ひとつだけあるBADはなかなかですが全体的にはとても明るい雰囲気が楽しめます。前作と比べればシステム面も向上しているのがありがたいところです。

[キャラクター]
現代故のしがらみ等もありますが、基本的に重苦しい設定は省かれて、明るい作風にあうよう設定が弄られています。
一番印象が変わったのは彰くんですねー。前作だとどうしても性急さが目立ちましたが、こちらでは彼の物腰の柔らかさや穏やかさが表現されていて、好青年力がアップしていた印象です。とはいえ、誰のルートでも起きる俺のもの宣言には相変わらずさも見えますがw このイベントは彼のルートだけだと思っていたので、他のルートでも宣言しちゃう大胆っぷりには笑いました。
てんじは前作で達観していたり影で頼れる感じだったりしていましたが、今作では年相応の健司として、拗ねたり照れたりの反応が楽しめました。気の置けない同年代っていいですよねぇ。
敦は安定のお兄ちゃんっぷり。ここまで頼れるお兄さんがいるおかげで、綾音も生き生き過ごせるのだろうなあと思わされます。そして前作と合わせてすっかりハグ好きな印象になりました。
綾音は前作より奔放さが増して、いやー、ぶっちゃけると初めは辟易していたのですが。口調が大人びているだけで、中学生なんだと思えばこんなものかもしれませんね。

[ルート・エンディング]
以下、ネタバレ伏せ字。
BADエンドと思われる、??エンドが一番好きです。私が鬱展開好きというのもありますが、思わぬ形で破れる恋の展開や、綾音の心理描写の表現が魅力的でした。軽率に他人を恨む方向に行かず、やっぱり大好きだもの、と思えるのも凄く良い! 綾音は本当色んな意味で飾らない素のキャラなんだなーと感じました。
彰くんルートは、なんというか、お互いがお互いに対してめっちゃ失礼な言動してますけどそこを恋の芽生えにして大丈夫ですか、と思ってしまったのは事実ですごめんなさい。惚れた理由は明言されていましたしご本人が幸せならそれで、ということで。
健司ルートは告白のシーンがやられましたねー!! 幼馴染ゆえのぎこちなさ、名字呼び、そして何より逃げ出しちゃうあの初々しさがたまりません。大変にやにやできるルートでした。
敦ルートはエンディングで行きつくところまで行ったのが驚きでした。たとえ従兄妹でも世間の目は冷たいと思うのですが、二人の良い関係を見ていると多少の苦難は乗り越えられそうな気がしてくるから不思議なものです。
弥生ちゃんルートはとにかく弥生ちゃんかわいい。女の子同士がきゃっきゃしてるシーンはどうしてこうも和むんでしょうねぇ。癒され癒され。前作では苦労人だった彼女の、楽しそうな笑顔が見れて嬉しかったです。
少しばかりご都合に見えるところもありますが、私のように捻くれた人のためにもおまけ要素が補完してくれているのでご安心を。おまけは前作プレイ者にピンとくる内容で嬉しかったです。

伏せ字終わり。

[一言]
はなしぐれをプレイしたなら是非セットで。







『ソラモなキ』

[概要]
『はなしぐれ』のネタバレが入っているのでそちらをクリアした後でのプレイを推奨。といっても物語としてはまったくの別物なので、単品としても楽しめます。男性視点と女性視点が入れ替わりつつ進む、ほぼ一本道の和風短編ノベルです。

[ストーリー]
序盤は、お相手の色気たっぷりの怪しい雰囲気にドキドキしていたのですが、いやあまさか、終盤であそこまで可愛らしくなるとは。なんだかもうぼかして書けそうにないので伏せ字にしますが、とりあえず公式サイトで匂わされているように、人間×人外ものにピンとくるならオススメです。
以下ネタバレ伏せ字。
夕霧視点でのエンドの彼女がもう可愛いのなんのって!
初めの取って喰らう怖さも魅力ではあるんですが、エンドでの夕霧呼びを求めるところなど、すっかり恋した女性の可愛らしさが垣間見えてたまりませんでした。話としては切ないですが、夕霧自身が前向きに転生を待ってくれているので気分としても落ち込みすぎず、ほどよい余韻の残るエンドでした。
あと与一郎の強引さにやられましたね!!男らしい! あの場面の爆発力というか、起承転結における転の勢いというか、読ませるパワーが素晴らしかったです。好き!
一方与一郎視点では、てんじの切なさも感じられて二度おいしかったですねぇ。
どちらにせよ今生では結ばれないのもまた、人外恋愛の切ないところ……。けれどもこういう設定大好きなのでしっかり入れて下さって嬉しい限りです。

伏せ字終わり。

[システム・演出]
視点が切り替わる時の花の演出がとっても好きです!! これが終盤の選択肢に絡むのもたまりませんね。
プレイしたのはver2のほうだったので、システム面も問題なく快適でした。これからプレイするおつもりの方は修正パッチをお忘れなく。

[一言]
和風の切ない恋愛モノがお好きな方向けです。








『たとえば明日、世界に別れを告げるとして』

[概要]
男性視点の一本道短編ノベル、青年×少女の恋愛要素もうっすらあり。一直線に鬱展開でした。

[ストーリー]
ファンタジーらしい世界観に加えて、魔法等の裏設定も詰められていたのが好印象でした。なんかとにかく強い、で済ませないのが素晴らしい。また、このエネルギー云々が主人公の過ちとも言える行為と関連してくるのも上手です。短編に合わせて綺麗にまとまるように、過不足無しの必要十分な説明が成されていた印象。
話としては言ってしまえば崩壊の話ですが、露悪的過ぎず、淡々と話が進んでいったのも好みでした。キーファが徹底して傍観者だったおかげかな? でも、だからこそ、彼が動く時の理由はいつもルルだと思うとなんとも言えない気持ちが込み上げてきます。
こういう、静かに淀みが積み上がる様なお話は大好きです。
最後の問いかけも、余韻が残って素敵でした。

[一言]
鬱展開や、退廃ものが好きな方向け。








『神さまだった君へ』

[概要]
男性視点、選択肢あり攻略ありノベルゲーム。カニバやグロ描写が多めながらも、猟奇面よりどこかもの悲しさが感じられる一作です。

[ストーリー]
初めのうちは形のはっきりしないふわふわとした流れで進んでいくお話が、明かされていくうちにどんどん色づいていくのがとても面白かったです。序盤の伏線を思い出して納得することもしばしば。
設定も斬新ながら上手くまとまっていて素敵でした。何も目立った原因は無いのに、という部分や、近くに男性が彼しかいないからという理由は違う、というような独白など、共感や理解のしやすいところも多くて、なんだか価値観が近いなあと嬉しく思いました。
“僕”のキャラ設定が本当ものすごく好きです。

[エンディング]
選択肢が出ることは設定と矛盾してないかな、と初め感じたのですが、これはED4を考えるとまた物語の解釈が変わってきそうです。あるいはプレイヤーの意思に反しないと考えてもいいかも。
エンディングでの一言にグっとくることが多かったです。ED3でのアラキへの問いかけとか、煙を見届ける時のモノローグとか。とても響くお話でした。

[一言]
カニバリズムやモツ的な意味でのグロ耐性があって、切ない話や鬱展開が好きな方にオススメです。





とまあこんな感じで。おかげさまで充実した休みを過ごさせて頂きました。
ご興味湧きましたら一作品からでも、是非ともプレイしてみてください。

フリーゲーム「聖ウァレンティアヌスの日-DER KUSS-」感想

「わかっているから近づけない」
それでも想いは止まらない前置き。



えー、今回は、Jeliko(lanuitm.wix.com)さんところのフリーゲーム「聖ウァレンティアヌスの日-DER KUSS-」(www.vector.co.jp)の感想をつらつら書きますね。例のごとくレビューっぽいかも。

まず、こちらフリゲ1本に加えて、SS数作が公式サイトで公開されており、Azurシリーズとしてまとめてあります。全体的に、姫や騎士、貴族社会などなどの中世ヨーロッパっぽい雰囲気です。
もちろんどれか単品ずつでも楽しめるかと思いますが、こちら(lanuitm.wix.com)の姫視点SSを読んでおくと、より世界観に深みが出るのでおすすめです。
このSSの方はね、姫と絵描きの絶妙な距離感が……もうね。震えます。身分が身分である分、先の困難が容易に推測できて切なさ倍増です。テンポ良く情景の想像しやすい文章で読みやすいので、文章だけってのはあんまり、って方も是非試しに読んでみて欲しいなぁと思います。



さて、ゲームの方は、侍従視点ということで、世界観共通のほぼ別サイドなお話になります。
というわけで主題のゲームの感想を。


顔グラやテキストウィンドウが大きめで見やすいなあというのが第一印象。
絵柄や枠、ちょっとギスギスした宮廷の感じや台詞回しなど、随所随所に世界観を感じられる描写があって好きです。あと、何かを選択した時のSEが重々しいのも、甘苦い展開に合っていて良いなあ、なんて。

絵柄は優雅というか耽美というか、とにかく美しい雰囲気です。前作Eadefrikeもプレイ中なんですが、この見惚れるようなイラストはたまりませんねー。こういう硬派な感じや、カントリー?ロイヤル?な重厚さ、ついつい腰を据えて観賞したくなります。

続いてキャラクターについて。
ヒロインは自分で自分のことを可愛げがないと言っちゃう人なんですが……プレイヤーとしてはとんでもないと叫びたい。ひねくれているわけではなく、揺れ動く乙女心に自分でももどかしさを感じている雰囲気が出ていてとても見ていてどきどきしました。内に秘めた激情が魅力的。
一方、攻略対象の騎士様も、軽薄とみせかけて一途な方でして。こう、芯に強いものを持った人同士の恋愛というのは、見ていて気持ちが良いですね。……先がどうなるかは、わかりませんが。
初プレイでベストっぽいエンドに行けたのもラッキーだったかもしれません。





切ない恋愛、中世ヨーロッパ、雪や冬の静謐な感じ……等々がキーワードかな。
短編ながらも、ほうっと見惚れるような作品でした。

フリーゲーム「退紅」感想

「万人向けの良物件よりあなただけの最高物件を」
決して不動産屋ではない前置き。



えー、今回はPlanetarium(spica.bufsiz.jp)さんところのフリーゲーム「退紅」(spica.bufsiz.jp)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

年齢制限ありの一本道ノベル。1時間前後、とありましたが私はじっくりのんびり読んだので2時間くらいかかりました。
公式サイトのイメージ画像だけ見ててっきり大正ロマンみたいな和洋入り交じった世界観かと思っていたのですが、がっつり洋風ものでちょっと意外でした。登場人物は皆横文字の名前だし、むしろどうして誤解したんだろうってところなんですけどね。


では、見どころをば。
匂わす程度にネタバレしてるので、察しの良い方は注意です。



・読みやすくのめり込む筆力

とにかく描写が綺麗、そしてくどくない! これが一番に挙げたいところです。
どうしてもノベルゲームって会話中心になりがちで、しかも恋愛ものと言えばなおさらかと思うのですが……この作品は情景もきっちり書いてくれているのですごく臨場感があります。ヒロインの内面が揺れ動く様も丁寧で素敵。
あとがきでは、ヒロインが暴走……と書いてありましたがとんでもない。彼女なりの考えとか、気持ちとかがしっかり伝わってきましたよ。作中出てくる様々な芸術品や小物の使い方も良かったですねぇ。



・ちょっと怪しい、ドキドキの展開

ヒロインが黒い噂を持つ画家にモデルを頼まれるところから話が転がっていきます。モデルっていうのもまた、一歩間違う危うい雰囲気があって良いですよね……。酔って怪しい展開になったり、地下室の噂にそわそわしたり、日常の中でじわじわと不穏な雰囲気が漂っているのがたまりません。
ここまで起承転結はっきりしている恋愛ノベルは初めてでした。作者さんは謙遜してオチがないなんておっしゃってますが、あの怒涛のラストはすさまじいです。初めはちまちま小分けでプレイしていたのですが、ラスト周りでは思わずかぶりついて一気読みしてしまいました。



・動く吹き出し

テキストウィンドウの位置がキャラクターに合わせて動いてくれるので、話し手や心理描写の違いが目で見てわかります。ノベルゲームってテキスト固定が基本だと思うので新鮮でした。けっこう個性ありのヒロインなのにテキストの横に顔グラがないのも珍しいかも。




ヒロインクロエの性格にはけっこう共感できるところがあったので、それも楽しめた理由の一つかもしれません。性的な方面でぐいぐい来られると引いちゃうところとか。いや、あそこまで激情的だったり魔性だったりはしませんけどねw

あのラストの二人のどうこうについて、安易にヤンデレと言って良いものか悩ましいです。病んでるというか、狂おしいほど愛しいというか。とにかくツボでした。




とまあ、こんな感じで。
少しダークな要素もある男女恋愛ノベルゲーをやりたい方にお勧めします。



同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
銀の欠片と柘榴の実」(mblg.tv

フリーゲーム「E. -Eve Return The Eden-」感想

「どちらにせよ選ばれぬ人々は死滅する」
まだハッピーに到達していない前置き。



えー、今回はおさはるさんのところのフリーゲーム「E. -Eve Return The Eden-」(chibicon.netの感想をつらつら書きますね。作者様のサイトは閉鎖済みのようなのですが、DLページは残してあるみたいです。
実は「E.」の続編に「D.」という作品があるんですが、私そっちを先にやっちゃってまして。どうしても後から作られた「D.」の方が操作性は良いですが、ストーリーやキャラの面ではやはり共通の独特の色が出ていて素敵でした。

見どころとしては、



・こだわりぬいたSF世界観

地上に住めなくなった人が地下にシェルターを作り、政府に管理されて暮らしているという設定。機械だらけの灰色なマップチップや、グロテスクな改造生物の敵グラフィックなどに圧倒されました。
名前はウサギなのにもふもふしていない……。ハトは「D.」の方でもぎょっとさせられたので「おう久しぶり」って感じだったんですが。
投薬で自分の能力を強化したり、怪しい情報屋がいたりと、システム面でもそれらしい世界観作りになっています。銃器の種類も分けられていて性能も異なるので、好きな方は嬉しいんじゃないでしょうか。自分はコルトガバメントの名前くらいしか知らないのでアレですが……ちゃんと説明文のところに機関銃など分類が書かれているので勉強になりました。
パソコンをチェックしたら色々と情報が見られるのも、この世界観作りに一つ役立っている気がします。キャラクタープロフィールがストーリーを進めるごとにどんどん詳しくなっていくのも楽しかったですねぇ。





・他では見られない個性的なキャラクター

ロリ、褐色少女、ふたなり、キズあり女王様、ストリートファイターなどなど。メインキャラクターがかなり濃いです。主人公からして復讐に燃えるダークヒーローですしね。
好感度によってちょっとしたイベントが起こることもあります。RPGではひそかに珍しいシステムなんじゃないかと。キャラの頬染め顔がこれまた可愛いんだなあ。
ネタバレありの感想は追記に伏せますが……とりあえずベロニカ様踏んでください!とだけ。




・じわじわ変化していく住人達

メインキャラクターが濃いのはもちろんなんですが、街に居る住人達も実に濃いです。万引き少年や怪しいマニアのおじさんなどなど。で、何がすごいかって、ストーリーが進行すると彼らの反応も変わっていって、その地区の生活がひしひしと伝わってきます。




・鬱展開や残酷表現

わりとさらっとエグかったり、鬱展開がどどんときたり。絵柄もそうなんですが、けっこう青年誌に近いノリかなあと思います。さすがにこのポジションのキャラは死なないだろう、と思っていても容赦なくばんばんやられていくので、ある意味潔いというか何というか。
戦闘終了時の○○を殺した、という文書も印象的ですね。





とまあ、こんな感じで。
多少エグイ展開があってもよくて、世界観が合いそうなら是非DLしてみてください。



続編『D.』感想記事はこちら(mblg.tv




追記ではネタバレ感想。




続きを読む

フリーゲーム「D. -DoomsDay Door-」感想

「主よ憐れみ給え、愚者は扉を開くと言う」
キリエな前置き。



えー、今回はおさはるさんのところのフリーゲーム「D. -DoomsDay Door-」(www.freem.ne.jpの感想をつらつら書きますね。作者様のサイトは閉鎖済みのようなのですが、DLページは生きています。

ジャンルはRPG、近未来のイリーガルな世界観で、銃弾と血だまりと狂った信仰が蔓延している感じのお話です。非道徳的、暴力的、そんでもって鬱展開。
人を選ぶところはあるかと思いますが、合う人はたまらんハマるはずです。ステータス引き継ぎの周回プレイも可能。

以下、自分のプレイスタイルも踏まえつつ良いなあと思ったところを挙げていきますね。





・戦闘

武器によって攻撃回数が変わったり、スキル(異能)の調整が装備する聖血によってできたり。終盤になるとパーティ編成も自由にできて、なかなか戦略性のあるバトルでした。仕様自体はツクールそのままなのに、工夫するだけでかなり新鮮になるものなんですねぇ。凄い。
倒せなかったボスもメンバーを変えてみたら倒せた時があって、すごく嬉しかったです。
自分は、ニケちゃんを回復+サポートにして、ずっとパーティに入れっぱなしにしてました。スリ便利。他にも、ザコ戦やダンジョン攻略はサブメンバーで突っ切って、ボス戦直前で編成し直すとか。非常に便利。



・世界観

退廃的な世界作りが素敵です。
例えば、ストーリーの始まりはスラムから。ここでプレーヤーはキャラ曰く、「クソッタレな世界」に触れるわけです。この導入、すごい好きです。
細かいところも気にしてありまして。いわゆるRPGの毒状態を、「細菌に侵された」と表現してあるとか。シンボル敵を倒すと、グラフィックで血を噴いて倒れるとか。近未来で不法地帯な世界がこれでもかってほどに表現されています。
おかげでどっぷり浸かりこんでプレイできました。

主人公の性別や身長体重などなどを自分で決められるというのも、世界に没入するための機能の一つかもしれませんね。
PCで専門用語が確認できたり、キャラプロフィールや説明が見れたりするのも良いなーと思いました。何よりこのキャラプロフィール、物語が進展するときちんと追記修正されるんですよね。本当隅々まで凝った作りしてます。



・キャラ

濃いです。アクが強いです。
いや、だからこそこの世界で生き残れたのだろうか……。
コソ泥、元傭兵の奴隷、褐色メガネ、殺し屋、真面目系狂信者、そしてキリスト様。主要キャラクター一人ひとりが、生き生きとしています。
ちなみに好感度システムもあって、好感度が高い状態でとあることをすると大人な関係になることも。色んな意味でぶっ飛んでます。編成時の台詞が変わるのも細かいですねぇ。
初めはニケちゃん一直線だったんですが、だんだん他のキャラの魅力も見えてきて、もうどうしようかと。悩みました。

個性派揃いなだけあって、掛け合いも面白いです。
アジト内での学校イベントが特にお気に入り。
主人公の台詞はプレイヤー側で選べることが多いので、ノリのいいジョーク好きの奴にもクールで冴えた奴にもなれます。ただしごく稀に即死します。びっくり。

サブキャラクターも魅力的です。ケイトさんの態度といい話し方といいすごく好みで、好みなんですが、テキストで「彼女」と称されるまでずっと男性だと思い込んでいました。シスターなのに。それだけが自分の後悔です……。

ナナシやロッコも良い味出してますよねぇ。アジト内にはイベントごとに会話が変わるキャラもいて、ついつい何回も話しかけてしまいました。




・周回プレイ対応
クリア後、もっかいの質問ではいを選択すると周回プレイができます。特典はステータス引き継ぎ。2週目から見られるEDもあるので、是非。
2週目の感想は追記に隠しておきますね。



・鬱展開

ネタバレになるので詳しくは語れませんが、各章で1度は必ず鬱展開になると言っても過言ではありません。
軽い要素で言うと例えば、毒ガス部屋とか。自分でやったわけでもないのに罪悪感と憂鬱さが心にきます。
ダークな話や鬱展開にぞくぞくする方へ、全力でオススメします。





とまあ、こんな感じ。
気楽には進められませんが、ダーク要素に耐性があるのならオススメです。テンポ良い展開が楽しめると思います!


追記には2周目についてちょこっと。興味ある方は右下よりどうぞ。



前作『E.』の感想はこちら(mblg.tv



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