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【大石短歌班】一番最初2008〜まえの短歌※短歌も修行中デス
2020/02/13 11:51
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○洩る月を心の空ですくいあげ三十一文字の花で色つく

○よき歌は語りかけたる月のよにただひと足を照らすことのは

○さびしくもこころの月を空にして三十一文字を花と思えば

○行くひとも行かざるひともながむるは霞みたなびく初桜かな

○一年の中にこそあるこのイヤミちょうどいっぱいのカクテルグラス

○ローズマリー身は星空の海底の父故郷の青ゆられいく

◯おみくじが良くなかったとしても私の手の中の大吉

◯朝の林檎をむねの高さまであなたの恋は確かめてないけど

○十六才を抱きしめて青空電源をいれちょっぴり泣いて

◯ボーイフレンドと聞くたびに数少ない激しい夏にあなたがいる

◯髪の毛を切ってやっとインスタにいいねがついた甘い夜が好き

○泣いたよるキライキライといったでも好きだということ

○プレゼントは何もないけれど私の前を彼も歩いて行く

○いまのこと大好きなひとに大好きと二十二歳の水を汲む朝

○いまのこと大好きなひとにありがとうと二十二歳の水を汲む朝

○誕生日にケンカをしていた今年も彼は名古屋に来ない冬の日

○誕生日がつづく十二月春は恋を鏡に映った自分

○いいそびれたうちが東京に出てきた誕生日の空色のした

○いいそびれたうちが東京に出てきた誕生日に見た空色

○誕生日に小悪魔になりたくて寝て起きたらやっぱりダメだった朝

○君を呼ぶこの身は春のやうな冬の朝の誕生日

○十二月の誕生日冷たいケータイに好きだよの文字

○冬の朝の誕生日恋は春に寄りかかってみたいと思ったの

○雪の朝の誕生日恋した帰りやっぱりわたし好きだといおう

○ご機嫌斜めの君の誕生日彼がよんでる春雪のように

○好きだと言われるのはなんどでもいいエクレアを眺めながら待つ

○癒しがあるとすれば去年の夏も君はそんなことを言った

○挑戦していたキライといったあの夏も君の声好きだった

○夕方の鉄道ケーキつぶれちゃったけどあなたを見つけ走った

○発車音言いそびれたあの夏いつも立ち寄るカフェの前で

○三つ編みにした親友の手が彼の手ならいいと思った春の日

○照れていた彼の黒も青と白の風もあの夏がすべてだった

○息白くページをめくる頬に風やっぱり君を考えてしまう朝

○言葉では表せないこともあるでも愛してるが聞きたいの

○目玉焼きにクレソン苦かった珈琲の思い出

○器の向かうに君がいて手を伸ばすと涙が落ちる

○茶器を包んだ手に涙ポタポタまた君を思い偲ぶこの吹く風に

○紫の野に君をみたあの日から立ち止まりまた振り返りみる

○透過する涙の色はきつとあなたを抱きしめた時のガラスの光

○美術館の帰りの電車は夏風あの風景が君の声

○おねねと呼ぶ花落つ音の幾程かこの身の果てに思ふ花あり

○コタツを出したよるいつの間にかに寝ていたひみつの恋は朝の光

○親友が投げキッスをしたあの夏の海はきっとすべてが青色

○アイドルや女の子とやり取りする彼わたしは誕生日を迎える

○はちみつにパンケーキ親友が大阪に帰ったスポンジに負けない勇気

○彼は田舎の絵画の太陽のようにわたしの前に現れた

○小麦のようにどこまでもつづく青太陽のように彼は立っていた

○アルルの空を絵画で知った彼はわたしを連れてタイムマシーン



○あの夏の心を満たす村で見た葡萄の瞳君酔いしれて

○心を満たす葡萄と君の瞳を見たあの夏のカフェテラス

◯二人で買った皿に乗っているオムレツの物語

○絵の具で線を書いた人はパステルカラーカフェの誘惑にケーキを取って

○絵の具で線を書いた人はパステルカラーカフェにまた待たされて

○好きだと言う人を抱きしめてそれはまるでキャラメルを包んだ味

○貝のついたフォトフレームを購入ドラマのような恋を夢見ていた

○マルシェに置かれたポットが手招きするホーローは恋のこだわり

○ドレスをチョコでコーティングおねがい私に陶酔して

○キスをする頬にサクラの散る風の粒の涙のイニシャル拾う

○独身の頃に並べられた空色のボトルにわたしが映る



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