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静観塾?/一日目・1

●静観塾?/一日目・1

【プロローグ】

  二〇一九年が明けた。
 私は、今年も三重県の白子海岸にて初日の出を拝みに行った。
 雲一つ無い空に、水彩を流した絵の如く、群青色と水色、薄紅色、橙色が重なり、その空の水平線の向こうに眩い太陽が顔を見せ、私は今年の穏やかなることを念じると同時に、次の峰への決意を新たに舌。
 私は、気功を学び始めて三十年が過ぎ、気功の理論と技について、現段階でのまとめを終え、次の峰を模索していた。

 そして、一月も半ばを過ぎた頃、愚庵に男女2人の若者が訪ねてきたのである。
 例によって、彼らは私の気功を学びたいということだった。
  私は、今は気功の初心者に対して一から手を取って教えることはしていないと答えた。
  すると、彼らは、私の数冊の著作を読み、インターネットで配信されている動画等も観、スワイショウやタントウ、ふぁんそんテクニック、それに養生気功フルヴァージョン等も練習していると言った。
  そして、自分たちも私のような気功を伝えていく取り組みがしたいと思っていて、そのために、私の気功観や気功への思い、気功を伝えて行くに当たっての心構えなどを教わりたいと言ったのだ。
  私は、気功について彼らと話すことで、新たな気づきがあり、何か別の光が見えてくるかも知れないと感じた。
  そして、私が一方的に教えるというのではなく、気功の探究者同士として議論し、技を磨き、気功を深めていくという視点で「静観塾」を開催することにしたのである。
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