家・常・茶・飯
11月20日 19:10
拝み屋異聞 うつろい百物語
Kindle版がなくて紙媒体で購入。
これは紙媒体のほうがいいかも。
表紙が綺麗なの。
今回も自分の体験やいろんな人から聞いた怪談が載ってます。
日常の中の非日常が書かれていて、切ないのもあればゾワゾワってする話もあります。
四季折々の怪談が載っているなかに、ひとつその四季を通じて一人の女性に降りかかった非日常の話がなんとも言えず怖かった。
郷内先生はその女性の非日常をいつもの日常に戻したんだけど、あんなやり方してたら体が持たないよーって心配になりましたわ。
その女性には厄介なモノがとり憑いていたんだけど。
結局は生きている人間が恐ろしいってことですかね。
そのとり憑かれた女性は恐ろしくないですよ。
とり憑いたモノが厄介。でもそれは元は生きていた人間だからねぇ。
「げに恐ろしきはやはり人間である」
「この世でいちばん恐ろしいのは他ならぬ、人間そのものが抱える心なのである」
生きている人間のほうが怖いって言うことあるけど、そういうことだからかなあって思いましたわ。
p r e v n e x t
b o o k m a r k