音楽プロフィール

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 その魚とその魚‥ 
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同じ水槽で育ててはいけない魚種がいる



単純に見かけの身体の大小に限らず、その魚種の食性や性格,好む水質,好む水温‥ etc.


好む水質はその魚の生まれ故郷を知れば見えて来るものだ


弱酸性の水を好む魚と弱アルカリ性の水を好む魚を一緒に育ててしまったら‥ 水槽に入れて暫くは魚達も頑張って元気にしているが、いずれ哀しい末路を辿る


初心者の方には多いのだ

ショップで綺麗な魚を何種類も目にすると、色々飼いたくなるものだから‥


熱帯魚店の店員というのは、基本的に魚を好きな人がそのまま仕事にしていたりするから、通常、商売度外視して「その魚は一緒に飼えませんよ」‥と助言する

一緒に飼わない方が良いに決まっている魚達を平気で売るような店にはもう行かない方が良い
少なくとも、魚や水草‥ 生き物はそこで買わない方が良い


弱酸性と弱アルカリ性の水のそれぞれを好む違う魚を一緒に同じ水槽に入れて、一方が元気になるように水を調整すれば、他方はどんどん体調を崩していく

まず産地の川を,湖を知る‥ ただちょっと気をつけなければならないのは、同じ魚の名で売られていても、原産地から直接来たものと 養殖地から来たものとでは、厳密には違う水質を好んだりすることもあるから厄介だ


例えば、弱酸性の水を好むテトラ類でも、ショップに入っている魚が養殖地の東南アジア経由の魚だと (現在ではこれが殆ど)、何世代も養殖される内に好む水質が変容し、そこまで神経質に酸性側に寄せなくても良かったりもする

原種に 人が何世代にも渡り手を加えて作り上げてしまった改良品種も同様である


原産地直送の野生種の魚は「ワイルド個体」と呼ばれ、養殖個体にはない体の輝きがあって愛好家に珍重され 値もはるが、日本の水道の水にいきなり順応しなかったりするから、慎重さと経験が必要になる


それでも、比較的安心な養殖個体でも、やはり原種の傾向は失われないから、一緒に飼わない方が良い魚は養殖個体でも変わらない




失敗する人の多くは、飼い始めて暫くして失敗した事で勉強を始める


人生の学びなんてそんなところがあるから、それで次に生かせるならそれで良いかもしれないが‥ だが魚の場合は その子も生き物だからね

人間さまの学びの為に次々に命を奪われるのはたまったものじゃない


水槽に魚や水草を入れて育てるなら、水槽をセットする前に その育てたい生き物たちの生態を沢山勉強してあげて欲しい

水草も? ‥と一般の人は思われるだろうが、熱帯魚店に良く列んでいるメジャーな魚を上手く育てるより、水草を状態良く育てる方がずっと難しいものだ

水草も その原産地,好む水質,好む水温,好む光質,好む光量‥を学ぶ必要がある



面倒臭いと思われるかもしれないけれど‥ 命を預かるのだからこれは仕方がない


面倒臭がり,飽きっぽい人はやめておいた方がその人にとっても 魚や水草達にとっても 双方の為に幸せだ




何と何を飼いたいけど どうだろと直接会った時に尋ねられたら、乏しいなりに私の知っている事を沢山話したい

‥でも 聞かれもしないのにわざわざ進んでは助言しない

煙たがられるのが常だからね・苦笑


しかし‥その水槽にいずれ来る顛末が予見できるだけに‥ 言いたくなるけど言わない選択をしているなんて‥何て俗な私という者よ‥ その水槽の中の君達の事を想うと心が苦しい‥




ごめんね



君達も地味な目立たない姿で生まれて来たら良かったのにね



愚かな愛すべき人間たちを どうか許して欲しい







一つの水槽で一緒に育てられる生き物の組み合わせは、想像以上に少ないものです











このブログで何度か繰り返し言ってきたけれど










目の前にいる綺麗な魚達‥



彼等は置物や装飾品やロボットなどでは決してない











彼等は我々と同じく命を持ち



間違いなく今この時を生きている

























コメント→【415/03/22 13:04


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