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2021年1月8日発令となった2回目の緊急事態宣言 前回の時にもそうだったけれど、緊急事態宣言下で大きな影響が出る職種とそうでない職種とがある 私たちクラシック音楽の演奏家への影響は、今回 政府が示した指針を詳細にみると、実は悪影響の少ない内容であり、前回の時より政府も学んでくれたのかと少しホッとしたのが正直なところだった‥ その筈だった‥ しかし実際始まってみると、その影響は1回目の緊急事態宣言時と殆んど変わらない‥ 同業者間で飛び交う情報からも、再びキャンセルの嵐が吹いているのが分かる やはり‥ 緊急事態宣言が出てしまうと此の仕事は駄目なのだ だから、緊急事態宣言発令に至らないように、GoToキャンペーンを早い段階で止めて貰わなくてはならなかったのである 緊急事態宣言が出されても給料に余り影響のない職業,公務員,政治家,既に年金だけで生活出来る状況にある人,緊急時にもテレビでコメントする仕事のあるマスコミの人間たち‥ この方達は早く緊急事態宣言を出せ出せと言う 一方では 此の冬にホームレス生活に入ってしまった方々が沢山いらっしゃる ‥ こんな状況が長引く程に、日本にも既に在る分断は徐々に大きなものになるだろう さて、私たちクラシック音楽の演奏家が皆同じかと言えばそうではない 例えば女性の演奏家の中にも、旦那様が堅気の仕事をしていて 基本的な日常生活はそれで送れていて 自分はお金を余り気にしないで音楽と関わっている人も居れば、一人暮らしで音楽家として活動して得たお金で生活している人もいる‥ 更には離婚し,女手一つで子育てしながら音楽家として生活している方も実際にいらっしゃる この方達が受ける影響が同じであろう筈もなく、演奏する場がなくなった‥という感覚だけで済む人,もはや生き死にの問題である人‥ クラシック音楽の演奏家だけを見ても、そこにある分断は非常に大きい 分断は 其の期間が長くなればなるほど、心の底に根を下ろす 私が少し気になっているのは、「不要不急のもの」,「そんな事をやっている時じゃない」等々‥ そんな配慮のない言葉を言われ続けている演奏家たちに、憎しみにも似た感覚が生じ始めていることである |