音楽プロフィール

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 網膜剥離から 八ヶ月 
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2020年、今年を振り返る時、私にとって最も大きな出来事だったのは、4月に起きた網膜剥離である

左眼視野の右下‥ 鼻の辺りから視野が欠け始め、時間単位で徐々に見えない範囲が広がって行った
いわゆる視野欠損 というやつだが、病院へ行く時には 私の左眼は殆んど見えない状態にあった

どんどん視界に暗い闇が広がって行く様子は、8ヶ月経った今でも思い出すとゾッとして トラウマになっている



手術後 暫く経ち,眼の状態が落ち着いて来た頃、病院へ駆け込んだ際に診てくれた医師が 精密検査の画像を見て感心しながら私に言った
「今だから言えますが、初めて佐竹さんの左眼の状態を検査した時、実はここまで修復するとは思っていませんでした」と‥
その時の画像を示されると確かに剥離が酷く、現在では剥離し手術をした網膜だとはちょっと見えないほどに正常な状態に戻っているとの事だった

病院嫌いの私ゆえ、医師を少し驚かせることができたのは意味もなく無駄に楽しかった (笑)



以前ブログに書いたように、失明は免れたものの、術後は左眼の視野の歪みが酷く‥ 五線譜はうねうねと波打ち,ピアノの鍵盤は熱で溶けたように見えていた
そのことを執刀して頂いた医師に尋ねた当初は 「今見えているものが全てで それは仕方ない」と告げられ、その時のショックは今でも忘れられない


私は往生際が悪かった
諦めることなく そこから私の自分で考えたリハビリが始まった

毎日毎日、8ヶ月経った今日まで其のリハビリを欠かした事は無い

現在私の左眼がどうなっているかと言うと‥
視野の歪みは相当治って、溶けたように見えていたピアノの鍵盤は しっかりとした鍵盤に見えている
おまけに其の視力は、水晶体の代わりに手術時に挿入された人工のレンズの度を不思議なことに超えて見えるように成っている

そして、左眼が駄目なら 残った右眼の視力を上げればいいんじゃないかと考えた私は、近視である右眼のトレーニングも毎日行っていて‥ 大人になって眼軸の伸びた近視は改善しないという常識を破り、左眼の手術時に測った時よりも 現在 右眼の視力は随分上がっているのだった

視力検査の際に、元のカルテを見て、看護師さんが「もう一度いいですか」と其の数値の違いに不思議がるのを見るのは これまた私の楽しみになっている


病院へ行かず自力で治す‥ という私の昔からの在り方が 今回 失明間際まで網膜剥離を悪化させた反省すべき短所なのだが‥‥ 一方、現在の医学の常識が全ての患者の正解とは限らないと自力で視力を回復させたのは長所となったのだ


やはり、一人の人間の 長所は短所,短所は長所,表裏一体のものだ‥ と普段から思う私の考えに間違いはないということの証しであろう




左眼に残る今の視野の歪みも、もう一歩治ると私は信じている

両眼で見た時の違和感も、きっと来年の今頃までにはずっと改善しているに違いない






努力を続ければ必ず変化が生まれる

私の歌声は そうして現れているものなのだから




























コメント→【020/12/31 18:35


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