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梅雨らしく 一日中雨が降っている 外の雨を眺めながら、見えない月に思いを馳せた 月を天体望遠鏡でよく見れば そこにはクレーターが沢山ある 月には大気が無く、護ってくれるものが無いからだ 私が子供だった頃から 見上げる月のそのクレーターの様子は変わらない‥ 月には雨も降らず 風も吹かない為、それらによる風化が無いからだ 一方 私たちの住む地球には大気があり、 隕石などが地球に落ちて来た際にも 空気との摩擦熱でそれらは燃え、美しい流れ星となって消えて行く 燃え尽きなかった飛来物が稀に地表にクレーターを残したとしても、規模の大きなものでない限り、雨や風によって風化が進み その跡は姿を消して行く 地球という星全体から見たら、大気の層は儚い程に薄い‥ しかしたったあれだけの大気のために、私たち地球上の生物は息をし 生きられる 大気は 地球の重力に引きつけられて地球の周りを取り巻いている 月などの小さく軽い天体では 大気を集める事ができないのだ しかし‥ 天体は重すぎてもまた、重力による引力が大きすぎて、その大気の層を安定して維持出来ない 地球という星を護ってくれている,私たちが当たり前に思い 意識しなくなっているあの大気の層は‥ その存在自体が奇跡なのである 無数のクレーターで傷だらけの月‥ しかし、私たちが人の目で見上げた時 夜空には傷跡の見えない温かい光が浮かんでいるのみで‥ 見上げる私たちの心を優しく癒してくれる それもまた 奇跡的なことなのだろう‥ |