10/03/10 19:43 (:ミニシリ-ズ)
交代D-完(幸村・小十郎)
真田編(後編)
幸「風呂上がりにはやはり団子が良いな」
小「さっき腹一杯に飯食ったばかりじゃねぇか」
幸「カレーを食べた後に喉が渇いてしまって」
小「風呂上がりに団子の方が余計喉が渇くだろ?」
幸「入浴後に団子を食べるのは某の日課で御座る!」
小「好きにすりゃいいが、寝る前には必ず歯磨けよ?」
幸「おぉ!?佐助と同じ台詞だ」
小「親は大抵そういうもんだろ」
幸「片倉殿も団子を召し上がって下され」
小「いや……」
幸「団子がお嫌いで御座るか?それとも体調が優れませぬか?先程のカレーもあまり進んでいなかったようにお見受け致したが」
小「伊達家ではカレーは激辛か辛口と決まっているからな」
幸「ほう、カレーだけに…?」
小「…辛ぇ方が好みだな」
幸「片倉殿ぉ、親父ぎゃぐを仰有る年には些か早いですぞ」
小「テメェに合わせてやっただけだ」
幸「面目無い」
小「それは俺の方だ」
幸「今宵は佐助が居ない事を理由に、是非とも片倉殿から教わりたき事が御座いまする」
小「何だ?」
幸「裁縫を教えて頂けぬか?」
小「別に構わやしねえが、裁縫なら佐助にも教えてもらえるだろ?」
幸「そのぉ…大変……申し上げにくく御座いますが…さ、佐助に…お、贈り物を」
小「フッ、そうか。立派な親孝行じゃねえか」
幸「この間のばれんたいんに政宗殿は片倉殿に日頃の感謝として山程のちょこをお渡しになられたとお聞き致し、その故某も佐助に贈り物をしようかと考えた次第に御座りまする」
小(貰ったのはいいが、お返しが高く付きそうだがな)
小「作りたいもんは決まってるのか?」
幸「三角巾を」
小「手始めには良いかもな」
幸「佐助はいつの頃からか女子のようにかちゅーしゃを付けるようになってしまって。対策として三角巾を作りたいと」
小「あいつそういう系だったのか」
幸「ねずみの耳が付いたかちゅーしゃを付けてみたり、青い怪獣の耳だったり時には触角が付いたかちゅーしゃだったりと……」
小「それなら心配ねえ。お前がさっき話したカチューシャは前田の風来坊が行楽地へ出掛けた際に買ってきた土産の事だな。それと同じ物を政宗様にも」
幸「慶次殿は政宗殿の所にもいらしてたのか?」
小「ああ。何を思ってそんな土産を買ってきやがったんだかなぁ。直ぐ様いつきにあげたら喜んでたぜ」
幸「ならば安心致した。今夜はこれで眠れそうだ」
小「おい、三角巾作るんじゃなかったのか?」
幸「ふはぁ〜睡魔には勝てませぬ。それはまた後日改めて」
小「調子がいい奴だな。別に気の変わ様はお前に限ったわけじゃねぇが」
じ〜んせい らくありゃ く〜もあるさ♪
なみだのあとには に〜じもでる♪
幸「何奴!?何処にいる?姿を現せ!」
小「あ、俺の携帯だ。メールだな(佐助からか、あいつならやってくれそうな気がしたぜ)」
幸「どなたからで御座るか?」
小「…なっ!??」
小(ぶほぉ…!な、なな…なんて、お可愛ゆいのだッ!政宗様お可愛い過ぎますぞー!恨めしい顔、啖呵を切ったのは良いがいざ着てみると想像以上に恥ずかしい。赤面を隠す為に敢えてうつむき加減でいらっしゃる。二枚目は……これは…!?また中々やるな。あの忍、いや主夫が正しいか。政宗様のご就寝後を狙いぺんぎんの嘴を用意するとはな。ぱんだではなくぺんぎんの着ぐるみを選んだこと、この片倉小十郎の目に狂いはなかったか)
幸「片倉殿?」
小「…なんでもねぇ。連れからのメールだ(二枚とも待受に決定だな)」
作:2010.03.10
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