午後イチ

カラスの鳴き声


自室の窓から覗く


一羽、いつもの場所でひたすらカァカァ鳴く烏


血で鳴く、私も

カァカァ カァカァ


ひたすら鳴く


雨に濡れた烏の羽根がヌペリと輝く


烏は美しいな


暫く鳴いて消える


そして‥

午後の仕事の時間


渦巻く様に唸る様に沢山の烏が鳴く声


南の空から

どっかり飛ぶ


そのまま北へと移動する塊の鳴き声


まただ!前にもあった

30羽近くの烏が向かいの
マンション2棟に集まる


パラボラアンテナ

大人気!!


丸いアンテナに

4羽みっちり存在


愛でて、愛でて

後ろ髪引かれつつ

仕事へ。


仕事へ行っても
渦巻く鳴き声は


より
盛り上がりをみせる

ああ‥
あの輪に加わりたい

お祭りのお囃子が聞こえているのに宿題をしなければいけない子供の気持ち


急く心はそのままに

烏の声が頭上を何度も旋回して
飛び去る


あのいつもの一羽は
連絡係に

つい見えてしまう


頷き、此方を見る烏

‥ついつい、勝手に通じ合っている感覚があるのです。


濡れた羽根も綺麗だ