19/01/27 00:27 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  鶴見中尉と。8
話題:妄想を語ろう
「どうしましょうか‥鶴見さん」


「寝ている、かなり熟睡しているな」


全身マッサージされた
鯉登少尉


「ううむ、離れん」

深い眠りに入った

鯉登少尉


女から離れず

膝枕状態に


「激務が続いたからな‥済まないが暫く膝を貸してやってくれ」


「‥はい」


一度深く頭を下げ

部屋を出る鶴見中尉

彼が部屋を出た途端
静けさが支配する


その結果、先程まで気にならなかった存在‥例えば


柱時計の時を刻む音
木々のざわめき


それらがジワリと輪郭を浮き上がらせ

部屋の明かりが
余計に闇を深くする

(よく眠る‥)

女の膝を抱える様に
眠る鯉登少尉


スゥスゥ

安らかな呼吸音が
眠気を誘う


スゥスゥ


身動きも取れず


なんとなくの手慰みの為、彼の髪を梳く

(‥眠くなってきた)

鯉登少尉の呼吸音と女の吐息が重なる


ぱた


鯉登少尉の頭を
乗せたまま


横に倒れ眠る女


スゥスゥ スゥ


‥遠くで声が。


「と、いと‥い」


なんだ?私は眠いんだ

「と、、ほら‥お」

うう 眠い


「ほら!鯉登起きろ」

「キィエエエ!?」


飛び起きた
鯉登少尉が見た光景

押し倒した状態の女

女の上で
眠っていた鯉登

冷静に怒る鶴見中尉
(‥目に感情が無い!)

床に頭をつけ
謝罪する鯉登少尉


「興奮するな鯉登。聞き取れない」


(鶴見中尉殿の目が!)

焦る鯉登

慌てて床に寝転ぶ女を揺り起こす


「‥はっ」


起きてすぐ目の前に居た鯉登少尉は必死な顔をして、
耳打ち

「あの‥鶴見さん、私寝てしまって偶然この様な状態に」


次々から次へと
耳打ちする鯉登少尉

「分かった分かった!もういい。彼女を送ってくれ」

済まない


そう言うと女に何かを手渡す鶴見中尉


(金‥?いや)


眠り乱れた髪を
手櫛で直す女


仄かな明かりに

つい


艶めかしく思う
その意識に


鯉登は思わず
目を逸らす

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