19/01/13 23:59 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  鶴見中尉と。7
話題:妄想を語ろう
(こんな‥鶴見中尉殿の目の前で)


「鯉登少尉、両手はダラリと力を抜いて黙って彼女が触れるのを待て」


頷き、胸を張る


「あ‥もう少し力を抜いて下さい」


鯉登少尉の胸元を軽く叩き、そのまま


スルリと抱き付く


「‥あッ」


鯉登少尉の頭から

両手で流れる様に
触れていく


肩、背中、尻


腕も伸ばして

ひとつひとつの感覚で触れていく


「こ、あの‥」


鶴見中尉は
黙って見ている


「下にいきます」


尻の下も丹念に触れ
太もも

足首へと触れてから再度抱き付く


狼狽える鯉登に囁く

「最近左側の腰打ちました?ほんの僅かですが歪みがあります」


「‥左?いや、覚えは無いが」


鯉登が答えると
少し頭を捻り


「そうですか‥後は全く正常です。良い身体をしています」

「良い身体って‥」

女性がそんな事を、と言おうとしていた鯉登


(‥違う、医者みたいな目だな)


カフェーで色目を使い鶴見中尉を引き込んだと思っていたが

そういえば


身体に触れている間も男女の戯れのそれではなく、医師の触診そのものだった。

「鯉登少尉にマッサージをして貰えるか」


「はい。では此方に横になって下さい」

(鶴見中尉殿に言われたら‥)


それは一切の

拒否権は無いと


素直に横になる鯉登

「では全身行います」


顔に手拭いをかけ


頭から絶妙に
圧をかけ流す


頭から顔、耳‥

時折 梅の香りがするのは


(‥いい香りだ‥)


梅の練り香と精油


香りと
滑らかな指の通りで

いつしか
ウトウトする鯉登


その
眠りに落ちる狭間


(‥あ、腰打った)


数日前の
些細な出来事


「‥腰、打ちました」


「そうでしたか」


彼女の声を聞き

急激に意識を失う


「おぉ、落ちたな」
その様子に
拍手する鶴見中尉


「相当お疲れだったのでは‥」


手を休めず女が言う

「疑う心より快楽が勝る事もある」


鶴見中尉が横たわる彼の耳に囁くも‥


鯉登音之進は既に

夢の中

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