話題:妄想を語ろう
「‥毛布が一組しか無いんだ。仕方ないだろう」
同行者である女に
毛布を差し出す
「あの!私、毛布要らないです」
「北海道の冬を甘くみるな。いいから」
準備を整え
横になる二人
「寒いか?」
上着を着込んだまま布団、更にコートを女の上に掛ける
「ふふ」
「なにが可笑しい?」
「もこもこした達磨みたい」
布団にくるまったまま、笑い転げる女
「緊張感無いが‥」
たまにはいいだろう
クスクス
顔を
真っ赤にして笑う
「ほら、寝るぞ」
後ろから抱き締め
笑う
追っ手を撒いて
少し緩む二人