18/12/16 23:58 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  尾形百之助<まずは一献>
話題:妄想を語ろう
「熊鍋にルイベ、鮭とばは ツマミにもってこいだな」


風呂上がりの肌も

囲炉裏の炎で湯冷め知らず


「はぁあ‥暖かい」

「取り敢えず、な」

杯に 酒をなみなみと注ぐ


「このお酒は?」


「カムイトノトと言う有り難い酒だな‥稗を原料としている」


炎の爆ぜる音を聞きながら、一口


「‥飲みやすい」


尾形も続き一口飲む

「ルイベは今のうちが良いな、どんどん食べろ」


歯で容易に噛める位
程良く
鮭の身が凍っている

「熊鍋も頂きます」

「めふん塩漬けもあるぞ。鮭の背わたを塩で漬けた珍味だ」

尾形に勧められるまま、
クイクイと


酒も食も進む進む


女の顔が赤いのは

炎に当たり
のぼせたのか


「所で、尾形さんはイイ人居るんですか」


(‥酔ったな)


「意外と思うに‥」

黙って聞き流す尾形

「?」


炎の向こうにいる女
「寝てる‥」


変に追及されなかった安堵と男の前ですぐ寝てしまう不安を思いながら


女に寄り添い
毛布をかける


(絡み上戸だな)


どうやら食事は
満足のいくものだった様だ。


暫く酒を傾けながら
眠る女の髪を

時折梳く

0




*#

[top]
-エムブロ-