18/12/04 23:11 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  尾形百之助<ほんのり>
話題:妄想を語ろう
「道中長い間お付き合い頂いて‥本当に済みません」


「いや、気にするな‥通り道だからな」

暴漢に襲われていた女性を助けた尾形


聞くと行き先が同じだった為、暫くの間共に過ごす事となった。


「雲行きが怪しいな‥少し行った所に山小屋がある。今夜は其処で過ごそう」

無言で頷く彼女の手を取り
駆ける


山小屋の扉を閉めた途端、
激しい雨音


「良かった‥間に合いましたね」


「あぁ」


手際良く火をおこす尾形


炎で暖をとり

俯く女


「どうした、疲れが出たか」


尾形の問い掛けに


黙る女の目元

其処に色が湛えられ

「今夜は早めに寝た方がいい‥嵐が怖いなら俺が見守っている」


はい‥


小さく呟き眠る女


―囁く様な呼吸音


女の睫毛が濡れて見えるのは気のせいではあるまい


‥情に気付かぬ訳では無いが‥


雨音は激しさを増す

その激しい音に

薄く目を開く女


「‥あ」


胡座をかいたまま
眠りに就く尾形


その手は
銃をしっかりと抱え

片方では


女の手を自身の膝へと引き寄せ

守っていた


想いには
応えられない‥が、
無事に貴女を送ろう

遠雷を聞きながら

眠る二人

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