話題:妄想を語ろう
「この傷は」
頬に残された切り傷
‥それに
制服が斜めに切り裂かれ膝にも血が付着している
「私、鈍臭くて‥」
照れ隠し
兵長から逃げる様に
扉へと向かう
「待て」
彼女の前に立ちふさがる
リヴァイ
「他の奴らにやられたんだな?誰にやられた‥言ってみろ」
「あの‥特別に特訓して下さったので」
必死に言い訳をする
その頬を舐める
「ひッ‥」
「消毒だ」
切れた唇も
血が滲む膝も
懐に忍ばせた酒で
消毒していく
「特訓ならいいが‥私刑なら俺に言え」
生傷の絶えない
その華奢な肩に
手を置く