17/12/10 23:59 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  鬼灯さんと。
話題:妄想を語ろう
地獄


この阿鼻叫喚の世界に見慣れた顔が


「あれ‥貴方は」


怯える女性は亡者ではない


名簿を調べるが

矢張り名前が無い


「ふむ‥」


今にも泣きそうな女性


「ちょっと此方に来て頂けますか」


鬼灯に言われるまま部屋へと通される


「あ、あの‥ココ」

「待合室みたいなものです。珍しいモノが通り過ぎますが気にしないで下さい」

「は、はい‥」


寧ろ、物珍し気に覗き込んで来る未知の存在から必死に目を逸らす女性


「貴方みたいに予定なく迷い込む方がいらっしゃるんですよ」


「私、階段から落ちた筈なんです‥気付いたらここに」


「現世に戻すので目を閉じて下さい」


「げん‥え?」


瞬間
酷い目眩に襲われる

「我慢して下さい」

遠くで声が。


「‥あ、あれ」


階段で倒れたままの自身に 驚く

「‥地獄?」


首を傾げ、狐か何かに化かされた様な‥奇妙な感覚


―地獄


「あの女性の作ったカフェラテが美味しかった」


出張先(現世)での

癒やしのカフェ


「‥今度の出張でも寄ろう」


記憶


「変な夢だったな」

また会う日まで

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