17/10/18 23:40 (:貝木泥舟)
  不毛な会話440
話題:妄想を語ろう
夜の街を駆ける

闇を押しのけ
光を飛ばし海の街を駆け抜ける


時折、強い海の匂い

貝木は彼女の居場所を
今知った


感覚が呼ぶ


「だからと言って‥別に深い意味は無い。全く無い」


真顔で呟き

ベンチに身を委ねる彼女に 駆け寄った

「何があったんだ」

見た所トラブルがあった様には見えない

突然電話を切って

済みません‥


「草臥れた顔をして‥本当に何があった?」


腰掛けたベンチは 
少しヒンヤリとした

此処は街灯が極端に少なく、彼女の横顔が蒼白に見える


早く話せ 不安になる

‥電話を御機嫌な方に奪われました


「御機嫌な方?‥あぁ酔っ払いか」


お連れの方が連れ去ってくれたので悶着は一瞬でしたが‥


心臓に悪かったデス

「そうだったのか」

胸を撫で下ろす貝木
主の無事を確認し 
安堵する貝木‥


「おい‥、良い様に付け加えるな主」


海の匂いを嗅ぎながら甘ったるい感覚を味わいたい気持ち!!

「面倒な女だ」

海が溶ける暗い街を
駆け抜ける貝木


主、貝木の姿を見失う

あぁあ甘さには遠い

「ホッとしたのは‥本当だ」


闇の海に零す 本音

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