話題:妄想を語ろう
夜の港
月明かりの無い暗い海を‥。正確には、ただ海がある方向を見ていた
貝木さん、暗いです
海が見えないですね
「海辺の工業地帯は綺麗だな」
‥貝木さん何処に!?
「待ち合わせ場所を間違えたんだろ、主」
なんか此処は真っ暗ですよ‥あれー?
「仕方ない。察知するから 気配を出してくれ」
!!
「電話口で無言の高ぶりはよせ」
耳からサワサワ
どうやって気配察知をするのか!等と盛り上がる主の気配
ど、どうやってソレ出しますか!?
「いや。分かった」
単純に、待ち合わせとは違う改札口を出て彷徨い正解と逆の方向ばかり進んで
今に至る
暗い海
反射する光も無い真っ暗闇
「主、そのまま」
プッ ツーツーツー
一言も無く切れる電話
反射的に
走り出す貝木
海が闇に溶ける