17/04/21 22:24 (:貝木泥舟)
  不毛な会話261
話題:妄想を語ろう
貝木「桜散ったな」

そーですねェ


貝木「主、お前花見するんじゃなかったのか」


ハッ‥!


貝木「如何にも驚いた顔をするな」


ワザとらしい‥と、言うよりワザとです

貝木(居直ったな)


まぁアレですよ。

此処では、望めば‥

桜の花が


溢れる程に 咲き誇る

主が歌う様に呟くと

―葉桜に


いや、葉桜は消え


満開の桜が

競い合いながら
誇らしく乱れ咲く


貝木「‥ほう」


一瞬だが、確かに


そう 見えた。


貝木「いや‥感じた、か」

今は 葉が


暗闇に

若々しい緑が艶めき輝く


貝木「来年だな」


何がですか?


貝木「主が酒に酔う様を眺めるのは」


‥酔うのは〈酒に〉ですかね‥


貝木「間違っても〈俺〉に酔うなよ」

抑揚の無い声で
告げる
ぶっきらぼうに
悟られない様に


だが、しかし
貝木(俺の心を見透かしたかのように)


意味あり気に
微笑む彼女


貝木(此奴に気付かれてたまるか)


何も分かっていないだろう


貝木「主‥」


貝木さん
サラミ食べませんか

貝木「お前、鈍感って言われるだろ」


?? 話が見えないです

貝木「分かった」


主の差し出した袋を全て頂く


あ‥私の分も‥


貝木「煩い」


口一杯に頬張り


暗闇に主を残し
歩き出す貝木泥舟


あぁサラミが


背後で情けない声が聞こえるが無視する

俺は大人気ないのか

夜の葉桜


頬を
冷たい夜風が撫でる

ふと、または気紛れ

貝木の唇が無意識に

馬鹿と綴る

0




*#

[top]
-エムブロ-