ログイン |
片倉小十郎。
風邪ネタ。
「…ごほっ」
まいった。完全に風邪を引いた。
熱でくらくらする頭を手で押さえながらぼんやりと天井を見つめていたら、小十郎が部屋に入ってきた。
その手には冷えピタと私がさっき食べたいってリクエストした林檎をもって。
「…大分熱下がったか?」
「うー…、分かんない」
「ったく。こんなくそ寒ィ中、薄着でふらふらするから悪いんだろうが」
呆れながら小十郎は私のおでこに冷えピタを貼る。
ひやりとした感触に身体が震えた。
ふ、と火照った頬に小十郎が優しく触れる。
それだけでさっきより楽になる気がした。
我ながら現金だ。
「…小十、郎」
「何だ」
「林檎、うさぎさんにしてね?」
一瞬で小十郎の顔が引き攣った。
嫌だ、とそう言ってる顔。
「ね、うさぎさんがいい」
「……どうしてもか」
「うん」
盛大な溜息が聞こえて、軽く笑ってしまった。
小十郎がナイフを持って林檎を剥き始める。
ちゃんと皮に斬り込みを入れて、兎の耳を作ってくれてて。
何だか慣れた手つきが面白くて仕方ない。
「何笑ってやがる」
「いや…小十郎とうさぎさん林檎って似合わないなあって思って」
くすくす笑うとおでこを小突かれた。
そして差し出されるうさぎさん林檎。
ぴしっと整って剥かれたそれは何だか食べるのがもったいなくて。
ようやく口に入れると、甘酸っぱい味が口いっぱいに広がった。
――――
小十郎にうさぎさん林檎剥いて欲しいです。
小十郎。学パロ。
ものすごく中途半端。
「…」
「…」
かりかりとシャーペンを奔らせる音が教室に響く。
机と机を挟んで向かい合わせ。
教室には私と先生二人きり…まあ居残りってやつだ。
しかし、このプリントが分からなくって涙が出てきた。
「…先生」
「何だ」
「帰りたいです」
「だめだ」
一喝。
つめたい。氷点下並みのつめたさだ。
…一応、私達恋人同士のはずなんだけどな。
口を尖らせて先生を見る。
「先生…ここ分からないんですが」
「…どこの問題だ?」
「ここです」
ぐっと距離が縮まる。
それだけで心臓が跳ねた。
先生を盗み見る。
真剣な顔で教えてくれてる。
ああ、きっとこんなのでドキドキしてるのって私だけなんだろうな。
また子供扱いされちゃう。
「…先生、提案があります」
「くだらないことだったら、怒るぞ」
「全然くだらなくないです。私的にはやる気が出ます」
「…言ってみろ」
「え、っと、隣、行ってもいいですか?」
先生の目が見開かれた。
――――
途中でやめた没ネタ。
学パロ…難しいですorz
猿飛佐助。
新婚さんシリーズより、お遊びver
短いです。
玄関の鍵をかけて振り向くと、そこには玄関の床に座ってる佐助がいて。
きちんと三つ指をついてこちらを見上げた。
「お風呂にしますか?ご飯にしますか?それともお・れ?」
少し考える。
「じゃ、佐助で」
「…、え、俺?!マジで?!」
「うん、さあベッドに行こうか」
佐助の襟元を掴んだ。
そしてそのままズルズルと引きずっていく。
佐助が珍しく焦った声を出した。
「…ちょ、待った!ご飯出来てるよ?!」
「後で温めればいいじゃん」
「お風呂だって沸いてるのに!」
「そんなことより佐助が先」
それに、と付け加える。
「誘ったのは佐助でしょ?」
私はいつも佐助が意地悪するときのように、笑った。
――――
してやられた佐助。
奥さん強し。