ネタ帳

夢とは呼べない短い文。
気紛れで書き足して夢にしたり。基本ぐたぐたです。

続きが読みたいってのがありましたら、コメントを下さると嬉しいです。

*更新は不定期です。


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≫貴方が特効薬

片倉小十郎。
風邪ネタ。

 

 

 

 

 

 


「…ごほっ」

まいった。完全に風邪を引いた。
熱でくらくらする頭を手で押さえながらぼんやりと天井を見つめていたら、小十郎が部屋に入ってきた。
その手には冷えピタと私がさっき食べたいってリクエストした林檎をもって。

「…大分熱下がったか?」
「うー…、分かんない」
「ったく。こんなくそ寒ィ中、薄着でふらふらするから悪いんだろうが」

呆れながら小十郎は私のおでこに冷えピタを貼る。
ひやりとした感触に身体が震えた。

ふ、と火照った頬に小十郎が優しく触れる。
それだけでさっきより楽になる気がした。
我ながら現金だ。

「…小十、郎」
「何だ」
「林檎、うさぎさんにしてね?」

一瞬で小十郎の顔が引き攣った。
嫌だ、とそう言ってる顔。

「ね、うさぎさんがいい」
「……どうしてもか」
「うん」

盛大な溜息が聞こえて、軽く笑ってしまった。

小十郎がナイフを持って林檎を剥き始める。
ちゃんと皮に斬り込みを入れて、兎の耳を作ってくれてて。
何だか慣れた手つきが面白くて仕方ない。

「何笑ってやがる」
「いや…小十郎とうさぎさん林檎って似合わないなあって思って」

くすくす笑うとおでこを小突かれた。
そして差し出されるうさぎさん林檎。
ぴしっと整って剥かれたそれは何だか食べるのがもったいなくて。
ようやく口に入れると、甘酸っぱい味が口いっぱいに広がった。

 


――――

小十郎にうさぎさん林檎剥いて欲しいです。

 





(1)


≫この心君知らず

毛利元就。甘?夢。
最近小十郎ばっかり書いてて他のキャラが書きたくなっての突発的文。
いつもながら、似てないので注意。














目の前の人物に、私は言葉を失った。
その人は私を縛っていた縄を解くと、鬱陶しそうに言葉を放つ。

「……何を惚けておる」

この馬鹿者が、と言われやっと我に返った。
そして急いで立ち上がって。さっさとここから出ていこうとする元就様の後を追う。

まさか助けに来て下さるとは思わなかった。
捕われたのは私の不注意が原因だし。それより元就様は兵を捨て駒のように扱うお方。私のような女も、いつか捨てられるなんて思っていた。

けど、来てくれた。
元就様は、ここに。
ぎゅうって胸が熱くなる。

前を歩く広い広い背中を見つめた。


「元就様…、私、嬉しいです…っ」
「………」
「助けに来てくださって、ありがとう、ございます」

少なくとも、私は貴方の傍にいていいって、そう思ってもいいんですよね?


「………フン、」


元就様は小さく息を吐いた。それは返事として十分で。私は元就様に見えないように笑った。



―――――


ツンデレ元就とぼんやりヒロイン。
何となくシリーズで書いてみたい一つ。
好きのベクトルは、元就→←←←ヒロインが理想的です。



(0)


≫些細な提案

小十郎。学パロ。
ものすごく中途半端。

 

 

 

 

 

 


「…」

「…」

 

かりかりとシャーペンを奔らせる音が教室に響く。
机と机を挟んで向かい合わせ。
教室には私と先生二人きり…まあ居残りってやつだ。


しかし、このプリントが分からなくって涙が出てきた。

 

「…先生」

「何だ」

「帰りたいです」

「だめだ」

 

一喝。
つめたい。氷点下並みのつめたさだ。

…一応、私達恋人同士のはずなんだけどな。
口を尖らせて先生を見る。

 

「先生…ここ分からないんですが」

「…どこの問題だ?」

「ここです」


ぐっと距離が縮まる。
それだけで心臓が跳ねた。

先生を盗み見る。
真剣な顔で教えてくれてる。

ああ、きっとこんなのでドキドキしてるのって私だけなんだろうな。
また子供扱いされちゃう。

 

「…先生、提案があります」

「くだらないことだったら、怒るぞ」

「全然くだらなくないです。私的にはやる気が出ます」

「…言ってみろ」

「え、っと、隣、行ってもいいですか?」

 

先生の目が見開かれた。

 

 

――――

 


途中でやめた没ネタ。
学パロ…難しいですorz





(0)


≫触りたい、触れない

猿飛佐助。
逆トリップ。










こっちの世界に来て少したった。
初めの頃は戸惑いはしたものの。流石に戦国には無かったものにも慣れてきた。

建物に道に車に人に。
未だによく理解できないものばかりだ。




「佐助っ!」


名前を呼ばれて、ようやく気が付いた。
…あ、俺、寝てたのか。



「んっしょ、ごめんねー…」

「いや、大丈夫だよー…佐助も眠るんだね」

「そりゃ、忍っていってもただの人間だし?」



けど、元の世界ではこんなことなかった。

このままじゃ駄目だ、と思う。
戦忍だろ、俺は。


でも。


「ま、いいや。ね、買い物行こうよ」


この伸ばされたこの子の手を掴んでしまってもいいだろうか。

俺の手が、赤く染まっていると分かっていても。
汚いと分かっていても、触りたいと思ってもいいだろうか。


どうやらこの世界に来てから自分はおかしくなってしまったようだ。



「…ほら、佐助!」


柔らかい手に包まれた俺の手。
泣きそうになった。



この時がいつまでも続けばいいなんて、いつもだったら信じもしない神に頼む。


今、俺はお前に触れることを凄く恐れてる。



――――

佐助の葛藤。




(0)


≫今夜は寝かさない

猿飛佐助。
新婚さんシリーズより、お遊びver
短いです。

 

 

 

 

 

 

玄関の鍵をかけて振り向くと、そこには玄関の床に座ってる佐助がいて。
きちんと三つ指をついてこちらを見上げた。


「お風呂にしますか?ご飯にしますか?それともお・れ?」

 

少し考える。

 

「じゃ、佐助で」

「…、え、俺?!マジで?!」

「うん、さあベッドに行こうか」

 

佐助の襟元を掴んだ。
そしてそのままズルズルと引きずっていく。

佐助が珍しく焦った声を出した。

 

「…ちょ、待った!ご飯出来てるよ?!」

「後で温めればいいじゃん」

「お風呂だって沸いてるのに!」

「そんなことより佐助が先」


それに、と付け加える。


「誘ったのは佐助でしょ?」


私はいつも佐助が意地悪するときのように、笑った。

 


――――


してやられた佐助。
奥さん強し。

 





(0)


・・・













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