2003年の韓国映画。原作はラクロ『危険な関係』。
朝鮮王朝時代、貴族の本妻の、側室への嫉妬に端を発した策略から始まる悲恋ロマンス。
エロ表現は抑え目、映像も音楽も美しく、芸術作品として見られる。

クールビューティーな本妻は、知もあるが底意地が悪い感じ。従兄弟で親密な関係にある、科挙に受かりながら官職につかないスケコマシの両班と恋愛ゲームを始める。彼女の結末には胸がすくけれど、本当の愛の在りかを思えば切なさも感じる。
スケコマシはペ・ヨンジュン。運命のひとと巡り合えたとて…あぁぁもう;;
結局、ふたりとも 還寂於本人(げんじゃくおほんにん:自分のしたことがまわり回って、結局自分に還ってくるの意)。
それにしても、婚約者と死別した女性は一生独身でいることが美徳とされる儒教の慣習っていけずやなぁ。
あと、エンドロールが終わって一番最後に映った人、結果オーライってことかな?

胸に棲む 汝(な)が思い出の花弁(かべん)すら 囲う能(あた)わで風が攫(さら)いぬ