市販のアイスの成分表示に注目。天然のバニラの種子、バニラビーンズを主成分とするものは「バニラ香料」と記されるが、多くは「合成香料」や「香料」となっている。

本物のバニラが出回らないのは、バニラビーンズ価格が高騰したため。
世界的なオーガニックブームや新興国の生活水準の向上で天然バニラの需要が増加したことと、最大の生産国マダガスカルを二年連続で巨大サイクロンが襲い、需要と供給のバランスが崩れたことに加えて投資の材料となったために、バニラビーンズの卸売価格は過去5年間で約500%上昇したと。



バニラ景気に沸く生産国では農家や流通業者が恩恵を受ける一方、農家より泥棒のほうが多くなり、泥棒が犯す強盗殺人や、農家の泥棒への暴力や殺害などが続発して「バニラ戦争」と呼ばれる状態となっているらしく、さらには公的機関が、あるあるの腐敗で取り締まりや規制が骨抜きとなってバニラ戦争を増幅させていたり、一部の農家が自然保護区の森を伐採し、ワシントン条約で国際取引が規制されている紫檀(ローズウッド)を違法に輸出されてもいたらしい。


甘やかな癒しのメインストリーム バニラが作るしょっぱい現実