お姉さんに会うのが怖くてあれ以来全く会いに行くことを拒んでます。

僕だってばれたかな?

多少メイクや衣裳で普段と違って見えたとしても、やっぱり分かっちゃうよね。

はぁ、憂鬱だ。

何度かあれ以降もお姉さんから遊びに来るようにってメールが届いていたけど、雑誌の事に触れるような文面はどこにもなかった。

ないのは単に気付いてないだけなのか、それとも平静を装っているのか。気を遣って触れないだけなのか、全く気にならないのか...

一人悶々と視野を巡らす怒濤の日々。

こんな事になるならさっさと辞めてしまえば、なんて出来もしない事を考えて自分を罵って苛立ちが募っていく。

これが僕に与えられた試練なら、それを乗り越えた先に一体何があるんだろう。








ああ、海が見たい。

何も考えず、あの大きな海原に身も心も委ねて凪がされてしまいたい。








バカな僕。


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