居ない…




静かが一番


それが当たり前の毎日だった
突然現れた
嵐の様に煩い人


ボクの手を引いた人


沢山心にあったもんを
吐き出せるだけ
吐き出して
聞かせてた…・・・


その分
沢山聞いた
意見した
喧嘩した
仲直りした


別れ際泣いた…


最後の別れって
訳でもないのに…


貰い泣き…


居ない空間が
静か過ぎて
心地良過ぎて
気持ち悪くて…
退屈で…
詰まらなくて…


どっか取り残された気すらするよ…
世界に忘れられた様な…・・・


あなたが居て
初めてそこで
呼吸の仕方を覚えた


陸にあげられた魚の様に
もがいてた毎日


あなたが変えてった…


場所を作ってくれた…


もし…


居なくなるとするなら…


またこの沈黙と
耳障りな言葉と
視線の波に
ボクは堪えられるだろうか…


あなたの居ない空間で
あなたの輪郭なぞって
消して…


また描いてる…


ボクが居る…・・・