*将也*

「あー・・・皐月ー・・・」

『何?肩?』

「頼む。」

『しょーがないなー。ほら横になって。』

「すまねーなー。」

『ほんと、毎回毎回こってますね、お客さん。』

「あたたたた、・・・あー気持ちーわー。やっぱお前上手だな。姉貴の肩揉みなんて糞だぞ?」

『そうなの?姉ちゃん結構握力ない?』

「ちょっと肩出して。」

『ん。』

「こんなん。」

『あー。確かに気持ち良くないね。』

「だろ?」

『たまにいるよね。こういう揉み方の人。』

「いるな。いっててててっ。ちょっ、首やって首。」

『はいはい。』

「あー・・・気持ちー・・・」

『良かったねー。』

「ところで最近どう?」

『どうって?』

「ライン返してんの?」

『あぁ・・・いや、めんどくさくて。』

「せめて返せよ?可哀想だから。」

『そうだねー。でもやっぱ好きじゃないかな。』

「ふーん。お前ってどんなのが良いの?」

『うーん。やっぱ一緒に居て楽しい人かなー。』

「あー、それはあるよな。俺もそうだし。今の人楽しくないの?」

『うん。』

「ははっ。しかしまぁ、お前を満足させられる男は居るのかね?」

『ちょっとちょっと。私何様?って感じな言い方やめて。そういえば、ゆりかちゃん可愛かった。』

「可愛いしょー。」

『うん。あとおっぱいめっちゃおっきいね。』

「ね、おっきいよね、ゆりかちゃん。」

『あー、あと、声。良い声してるよね。声も好きだなー。』

「ふーん。」

『怖い子だったらどうしようとか思ってたけど・・・まぁライン通話で話した感じ、そんな感じじゃなかったし大丈夫だとは思っていたけど。会ってみて安心したよ。母さんと姉ちゃんも安心してたよ。』

「そいつは良かった。」

『式の日にちとか決めてるの?』

「そこまではまだ決めてない。」

『そっかー。ま、何はともあれ良かったね。結婚おめでとう、将兄。』

「おー。お前も良い人見つかると良いな。」

『そうだねー(笑)』








*黄瀬*

「皐月っちー!」

『?あ、久しぶりー黄瀬。髪き・・・トリミングしたんだー。』

「今何でわざわざ言い直したんっすか?!」

『え?だって黄瀬は犬だから。よしよし、トリミングしてさっぱりしたねー。前も良かったけど今も可愛いよー。はいお手!!』

「絶対しないっす!!はぁー。皐月っち変わらないっすね。ってか日に日に酷くなってる気がするっす。」

『何言ってるの?このどーでもいい会話、だっけ?まだ3回目だよ。日に日にも糞もないよ。時間軸どーなってんの?もうウィンターカップ終わってんじゃん。』

「それは言わない約束っす。そーいえば皐月っち。好きな人出来た?」

『え?あー、うん。めっちゃかっこいい人好きになったよ。』

「ちょ、マジっすか!?」

『うん。この間街歩いてたらさ、不注意でめんどくさそうな男の体に肩がぶつかっちゃって、その時に助けてくれた人なんだけど。名前が氷室さんっていって、もーすっごくかっこよかったの!見て!これ写真!!助けてくれた時に盗撮したやつ!!』

「いやーほんと、何から突っ込んだら良いんっすかね?取り敢えず、盗撮はだめっすよ皐月っち。」

『うん、気を付ける!普段はしないんだよ?あまりにも綺麗な顔してたから、つい。』

「(次も絶対やりそうだなー。)ってか、この人陽泉の氷室さんじゃないっすか!」

『こら駄犬!氷室様と呼べ!!因みに私は、氷室さんから「様付けはやめてほしいな」って麗しい顔で言われたから氷室さんと呼んでいる!』

「じゃあ別に俺も氷室さんで良いじゃないっすか!!ってか駄犬って!!酷いっす!!」

『ハーウス!!黄瀬アウトー。もう家に帰って良いよ。』

「嫌っす!帰りたくないっすー!帰ったらこのどーでもいい会話終了っすよ!?氷室さんのこと知りたくないっすか!?」

『紫原に聞くからいいよ(*゚∀゚*)』

「嫌っすー!皐月っちー、嫌っすー!!」

『(あー犬が吠えてるなー。)分かった分かった。じゃあどっかファミレス入ろ?そこで甘い物食べながら話をしようじゃないか。まぁ次もあるか分からないけどね。』

「え!?もう終わりっすか!?結局終わりっすか!?」

『期待しても、これ以上何も起こらないわよ?by戦場ヶ原』

「もー。締めの言葉がそれってどーいう事っすか。」