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女審神者と刀 2

*長谷部*


『あー・・・疲れた。』


「お疲れ様です、主。今日はもうこのままお休みになられますか?」


『んー・・・いや、最後にもう一度明日の出陣メンバーを確認する。その前に少しだけ休憩。しかしまぁー何て言うか、』


「何ですか?」


『私やっぱり審神者向いてないなーって。長谷部、私の代わりに審神者やってみない?』


「何言ってるんですか。やりませんよ。」


『だよね。それに長谷部は息抜きってもの知らなさそうだから、主ってキャラは合わなさそう。出陣準備とか戦略とか、そーいうのはテキパキと決めれそうだけど、休み無しに攻め入りそうだし。あはは。』


「そうですね。でも主は周りを気遣い様子を見て、お優しいからそんなことしないでしょう?」


『いやごめん、別に長谷部を悪く言ってる訳じゃないからね?』


「分かってます。主の性に合わないんですよね?」


『そうそう。人を使ったり指示を出すのがどーも苦手で。自信もないし。いっそ私も刀になって主様のために戦いたかったね。』


「・・・似合いませんよ、主には。」


『そお?』


「はい。主に戦場は似合いません。」


『そっか。じゃあやっぱり審神者やるしかないか。』


「そうですね。だからそんなこと言わずに、」


『そうだね、マイペースに頑張るよ。って言っても、長谷部がうちの本丸に来てくれたおかげで、何か決断しなきゃいけない時の、これでいいんだ、っていう自信は大分ついたよ。』


「そうなんですか?」


『うん、それで本当に正しかったかどうかは分からないけど。』


「・・・」


『でもねほんと、私は長谷部が側に居てくれるおかげで冷静にもなれるし、自信を持って大事な決断も少しづつだけど出来るようになってきた気がするんだ。なんていうか、お前が側に居てくれて、私はとても心強い。』


「そんな・・・勿体無い、お言葉です。・・・ですが、」


『?』


「主にそう言ってもらえて、思われていて、とても・・・とても幸せです。」


『そんな大袈裟な。でも、お前の事は本当に信頼している。絶対に折れてくれるなよ。』


「はい、主命とあらば。それに、」


『ん?』


「もしも俺が折れてしまったら、主の部屋掃除係が居なくなってしまいますからね。」


『そうだよ。その辺の事も君には頼りにしてるんだからね。』


「たまには自分で片付けて下さいね。」


『私がそろそろやろうかなって思ってる時には、長谷部が大体終わらせてるから。いやーいつもありがとね。助かってるよー。っよ!長谷部!頼れるね!!』


「まったく・・・」


『(と言いつつ桜が舞ってるんだよなー。)さてさて、再開するかな。』







長谷部、とっても信頼してます。
側に居てくれるととても心強いなっていうそんな気持ちを文章にぶつけてみた。




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