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ここは喫茶店の日常を書き込んでいくところです♪
「名前を教えてくれるかなぁ?」
ザクロは膝から降りてベランダから俺を見て「ニャー」と鳴いた、俺は、「まってて?」っと呟いた、猫は喋らないけど俺にはそう聞こえた、俺は行くなと言いたかったけどザクロは既にいなかった、鈴の音がしなくなった、それから、またザクロが来ない日が続いた、俺は6年生になっていた、いつもザクロを待っていた、しかし、ザクロが消えてからやく1ヶ月が経った、それでもザクロは現れなかった、鈴の音も全くしなかった、俺はまた聞き込みや張り紙をしてザクロを探した、そして2ヶ月が経った、ザクロは未だ現れなかった、保健所の方にも行ってみたがザクロはいなかった、俺はザクロのことで頭がいっぱいだった、夜も眠れず飯もあまりたべなかった、いつも部屋のベランダでザクロを待っていた、そんな日が続いて俺は病気になった、高熱で寝込んでしまった、その時、鈴の音が聞こえた気がした、横にいた親に聞いてみたら、「そんなんしてないよ」といわれた、幻聴なんだろうかと思い部屋の窓を開けてベランダを見てみた、しかしザクロはいなかった、俺は諦めて寝ることにした、その時また鈴の音がした、親に聞いても「そんなんいいからはよ寝」といわれた、だけど俺は急いで公園に向かった、公園につくとザクロを呼んでみた、鈴の音はしたが姿が見えなかった、鈴の音も遠くでなってるようだった、何回も呼んでみたけど音も姿も近くになかった、俺は懐中電灯を持ってザクロを探した、かすかに鈴の音のする方にライトを当てて探しまわした、しかし、不思議なことに鈴の音は一向に大きく鳴ることはなかった、俺は明日朝から探そうと思い家に戻った、そしてすぐに睡眠に入った、夢の中で初めてザクロと出会った場所がでてきた、俺は飛び起きた!もう朝方だった!急いでその場所に向かった!そして狭い道で腕や足を擦って血が出た、でも俺は関係なく進んで行った、子供の時は楽だったけど大きくなったら凄く難しかった、やっと、その道にたどり着いた、そして、そこにあったのは、俺がプレゼントした首輪だった、名前も英語で「ZAKURO」とかいてあったから間違いないと思った、俺は号泣した、なんどもザクロの名を言ったその度に涙がこぼれた、そして、かなりの時間泣き疲れたのか、そのまま寝てしまった、ザクロに対する思いが強かったのか、夢はザクロばかり出てきた、一緒に寝たこと、初めて家に来たことなど、そして目が覚めた時はもう日は上り明るかった俺は自分の手をみた、首輪はちゃんとあった俺は疑問に思った、なんで首輪はだけがここにっと、また涙が溢れてきた、その時ザクロの声が聞こえた気がした、しかし、どこにもザクロの姿はなかった、呼んでみても現れることはなかった、俺は、ザクロに励まされている気がした、首輪をポケットに入れて家に戻った、ペットショップの店員にも話した、「猫の恩返しかもね」と言われた、俺はこころに決めた、この首輪は俺が猫を飼うことになったらその猫につけてあげようと、あの夜にザクロが鳴いた「ニャー」あれにはどんな意味があるのか俺にはわからない、あの時は、まっててと俺は聞こえたけど、もしかしたら…さよなら…だったのかもしれない…
かなり時間が経った、やっぱり何も無いのかっと思い帰ろうとした、その時ザクロが叫び声に似た声で鳴いた、俺はどうしたんだろうと思い覗き込んだ、ザクロは苦しそうだった、俺は、どうしていいかわからず、ただただ見てるしかなかった、ザクロの声が次第に弱々しくなっていった、そして、鳴く数がすくなっていった、俺はものすごく心配だった、もう見ていたくないと何度も思った、だけどザクロが俺に見ていてほしいと鳴きここに導いてくれたから、最後まで見ると涙を流し決心した、そして、ザクロがまた大きな叫び声を上げた時、今まで謎だったザクロの行為がわかった、出産だった、ザクロの回りに生まれたての子猫が4 5匹いた、俺は、ザクロが子猫のへその尾を噛みきってるのを見て、ザクロに「ちょっとまってろよ」っといいダンボールをもらいに工事まで走った、ダンボールをてに入れて戻った、茂みを覗いてみると子猫は5匹とザクロがいた、俺は、先ずザクロをタオルが詰まったダンボールにいれて後に子猫達を入れてあげた、俺は初めて猫の出産を見て感動した、俺は、親やペットショップの店員にこのことを話した、「野良猫が人に出産をみせるなんて、滅多にないよ!凄いラッキーだよ!」と言われた俺は滅茶苦茶嬉しかった、ザクロの所に戻って色々話した、ザクロに感謝もした、「ザクロありがとうな…貴重な出産を見せてくれて…」泣きながら俺は話した、ザクロは膝の上に乗って涙を舐め取ってくれた、それからザクロは段々元気を取り戻し子猫達達にも乳を与えてあげれるようになった、ザクロが子守しているため俺はまた昔のように毎日公園に通った、子猫達も大きくなっていった、ザクロは子猫達を連れてどこかに隠れてしまった、子を何者かから守ろうということだとわかった、俺は追跡はしなかった、それからザクロはまた毎晩俺の家にやってきた、またいつもの日常に戻ったと思った、しかし、ある日ザクロが俺の部屋に来た時に、突然何かを目で追い始めた、その向こうは暗闇だった、俺はザクロに「どうした?ザクロ?」っと言ってみた、ザクロは俺の膝から降りてまた出産の時みたいに鳴いて俺を呼んでいた、俺は急いで公園に向かった、公園の近くで鈴の音がした、しかし、暗闇で何も見えなかった、鈴の音の方へ向かってもザクロの姿は無かった、そして、鈴の音もしなくなった、俺はザクロを呼んでみた、しかし、ザクロは来なかった、鈴の音もしない、俺はどっか遠くに行ったのだと思った翌朝、俺は公園に向かった、そして、ザクロを呼んでみた、しかしザクロは来なかった、鈴の音もしなかった、俺は、なにかおかしいと思いザクロを探した、見つからない、茂みの中は、見つからない、ザクロを何回も呼んだ、しかし、ザクロが現れることはなかった、夜になっても、ザクロは家にも公園にも来なかった、俺は心配になり必死で探した、色々な人に聞き込みもした、張り紙もはった、でも、ザクロが現れることはなかった、ある夜に鈴の音がした、俺は急いでベランダを開けた、ザクロだった、ザクロは俺を見ると「ニャー」と鳴いた、俺は「どこにいってたんだよ!探したんだぞ!」と泣きながら言いザクロを抱き上げた、ザクロはまた涙を舐め取ってくれた、俺は久しぶりにザクロを布団の中に入れて寝た、目が覚めたらまだ4時だった、ベランダを見るとザクロが帰るとこだった、でも、ザクロは俺を見ると部屋に入ってきて膝の上に乗った、俺はザクロを抱いて撫でてやった、すると突然ザクロは唸り始めた、また暗闇に向かって目を動かしていた、俺も見てみるが何もいないしなかった