戦いを好まない
天使に剣はない
己の心の剣で魔を切り裂いて
自らの邪念を打倒するまでだ。
弱者程
剣を好むから
人はその剣を手にしたがる・・・。
そして争って
一番上に立とうとする。
しかし戦が終われば
何の為の戦いだったのか
残されたのは屍の山・・・。
本当ならば自分を称えてくれたであろう
同志でさえ戦で失ったとすれば何と愚かなものか・・・。
この者は剣を自分に刺して
この世を終えた・・・。
こんな不幸な歴史が繰り返されてはならない
天使は剣を投げ捨て
全てに祈った・・・。
貴方も同じ歴史の一員となるのですか・・・?
天使の涙で一つの歴史が幕を閉じた。
時を越えて
又弱者が武器でこの世を支配しようと考えている
これを誰も止められないんだとすれば
天使は悟った
全ては因果応報なんだと
ならば
又同じ歴史が繰り返される
天使は自分の胸に剣を刺して
永遠の業に赤い涙を流した・・・。