Tue
天使の剣






戦いを好まない

天使に剣はない

己の心の剣で魔を切り裂いて

自らの邪念を打倒するまでだ。



弱者程
剣を好むから
人はその剣を手にしたがる・・・。


そして争って
一番上に立とうとする。



しかし戦が終われば
何の為の戦いだったのか



残されたのは屍の山・・・。



本当ならば自分を称えてくれたであろう
同志でさえ戦で失ったとすれば何と愚かなものか・・・。



この者は剣を自分に刺して
この世を終えた・・・。



こんな不幸な歴史が繰り返されてはならない
天使は剣を投げ捨て
全てに祈った・・・。


貴方も同じ歴史の一員となるのですか・・・?



天使の涙で一つの歴史が幕を閉じた。



時を越えて
又弱者が武器でこの世を支配しようと考えている



これを誰も止められないんだとすれば
天使は悟った



全ては因果応報なんだと



ならば
又同じ歴史が繰り返される
天使は自分の胸に剣を刺して




永遠の業に赤い涙を流した・・・。












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-エムブロ-