Z5 to Z5までの紆余曲折更新。




始まりは突然である。

いつもZ5に装着されてるmicroSDでなく、別のmicroSDに入ってるデータが必要となった。
手元にはPCが無いため、microSDをZ5で読み込み、本体のストレージのほうにデータをコピーし、それから元のmicroSDを差して、そちらへデータをコピーするという方法を瞬時に思いつく。

PCがあればデータの入ったmicroSDをPCで読み込み、PCとスマホを繋いで、PCを経由させるというシンプルな方法があったが仕方ない。
無いものは無いのだ。
やれやれと首を振り、まずはZ5のスマホカバーを外す。

女の服は全て脱がさないほうが好みだが、こればかりは全て取りさらねばならない。

アメリカを代表する“ドナルド”氏の顔の入ったスマホカバーだ。

名作映画BTTF2において、未来のビフ・タネンのモデルとされた彼……


いや、その彼ではない。
当然、24-Twenty four-のジャック・バウアーの中の人、キーファー・サザーランドの父親でもない。

となると、残るはドナルド・マクドナルド氏であろうか。

いや、これも違う。
本当はアヒルのアイツである。
甲高い声で笑う黒いネズミと間抜けな面構えの犬のそばにいるアイツだ。

かつて、俺はキーブレードという鍵状の刀を携え、彼と共に長い時間冒険をしたこともある。
彼に命を救われたこともある。
いわゆる親友というやつだ。

そんな親友へ好意を寄せる者達が“舞浜”なる地名のとある施設に集って、何やら盛り上がっているようだが、私に言わせればまだまだである。
言葉だけでなら何とでも言えよう。
現に、何の重みもない口先だけの言葉というものに、何度、辟易させられたことか。

数えきれぬ死線をくぐり抜けてきたからこその紛れもない強い絆があるのだ。
ここに、そんな旅の思い出の1枚の画像でも貼っておくことにしよう。






閑話休題。
彼の顔の描かれたスマホカバーを外す。
やけに固くハマっている気がする。
装着する時はこんなに大変だったろうか?
それをなんとか外し、いわゆる裸のZ5を手に持つ。

そして、プロジェクトに着手するのであった。
まずは、ストレージメニューからmicroSDのマウントを解除する。
わざわざ解除する必要は無いだろうが、念のためというやつだ。
そして、本体脇の蓋を開け、microSDやSIMカードの載ったトレイを取り出す。

そして、microSDを取り換え、トレイをスマホの中へ戻す。
SIMカードがZ5から外されると再起動がかかる仕様である。
再起動の完了を待ち、microSDが認識されてることを確認してからデータをコピー。

これであとは元のmicroSDに戻すだけだ。

ふと違和感に気付いた。

スマホの背面が浮かび上がっている。
背面の蓋とでも呼ぶべきだろうか?
それとスマホ本体との間に、隙間が出来ているのだ。
テレフォンカードくらいの厚さの物なら二、三枚一度に収納が出来そうだ。
Z5は本来防水である。

このような状態にある場合、防水機能については一切期待できなくなるであろう。

何故、このようなことに?
思うに、バッテリーパックの膨張ではなかろうか。
昔、iPhone8 Plusにおいて
これ以上の惨状があり、社会的に問題になったことがあった。
その時は、ハマグリスマホなどと揶揄されていた。

もうハマグリスマホの蔑称はiPhoneだけのものではないのだ。
Z5でも負けてはいない。

そんなハマグリ化に何故気づかなかったかというと、おそらくは我が親友“ドナルド”のスマホケースが押さえつけていてくれたのだ。
人知れず、見えないところで頑張っていた親友こそ最高のクールガイである。

試しにスマホケースを外した状態で膨らんだ箇所を押さえつけ戻そうとした。
しかし、時間とともにまた膨らんで隙間が出来てしまうのだ。
彼の偉大さを感じた。



さて、こういう時、するべきことはdocomoショップへ行くことである。

だがその前にするべきことがある。


肌色要素の多い甘美なデータの隠蔽という名の保護だ。

実はネットでの拾いものでないものもある。
普段は見られないであろう格好や
下着の奥に隠されてるものや、PURE*JJの名を呼ぶ声、そういった全てが宝物なのだ。

そういったデータについては
PURE*JJ以外の何人たりとも見ることは許されない。
PURE*JJセキュリティのレベル7相当のアクセス権限を持っているとしてもである。


その存在自体を確認できるのは、俺とそこに映る本人以外には存在しないのである。

PURE*JJセキュリティはそれだけ堅固だ。
仮に誰かがデータを盗もうとしようと、偽物のデータのフォルダ迷宮に迷いこむか、その偽物のいずれかを掴まされるのがオチである。

PU“R”E*JJの名前についた“R”は不敗神話のRだ!!



そんなわけでデータをmicroSDに移行し空の状態に。

そして、アプリのほうもゲームで可能なものは引き継ぎ設定を……。
ゲーム以外のツール系に関しては設定などのバックアップを……。

引き継ぎの出来ないアプリ等の移動はおそらくスタッフがやってくれるだろう。

こうして、docomoショップに向かうことになるのである。



2へ続く。





話題:携帯のトラブル