陽菜
「オレあいつぶっ飛ばしてくる」
「陽菜、待てよ 」
「離せ、麻里子!」
「学校で暴力はいけないよ
やるなら外じゃないと」
「くそー、優子の笑顔を独り占めしやがって
貰ってやるってなんだよ 」
「まぁまぁ、どうやらゆっぴーは恋愛したことないみたいだし、嬉しかったって言うぐらいだから
みゃくはあるんじゃねえの?」
「そっ、そうだよな、この俺が振られるわけないんだ、愛を知らないなら陽菜が教えてやるよ 」
「ニャロも知らないくせに 」
「はあー なんか言ったか」
「何も言ってませーん 」
陸上部かー、陽菜運動苦手だからな、喧嘩なら強いんだけど・・・
「2年で陸上部ってだれだっけ?」
「あー、ゆきりんがマネージャーやってたな」
おおー合コンに誘ってもらおう
「佐江って言うやつ確かバスケ部だったよな前に才加が宮澤って言う有望な新人
入ってくるって言ってたからな」
「確かそんなこと言ってたねー、ニャロがおぼえてるなんて奇跡じゃん 」
「なんとなくな、優子が入学式の日に佐江!て呼んでたから同じ名前だと思ってさ」
「ふーん・・・本当にマジなんだ」
「今まででこんな気持ち初めてだからさ、
見た瞬間に胸を掴まれたって言うかたって言うか
この子が欲しい!て思ったんだ」
「ニャロが人に興味を示すの、珍しいもんな」
「そうかな(бвб)」
「篠田にさえ初めは興味を示さなくて何も知らなかっただろ」
「男に興味を持ってもな 」
「いやいや、男友達は大切にしなさい」
「邪魔くさいから麻里ちゃんと才加だけでいいし 」
それにしても、佐江って野郎といる時の笑顔可愛かったなー
陽菜にもあの笑顔を向けてくれないかな・・・両頬に出来る笑窪
少し見える八重歯
「おい!よだれ出てるぞ」
「えっあっ(汗)・・・・・・出てないし 」
「アハハハ、今日はもう帰ろうぜ、明日から授業始まるし
昼休みとかに教室に押しかければいいじゃん」
「そうだよな、今日は早く寝て遅刻しないようにしよっと」
もしかしたら朝、駅であうかもしれないもんね
佐江
さっきから弁当の箸が進んでいない優子
「優子、大丈夫か?」
「佐江・・・恋人ってなに?彼女ってどんな感じ?」
優子は中学ではひたすら陸上に打ち込んできてショートカットで真っ黒な男の子みたいで
色恋なんて言うのには程遠くどちらかと言うと女の子から抱きつかれたり
弟みたいな感じでかわいがられていた
佐江は家が隣同士で小さい時から見てきてるから優子の可愛いとことか女の子の部分とか
全部知ってるわけで・・・・・
中学を卒業してから入学するまでの間に急に胸も出てきて女っぽくなってきた時には
佐江もやばかった、でも優子の事は好きだけど恋人としてじゃなくて妹みたいな感じで
ずっと守って行きたいと思ってる
こう見えて佐江は結構モテる
中学の時もよく告られて付き合ってみるんだけどなんか違うんだよなー
妹の優子より好きとか守ってあげたいって思える子がいないんだよなー
だって優子は本当にかわいいんだぜ佐江だけが知ってたはずなのに・・・・
今日小嶋って言うやつがいきなり優子に告ってきた
入学早々耳にしたんだけど、小嶋と篠田には気を付けろ喧嘩も強いが
女癖も悪くてすぐにやられるって
そんな奴に佐江の可愛い優子を渡してたまるか!優子、佐江が守ってあげるからね
「優子はそんな事気にしなくてもいいんだよ陸上が恋人だろ 」
「うん、そうだけど・・・」
「なんか気になるの?」
「初めて告白されたからびっくりして恥ずかしかったけど、少し嬉しかった 」
マジか―顔を赤くしながら話す優子・・・・やばいぞー免疫ないからな
「あんなオレ様は優子には向いてないよ」
「そうなのかな・・・」
うーんて考える優子
「一生彼氏が出来なかったら佐江が貰ってあげるから 」
「ほんと 佐江ちゃんなら彼女になってもいいかなーなんてね 」
なんて楽しそうに笑う俺達を影から二人が見てたなんて知らなかった
麻里子
「おーい、にゃろー・・・・陽菜、生きてるかー?」
走って行く大島優子をポカンと口を開けながら見ている陽菜
「麻里ちゃん、陽菜ふられたの 」
「そうだなーたぶん振られたんだろうね 」
「俺さー生まれて初めてフラれたかも 」
「そうか、かわいそうに、篠田はまだふられた事ないから気持はわからないけどね 」
「なんか、反対に燃えてきたかも 絶対俺の彼女にして見せる 」
「他の彼女はどうするの?」
「あー全部遊びだから彼女じゃないし、問題ない 」
「いやいや、相手はそう思ってないかもよ」
陽菜はやれりゃー誰でもいいみたいに先輩とかにも手を出してるからなー
「麻里子も遊んでるじゃん」
「篠田はちゃんと付き合ってちゃんと別れてから次に言ってるから問題無し山 」
「ふーん、大人だね」
「にゃろは気をつけないとゆっぴーがいじめにあうよ」
「ゆっぴー?」
「優子ちゃんだからゆっぴー 」
「何勝手にあだ名つけてんだよ、俺の女に 」
「まだ違うからいいじゃん 」
「くそー今に見てろ俺に落とせない女なんていないんだからな」
「ハイハイ頑張って下さいな 」
「じゃー今日は飯でも食いながら作戦会議だな」
「篠田も巻き込まれるパターンですか 」
「当たり前 (бвб)」
なんでそんなドヤ顔
まあ、親友の為ならひと肌でもふた肌でも脱いであげるけどね
優子
「あっちゃんおはよう」
「優子おはよう 」
「みんな同じクラスになれたなんて、ホント奇跡だよね 」
「おう!奇跡は間に合ったぜ 」
「佐江・・・なんか聞いたことのあるフレーズ 」
「気にしない気にしない 」
「今日は始業式と学活だけで早く終わるしさーどっか行こうよ 」
「あっちゃんごめん、私、今日からクラブに出ないといけないから・・・」
「そっか優子は陸上しに来たんだもんね」
「うん・・・・」
「佐江とたかみなはやっぱりバスケ?」
「佐江はもちろん入るけど今日は見学だけかなー」
「高橋はバスケはしないっす
」
「えっ何で 頑張ってたじゃん」
「身長・・・・伸びなかったし高校ではたぶん無理や 」
「そっか・・・あっちゃんとみ〜ちゃんは帰宅部 」
「もちろん あたり前 」
「みんなで一緒に帰れないね・・・」
「佐江が待っててやるよ、どうせ一緒ぐらいに終わるだろうし」
体育館での始業式も無事終わりみんな帰って行く
「優子弁当だろ?一緒に食おうぜ」
「うん、食堂に行ってみようよ 」
「おう!じゃーみんなまた明日な!」
佐江と教室を出て行こうとすると、背の高い美男子と言うにふさわしい二人に
入り口をふさがれて
「大島優子ちゃんだよね」
「・・・・なんでしょうか 」
「俺、小嶋陽菜、こっちは篠田麻里子、よろしくな」
「はあ・・・・ 」
「優子早く行こうぜ 」
「お前誰だよ 」
「俺は宮澤佐江だよ お前らこそなんだよ 」
「こらこら、先輩に向かってお前らはダメだぞ(*`ω´)」
「・・・先輩が何の用だよ 」
「お前は優子の彼氏なのか?」
「ちっちげーよ、それに優子を呼び捨てにすんなよ」
「そっかーじゃー今日から優子は陽菜の彼女ね 」
「ちょっ待てよ急に何言ってんだよ おい優子何か言ってやれよ・・・優子?」
固まっている私の顔の前で手をブンブン振る佐江
「優子一緒に帰ろう」
ニコニコしながら私の方に迫ってくる
「えっあっ私クラブがありますから」
「じゃー待ってるよ 」
「何時になるかわかりませんから・・・」
「じゃー家どこ 」
「そんなの教えるわけないだろ 」
「お前うるさい 」
「佐江は優子の幼馴染で朝も帰りも一緒だからお前はいらないの 」
「はあ、さっきから先輩に向かってなんだよその口のきき方は、それに一緒って・・・
お前、ちょっと来いよ 」
「おう!行ってやるよ 」
「佐江ダメだよ、ごめんなさい私、小嶋先輩の彼女になれませんから、失礼します」
佐江の腕を引いて食堂まで走った
陽菜
「眠い・・・・なんで入学式に2年の俺達が出てこないといけないんだよ 」
「仕方ないだろ去年の生徒会委員なんだから」
「麻里ちゃんが入ったらモテるぞ!て言うから入っただけなのに」
「モテてるんだからいいだろ」
「入らなくてもモテてたし 」
「お前らうるさいぞ静かにしろ 」
「才加、まじめ〜 」
「ほら、1年生の代表スピーチが始まるから!」
「・・・・あの子本当に高校生か?」
「うん、マジちいせーよな 」
「あの子は陸上の長距離で記録持ってるらしくてスポーツ特待で受けたのに
試験もトップだったらしいぞ」
「さすがスポーツバカゴリラよく知ってらっしゃる 」(*`ω´)
「だっ誰がバカゴリラだ」
「そこ静かにしろ!」
「はい・・・・」
「おい、陽菜どうした」
「俺さーあの子落とすわ 」
「・・・どっから?てか、犯罪に走る気か 」
「はあー才加やっぱりバカじゃねー、俺の女にするってことだよ 」
「陽菜・・・大丈夫か?相手は中学生並みのチビだぜ 」(*`ω´)
「でも見てみろよ、小さい体なのに制服の上からでもわかる大きな胸のふくらみ
顔もリスみたいで可愛いじゃん 」
「陽菜は巨乳フェチだからな
」
あっ、緊張してるのか階段1段踏み外してこけそうになって真っ赤になってる・・・
かわいいなーギューて抱きしめたら陽菜の胸にすっぽり収まりそう
1組大島優子か・・・明日から楽しみが出来たな