2010.7.28 22:13 [Wed]
詐欺な誘惑@
二十歳くらいの頃でしょうか…
ある店のバイトでバーテンをしてました。
で、同じくらいの年頃で知人の女性客に、ある場所までちょっと来て欲しいと頼まれたのです。
理由を聞こうとしても中々話してくれないので
こりゃ良く無い話しだな…とも思ったのですが、仲の良い女性だったので真夜中にもかかわらず、仕事が終ってからその場所に行く事にしました。
大きな迎えの車に乗り込むと、前の席に男一人と、女一人…男の方は知っている顔で、自分が乗り込むとすぐに目的地に向かいました。
その場所は2階建ての普通の一軒家…その建物を見て気がついたのです。
なるほどな…ここが今みんな買い物してる話題場所ですか…
その場所は当時有名だった若者をターゲットにした詐欺を行う場所だったのです。
彼女は勿論の事、この2人も騙されてるのか…しかし何もこんな時間じゃなくてもねぇ…
さてどうする?ここまで来てどうやって逃げる?…と、思いながら玄関に入った…その途端の事でした。
助かった…!!…かも!!
これで逃げれるかも…!!
それはまったくの偶然で、自分にとってはまさに助け舟だったのです。
その事に気づかぬふりをして居間に入るとテーブルがあり、そこには幹部らしき人が一人座ってました。
気さくに話すその男性とは世間話しから始まったのです。
あるていど話は進んで、ここ…彼らの家の話になりました。
「
…ってなワケで、この家を借りたんですよ…」
「(まさか彼らから家の話をしてくるとはね…)なるほど…それで……」
「
それで、あんな恐ろしい少女の霊と一緒に住んでるわけですか?」
自分の言葉は思った以上に効果がありました。
こいつらも薄々はあの霊に気づいている…!!
自分には確信があったのです。
続きますよm(__)m