2018.4.1 21:13 [Sun]
それですよC
俺にしか見えない女がこっちへ向かってきている…!
どうやって?
走って?
歩いて?
いや小走り…いや…説明できない…!
走ってきたとすれば身体の揺れがあるはず、しかしこの女は…
と、ここで中山が聞いてくる。
「おい!まだ追ってくるのか!?おい幻空!!」
この時、中山は怖くなって急発進したという…しかし次に出た俺の言葉で中山は慌てて車を止めた。
「中山…残念ながら、この先に道はない、進めば俺もお前も家には帰れない…」
「ちょっとまて!意味がわからん!」
言葉の意味は俺の霊視からのイメージで、このままこの道を通っても無事には帰れない気が……その時は、していた。
(全くイライラする…たかが浮遊霊…ブチ消してやる!)
この頃の、この時の俺は…そんな思いでいたと思う。
だけど祓う所は誰にも見られたくないので、中山には車に残ってもらい、俺は1人車の外へ…
「いいか中山…10分くらいたったら、お前は先に帰れ…遠回りになるけど別の道を使って帰れ…わかったな?」
と、言いながら…実は状況は大丈夫な状態になっていた。
こちらへ向かっていた女性の霊はスッ…と消えてしまっていた。
なぜ何事もなく消えたのか?また、いつ消えたのか?
あとから聞いた話では中山は、女は飛んで追いかけてきているんだと思ったという。
そんな間違った想像が余計パニックになる。俺は飛んで向かってきたとは言っておらず、スーッと滑るように近づいてきたと言ったつもりだった。
俺が怖かったのは中山のパニックであり、それ以来、誰かと一緒にいて気がついていても話さないようにした。
その後…俺達は無事に家に帰り、中山も元々必要のないので、同じ道は通らなくなったという…。
しかし…そんな出来事から半年後…ある友人から連絡が入る。
m(_ _)m