クランク・イン「徒野 真澄」



●徒野 真澄/アダシノ マスミ(cv小野友樹さん)
聖エドワード学園の三年生。美少年で口がうまく、飄々としており何を考えているかわからない。年齢より大人びており、周りが恥ずかしくなるような歯の浮くようなセリフを平気で言う。






〜ネタバレ〜
(中学生編)
聖エドワード学園のヒロインを受けた主人公だったが、初めて入るエドワードは名門と名高いこともあり、何もかもが豪華な場所だった。
映画研究部といってもプロのような機材が揃い、プロのような気位を持つ朔やすでに有名になっている俳優の忍との映画作り、そんな中で緊張やプレッシャーに潰されそうになる。しかしそれをほぐしてくれたのが、真澄だった。
大人っぽくてスマートで1つ年上とは思えないくらいの落ち着きのある真澄は、いつも優しく主人公をサポートしてくれた。お姫様のような扱いをし、励ましてくれることで、恥ずかしながらも主人公の心は落ち着いた。そのため徐々にエドワードメンバーとも打ち解けてはきたものの、仲が良くなるにつれ真澄がもつ闇の部分を感じるようになる。
お金持ちの家に生まれた真澄は高価なものをくれることに抵抗がなく主人公とは感覚が違ったが、それ以上に何をしても感情のない目をしているのが気になったり、ふとした時に主人公を試すような言葉を発したり、二人だけの秘密だといけないことをしていることを自覚させるような怖い行動もあった。普段の穏やかな真澄とは真逆なその雰囲気に、一体なぜ彼がそんな風になっているのかがわからなかった。
そして真澄自身も「人間には裏と表がある」と意味深な言葉を発しており、それを知ったら逃げられないというようなことも言った。
その後映画製作は順調に行き、ついにクランクアップを迎える。
予選も通過し、もうあとは優勝の発表を待つばかりの頃、主人公と真澄はエドワードの屋上で二人いた。何を考えているかわからない真澄を追ってここまできた主人公に対して、真澄はどうして追ってきたのか尋ねた。すると主人公は自然と「救いたくて」という言葉が出ると真澄は驚いた顔をして、そして屋上の柵を乗り越えてしまった。驚く主人公に手を差し伸べる真澄は「この手を取ったらもう逃げられない」と言うが、主人公は真澄を救いたい気持ちには嘘がなく、その手を掴んだ。喜ぶ真澄は「契約成立だ」と笑って主人公を抱きしめた。
その後コンクールで、見事エドワードは優勝を果たした。打ち上げが行われる予定が立つと、真澄は主人公に話があると公園に連れていった。そしてなんと「今夜からイギリスへ留学することになった」と言った。急な話だだったが、遊んでばかりいる真澄に親がしびれを切らし無理矢理イギリスへ留学させて落ち着かせようと言う魂胆らしかった。悲しむ主人公に「待っててほしい」と必ず主人公の元に帰ってくると言う約束をした真澄は、そのまま旅立っていった‥。

(青年編)
真澄がイギリスに旅立ってから数年が経ち、主人公は大学生になっていた。
あの映画の楽しさが忘れられず劇団に入り日々忙しく過ごしていたが常に思うのは真澄のことばかり。待っていてと言ったが恋人だったわけでもない、しかしあれから何度連絡しても連絡は付かず、更にあちらからも一切連絡は来ないまま日々過ぎていた。
しかしそんな時真澄は急に主人公の目の前に現れることになる。彼の姿を見た主人公は会いたかった気持ちが溢れ心から喜ぶが、真澄はなんとこれから一緒に暮らそうと言い出した。
イギリスに行ってから監視をつけられ連絡が出来ずにいたこと、だからこそ帰ってきて主人公を迎える準備を整えて迎えにきたことを話してくれ、豪華なマンションへと連れ行かれる。更に主人公の親にも上手く根回しし、あっという間に同棲生活が始まった。
真澄との同棲は本当に夢のような世界だった。いくらでもお金を使い、服を買ってアクセサリーを買って夜はステキなレストランでの豪華なディナー。そんなプリンセスみたいな世界を味あわせてくれたが、主人公はそれが違和感でしかなく、何不自由のない世界はつまらないと言った。その言葉に真澄はいい答えだと微笑む。
相変わらず何を考えているかわからない真澄の瞳に主人公は彼を救いたい気持ちを更に深める。
そしてそんな生活を続けはうちに真澄は思っていることをついに話し始める。
生まれた時からなにもかも不自由のない世界に生きてきた自分は、一体なんのために生きているのかがわからないと思っていた。そんな生活に次第に自分は映画の世界みたいな空想の世界の登場人物じゃないかとまで思えてきた。そんなつまらない世界に生きているのは辛く死にたいとまで思ったが、それこそつまらないエンドだと思い、気に入ってる主人公を自分の世界につれていきたいと思っていた。
そんな本音を聞いた主人公は、その言葉に対し彼を救う方法を考えた。そして主人公は彼をエドワードの屋上へと連れて行く。そしてむかし真澄がやったことと同じように主人公は屋上の柵を乗り越えた。焦る真澄はやめてくれと必死に叫んだ。しかし主人公は「あなたの世界に行くのではなく、あなたが私の世界に来てください」と手を差し伸ばした。真澄は手を伸ばし主人公を掴むがなんと二人はそのまま屋上から落ちてしまった。
その後、運良く下にあった木のおかげで真澄は肋骨を骨折するだけで済み、主人公は怪我もなく無事だった。しかしその事で真澄は自分がまだ死にたくないという気持ちがあることを知り、何より主人公を失いたくないという気持ちが強かったことを思い知り、そんな主人公を自分の世界に連れて行くなどもう考えなくなった。
エンドロール後は、お揃いの部屋着で仲良く過ごす二人。主人公は女優として徐々に売れ始め、真澄は主人公に影響され、仕事も心優しく行動することが出来るようになっていた。そして何より生きる楽しさを知り、主人公にずっとそばにいてほしいとプロポーズをしキスをして終わる。

(クランク・イン)



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