スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

510


※現代パラレル



 熱もない。病気持ちでもない。至って健全男児な俺が、便器に物を吐き出すのは希なことではない。吐瀉物は便器に貼り付き、独特の臭いを醸し出している。この臭いがまた嘔吐神経を刺激し、苦渋の声と共に今朝食べた鮭と味噌汁をぶちまけた。この、胃袋を引っくり返したかのように腹から這い上がってくる感じ、全身の血色が悪くなって指先が冷たくなって、口腔が酸っぱくなってがは、とまた吐き出す。吐瀉物も涎も口を伝って便器に垂れた。自宅だというのがいけない、掃除するのは自分なのだと、少し便器に乗り上げてまた吐いた。
 リビングではティーダが俺の名前を呼んでいる。恐らく何も身に纏っていないに相違ない。朝からお盛んなこって!そう俺達は飯を食ったその延長の如く雪崩れ込んでしまったのである。俺が今日の登校は夕方からで、ティーダの高校は開校記念日で休みだったから昨晩から俺の家に来ていて、朝からまったりとニュースを見ながら過ごしていたはずなのに。昨日はレポートに追われティーダを先に寝かせたのが悪かったのか?朝、飯を食い終わって二人ソファに並んでいたら、自然とそんな雰囲気になってしまったのだ。ティーダはいいっスか…なんて子犬の様な目をしてくるもんだから、もちろん切り捨てるはずもなくいただきましたとも。
 ただ俺には少し問題がある。セックスの後はこうした嘔吐がたまに起こるのだ。




090216
飽きたのね

主+花→千枝


※千枝コミュ4を終えた後の番長とジュネスの会話






「千枝には剛史っていうやつがいたらしいぞ」

 ぶっと漫画のように吹き出した花村は目をぱちくりさせて月森を見ている。そして思い出したように咳をしたから、治まるまで月森は箸を進めた。
 花村に弁当を作らなくても、彼らは一緒に昼を摂っている。購買で買ったコロッケパンが、花村の手の中で潰れかけている。紙パックのジュースも勢いで握り締めてしまったせいで、中身が少し吹き出していた。花村の動揺加減に思わず笑みが漏れた。

「え、てか、なんで俺に言うの」
「ん?ああ、そうか陽介には刺激が強すぎたか」
「馬鹿にすんな。つかあいつに彼氏とか!ありえねーだろ!」

 うんうんありえない!と一人大きく頷く花村を見ながら月森は呟く。千枝は可愛いしウブなところがまたいいだろ。花村の動きがピタッと止まりギギギ、と音が鳴りそうに体を強張らせて月森に向いた。こいつは熱血だったりギャグ要素だったりことごとく漫画のキャラクターのようだ、と月森は玉子焼きを花村の口の中に突っ込みながら思った。

「うまい…」
「動揺しすぎだろ」
「は!?してねえし!」

 意地になって潰れたコロッケパンを頬張ったので、月森はため息をついてご飯を口に運ぶ。しばしの静寂。ちらりと花村を窺えば、少し俯きがちに眉を寄せていた。パンの詰め込めすぎで頬がぱんぱんになっているところを除けば非常に男前の顔をしているのに勿体ない。陽介ハムスターみたい、とからかおうとしたらごくんと飲み込んでしまったので月森は口を尖らせた。

「…マジで?」

 落とした言葉の色に思わずにやけてしまう。この男は本当に可愛いなあと思いながら月森は煽るように答える。

「付き合ってはいないし剛史ってやつは千枝のこと友達としてしか見てなかったらしいけどな、千枝は少し怪しかったな」
「…ふーん」

 少し思い詰めたように相槌を打つ花村に、厄介な感情に振り回されていることに憐れに思いながらも、それが花村の幸福に繋がることに心内で苦笑しながら、花村の手の中の紙パックを抜き取り一口飲んだ。甘さが心地よい。
 可愛い二人を上手く掻き回して、どうハッピーエンドに持っていくかを考えた。とりあえず打倒剛史ということでどうだろう。






goraku/081107
毎度毎度タイトルをつけるのに限界を感じてます
番長の楽しみ的なね

主花

※18禁






 「あ…はっ…」

 深く抉られて口から空気が漏れた。微かな声はギシ、とベッドの揺れる音と混じり、目の前のこいつを喜ばせる材料となる。もっと声を出させたいのか、大きく掻き回すような動きがじわじわと脳味噌に響く快感に繋がって、ひ!と息を呑んだ。そのまま楽しそうに体のラインをなぞる細長い指は何かを確認するように俺をかたどっていく。焦らしているそのもどかしい愛撫に、中の方がずくずくと疼いて、勃ちあがった性器からはつぷつぷと白濁が垂れていた。決定的な愛撫を待っているような体に嫌悪し、眉を寄せたけれど、こいつの指が結合部をなぞるとすぐにだらしのない顔になってしまった。いつもはもう少しがっついてたり、激しかったり、意地悪したりするのに、今日はただ愛することを目的としたような抱き方をしている。それがくすぐったくて特別な感じがして、平生堪えている声も、自然とあがってしまって身体中で興奮しているのがわかる。自分の声に嫌悪して、首元まで捲り上がったシャツを噛み締める。それを見て笑ったこいつが、剥き出しの肌を撫で、両指を突起に引っ掻けて上に向けられる。そのままぐり、と弄くられて手足がぴくぴくと震えて、穴をきゅ
うと締め付けてしまう。こいつも限界が近いのか、その俺の動きに眉を顰めて、突起を触りながら突き始めた。一気に目の焦点がぶれて、イった時のような声をあげてしまった。口から落ちていったシャツは涎にまみれている。焦らすような動きはどこへやったのか、がつがつと骨と肉がぶつかり合う音が微かに耳に届くも、自分の声で掻き消してしまう。触れられた部分から快感が倍になってくる気がして、胸への愛撫を止めてほしくて手に触れたけど、迫りくる情欲にもっともっとと胸をつきだして腰を揺らしていることに気付いて、その羞恥にまた気持ちよくなった。
 限界が目の前に来たときにもうだめだ、と訴えたら、こいつは目を細めてあろうことか動きを緩めたのだ。ぼうっと遠退く快感に苦痛を感じていたらまたたくさん突かれて、また緩ませて、また突いて、を何度も繰り返されて(また焦らし始めるなんてなんて野郎だ)。すっかり弱ってしまった俺は、はぅ、ひ、ゃう、とかそれどこのエロ漫画だよ、みたいにか細い声しか漏れなくなって、体も力が入らなくなって、放り出された手でゆるくシーツを握りしめるので精一杯だった。

「つ…き、もり…」

 嗄れた声は目の前の男を呼んでいた。追い詰めている男にすがり付くしか知らない俺は、力の入らない指で、腰をつかむこいつの指に触れて、もっとと呟いた。





SHUHANA!/081102
花村を唐突にいじめたくなりました。あっ間違えたいつもだった><これだけで二週間くらいかかった気がします。終わりが見えてこなかったです

盲目×空





×××はさよならと言いました空は曇天だったにもかかわらず煌煌としているねと言いました何言っているんだろう馬鹿だなと僕は思いました(愛ゆえに愛ゆえに愛しさすら感じましたもげた首すら愛しい盲目盲目、)×××は潰れた目を地面に落としてしまいました僕はそれを拾って一つは元の場所に戻して(くりくりのお目め愛しい)一つは飴玉のように食べてしまいましたぽっかり空いた左目からは宇宙が見えた気がしました×××は笑っていました曇天がよく似合う人でしたまたさよならと言いましただから僕はさよならと言いました空いた左目がウインクをしたようでした雲が退いたら光が差して気がついたら×××は消えていました残ったのは口内の目玉だけでしたもげた首は辛うじて地面に落ちる直前でした目玉を咀嚼して嚥下したら×××がまた口内でさよならと弾けました。僕は盲目でした。




はじける/070812
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2024年04月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最近の記事一覧
カテゴリー