2017/12/31 00:52



おすすめされた本のひとつ。
衝撃的だったなぁ、さいご。
さいごの顛末は教えてもらってなくて、武家の出の男がキリスト教徒の女をすきになって悩むおはなしだよー、っておしえられていたけど。
いやほんと、さいごが衝撃的。
あとがきをよむと実際にあったできごとや実際にいた人たちをモデルにしてできた話らしく、またキリスト教の冊子に掲載されていたとか。
ほんとうにこんな人がいたのかと思うと、尊敬。

さいしょのころの永野君の考え方、キリスト教を受け入れられない、日本人として受け入れ難い、受け入れたくない、みたいな気持ちはなんとなくだけど、日本人のおおくの人の考え方がそうなんじゃないかなと思う。
宗教に関しても、とくに現代の日本人は宗教にアバウトだし、自分を律するのは宗教じゃなくて、自分自身で、自分の理性だと思う人が多いんじゃなかろうか。
わたしもどちらかといえばそうだし。
神道、仏教、キリスト教なんかの儀式的なことや慣習とかはわりとすきで、一般にひろまっているような行事ごと、X'masとか初詣とかタイムリーなそれもアリ。
でもけっきょくのところ、自分の道は自分が決めるし、自分のこと見極めたり戒めたりするのも自分。
いろんなことの拠り所という役割が宗教にはあるのかな、と思ってる。
だけど、永野君はキリスト教に改宗して、すばらしい生き方をしてくんだけどね。
永野君みたく信じた生き方を全うできるのはすごいこと。
この話を読んでみて、宗教とかそういうの関係ない、人として善い生き方をするのは難しいけど、尊いことなんだなって考えさせられた。

世の中宗教関係でいろいろ争ってるけど、争ってる人たちって自分たちのどの宗教も全うできてないような気がする。
たぶんだけど、どの宗教の神さまも「争え」とか「殺せ」とか言わないでしょ。なのに争いが絶えないなんて、世界の宗教はどうなっちゃってんだろ???

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