更新長らくしてなくてごめんなさいです!!!!
今創作熱がすごいんでお話書きたいんです。でも次の長編はちょっと腰をすえて書く時間がないと冒頭もかけないんですよね!で今の時期クラブとバイトしかしてなくて腰を据える時間など無いわけですよ!!!
でもこの熱を持っているうちに何か書いておきたかったので、さっくり中途半端に書いてしまいました。
書きたいところだけ書いた、絵でいうラフのような文です。肉付けとか情景描写もしてないのでリズムも悪く読みづらいです。
それでもよろしければ追記からどうぞ。
「日本にいた頃、養父の強い勧めである小説を読まされました。その本に出てくるそいつは特に変装が非常に上手く、そういった変装技術などの様々な方法を使い、厳重な警備を掻い潜り、モノを盗み出していました。」
「だが、小説ということは架空の人物だろう?現実がそれほどまで完璧な変装をできるとは思えんのだが。」
「それは本当にその通りだと思います。いやそれどころか、読んだ当時の私は、そもそもその存在自体を疑っていました。こんな事をできる輩がいるはずがない、と。」
「いや、しかし…」
「そう、しかしどうやら実在するらしい。存在しない者から矢文が放たれるはずがない。ということは、名乗るものが少なくとも存在はするのです。自分の考えていたことが覆されたのです。ならば、それら全てを覆してみなければ、これ以降考えることはできない。いつまでも自分の考えにしがみつくわけには行きませんからな。」
「ならば、完璧な変装も、ここに忍び込むことも、お前を盗み出すこともできる、というのか?」
「はい、不本意ながら。」
「もしそうなら、関係者全員を疑わなくてはならなくなるな……」
「その通りです。ですから先に、私は鬼でない、と証明しておきます。」
どうやって、と疑問に思い弟の顔を見ると、その目は緋色に光っていた。
緋色。それは間違いなく、私の弟の色であり、創始の色。最高の能力を持つ者の、魂の色だ。
「…なるほどな。」
どんなに姿形を変えようとも、魂とその色までは変えられぬ、ということか。
「ありがとう。後で同じ方法で皇族は確認できるな。私も青を見せた方が良いか?」
警戒心の強い弟に尋ねる。すると、緋色から黒に戻った顔は意外にも拒否の意を見せた。
「いいえ、結構です。」
その表情からは絶対の自信が見て取れた。
弟は、純血の私や父をもってしても到底及ばぬ力を持つ。確か以前、気配だけで私が近づくのがわかると言っていた。おそらく、魂を気配として感じ取っているのだろう。
…おや、ということは、
「お前、もしや…」
いいかけた私の口を閉じさせたのは、弟が自らの口に人差し指をやるその仕草だった。その表情は、先程の自信に加え、悪戯な様子も窺えた。
わかっているのだ。我が弟は既に、誰が鬼かを知り、知った上で泳がせているのだ。
そんな危険なことはやめろ。そういいかけて、口を噤んだ。
私がそれを言う権利があるのか。守るべき者から安息を奪ったこの私が?
それに、この緋色は私よりも遥かに強いではないか。私に何が出来るというのだ?
しかし、いや、だが、せめて一言だけでも。
「…後生だから危ない真似はしないでくれ。」
「ええ。出来る限りのことはしますよ。」