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第二子出産











平成25年12月21日
午前10時05分


次男出産しました。



めちゃめちゃ早い。




そして回旋異常と
胎盤早期剥離があり、

一度の陣痛も逃さず
早く産まないと
赤ちゃんが危ないと言われ

お腹に乗って
グイグイ押されて、
陣痛が去っても
いきみ続けろと無茶言われ

結果
病院着いて1時間40分
分娩室に入って15分
3いきみで

こんな状況にも関わらず
無事に次男が産まれ

私の股はズタズタに裂けました。



前回の経験を活かす前に
無理矢理産まされました。

私の股、アーメン




今回は叱責された
前回の反省を踏まえ、
スマートに出産し
股の傷もなるべく
小さく済むようにと
願っていたのですが
まさかの展開でした。



産後の処置中になって
何が起きていたのか
教えて頂き、

早剥判明してからの
10分間の超展開に
スタッフの方も
内心焦っていたらしく

酷いらしい
産道裂傷を縫いながら
ゆっくり産ませて
あげられなくてごめんね
と院長先生が仰りました。



いやいや、
それ大変な事態じゃないですか!


先生の素早い判断で
私も息子も問題なく
出産を終えられたんです!

早期剥離は一歩間違えば
母体も胎児も
命を失いかねない
大変怖いもの。




剥離が比較的
お産に近い時期に
起きたであろう事

(出産1時間前の
5分間隔のNSTで
胎児徐脈が少し出ていたので
この頃と思われる)

陣痛が一気に進んだ事

出産10分前に来た先生が
すぐに異常に気付いた事



数々の幸運が積み重なり
帝王切開もすることなく
一見何事もなかったかのように出産できたのは

先生をはじめ神様仏様
いろんな方のお陰であると
感謝の気持ちでいっぱいです



いや〜
冷静に考えると怖いよ




なので
赤ちゃん血まみれだし
産後3分で胎盤出てくるし
ビックリビックリ!



股は超痛いし
2人目だから後陣痛も
そこそこあって眠れないけど

赤ちゃん可愛いわ



2人目だと
新生児の可愛さを
既に知っているので、

胎脂まみれで生臭くても
心から可愛いと感じ
抱きしめる事ができました



すっぽんと産んだから
頭も綺麗な形で浮腫もなくて
スッキリビューティー


なんと涼しげな表情でしょう


親バカですね、すみません。




胎盤約650g臍帯67cmと
大きな付属品を抱え

小さいと言われ続けていたのに
3092gもあって頭も大きいのに
よく短時間で産んだと誉められ

蓋を開けてビックリな事
ばかりな出産でした。


予定日より早く出てきて
本当に良かった…。





出産って本当に
何が起きるかわからないんですね




旦那も前回の反省を踏まえ
ばっちりビデオを
撮っていたのですが

またもや唸りながら
『(陣痛)来〜て〜な〜い〜!』
と絶叫しながら
無理矢理産まされてる
カオスな状況が
記録されてました。



陣痛去ったのに
いきむなんて無理ですよ!
冷静になってる時に
出産に必要な馬鹿力は
出ないって!


あのビデオもう見れない…。




さ〜て
男の子2人の母ちゃん
頑張りますか!


息子1歳3ヶ月














超元気です、息子。



じっとしません


ずっと
わーわー騒いでいます


自分の意思を通そうと
全力で歯向かってきます


いたずら大好きです


夜泣きもまだします


甘えん坊で
母ちゃんじゃないと
ダメな時が増えてきました


めちゃめちゃよく食べます


うん〇もモリモリ





…だけど
なんて可愛い生き物なんだ



毎日毎日ダメダメ言って
怒ってばかりで
自分が嫌になるけど

息子の笑顔見ると
頑張ろうってまた思える




子供できるまでは

子供なんて大っ嫌いだ!

なんて言ってたのに
人は変わるものです。


あの頃の自分笑える!



旦那に
こんな人と結婚なんて
悩まなかったのかと聞くと

俺の作戦勝ちだと答えた


ほう、
とんだ自信家だぜ。







出産記録C












平成24年1月28日(土)4:00前



…み、見捨てられた

私のあまりの不甲斐なさに
子供もろとも見放された


うわぁぁぁぁーーーー!


ごめんなさいごめんなさい

赤ちゃんごめんなさい
こんな不甲斐ない母さんで
ごめんなさい

巻き添えになった
看護師さんもすみませんーー!

私を信じてGoサインを
出してくださったのに
ご期待に添えず
ごめんなさい



どうしようどうしよう
どうしようどうしよう


こんなんじゃ赤ちゃん
生まれないってよ!


でも…
かなり頑張ってるよ?

これ以上の馬鹿力
なんて出ちゃったら、
脱肛どころか
下半身が吹っ飛ぶよ?


いいの?いいのか?

(いや、吹っ飛ぶわけ
ないんだけど
それぐらい未知の
領域だった)



でも赤ちゃん産まなきゃ。

赤ちゃんは今
一番狭く苦しいところで
私の助けを待ってる

早く楽にしてあげなきゃ!



そんなことを一人無言で
頭グルグルさせながら
考えてた。




…その頃陣痛室では。


実母・義母が分娩室から
聞こえてくる罵声を
耳を澄まし聞いていた。


義母『あぁー。
seaちゃんには
そんな言い方しちゃ
いけないのよ〜。』

↑義母は教師なので
指導の仕方は神


安静による筋力低下で
最悪自然分娩は
無理かもしれないと
2人で話していたらしい。




さて

私は腹をくくった




もう一度看護師さんに
レクチャーを受けながら
次のタイミングをうかがっていた。



すると隣の分娩室から
『ああぁあぁ〜〜んん』
と艶めかしい声が
聞こえてきた。


え゛っっっ??????
その艶っぽい声は何??


Dr 『〇〇さん、あなた
初めてじゃないんだから
もっと落ち着いて!』

先生ちょっと怒ってた

…ちょっと心の中で笑った。

その可愛らしい
いきみ方なに?


私も頑張ろうって
気持ちが和んだ。



すると先生が戻ってきた。
よし、仕切りなおしだ!



先生が手を入れたくらいで
痛がっているようじゃ
まだまだ力が足りてない!

グッと力入れたら
絶対痛くない!


そう自分を励まし頑張る。




さっきよりも上手く
いきめるようになってきて
会陰切開も『パチン』と
音がしただけで
あまり痛くなかった。



私今でも疑問なんだけど
分娩の時、“痛み”って
あまり感じなかったけど
みんなそうなのかな?


いきみに必死で
大変だっただけで
痛くてつらいとは
感じてない。


脳内ホルモンのなせる
業なのか…

分娩後の股の痛みは
それなりに
つらかったけどねぇ





さあ、
切開したらついに本番だ。


一度いきむ


Dr『斜め45度上に
赤ちゃんを
産み飛ばすように
いきんでみようか!
さあ天井の隅を見て!』

今までで一番
分かり易いアドバイスだった。


これまで先生や看護師さんの
どのアドバイスも
ピンと来ていなかったんだけど
初めてコツが
わかった気がした。

(今さら〜)




よし!
つまり総合すると、
部屋の隅に下半身を
吹っ飛ばすように
いきむんだな!!!


できそうな気がする〜〜!!



下半身を
吹っ飛ばそうと思うと、
完全に平常時では
出せないような
リミッターの振り切れた
馬鹿力が必要だ。



力いっぱいにいきむ

もうどうにでもなれーー
!!!





んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁあぁああーー!!




雄叫びを上げた獣が
一匹いた。


自然と声が出てしまった。

陣痛に耐えながら
呻いて以来の声。


元剣道部の性なのか、
真夜中に尋常じゃない
大声が出てしまい、

(お休み中の産婦さん
すみませんでした)

妙に気合い入っちゃって
すっごい力出た。



やっと上手くいきめて
先生や看護師さんにも
『その調子!』と
誉めてもらえた…


息続かず、
一回の陣痛で2回いきみ

それを2セット




外の実母・義母も
私の雄叫びを聞き、
キタ!もう産まれる!と

自分たちの時の分娩を
思い出しながら、
一緒に力いっぱい
いきんでいた。





Dr『はい、
もういいよ〜。』


Ns『力抜いて深呼吸〜!』



…ということは




ふぎゃああああぁぁぁぁぁああああーーーー!!!!





生まれたーーーーーー!!!!!!!!!


声が大きいぃぃ〜〜
(笑)



平成24年1月28日(土)午前4時25分

38w2d
身長48cm
体重2938g


とっても元気で
産声の大きい
男の子が生まれました。



よかったーーー!!
赤ちゃん元気だったーー!!
あ〜〜、終わったーー!!
嬉しいーーーーー!!!!



すぐカンガルーケアで
生まれたてふにゃふにゃの
赤ちゃんが私の胸の上に
うつ伏せで置かれた。

こ、怖い…
落とさないように…!


あれだけ
ぎゃーぎゃー泣いてたのに、
聞きなれた私の
心臓の音を聞いたら
すぐ泣きやんで
落ち着いていた。


頑張ったね〜。お疲れ様〜。


ほやほやで湯気が
出てきそうだ。

胎脂と私の血液で
べっちょりの頭頂部が主で
顔があまり見えない…

顔、顔を見せろ…



すぐ息子は回収され
身体測定と体拭き。

そしていつの間にか
旦那とともに外の母たちのもとへ


も、もう?
顔見せろーーー!!



私はいきむことなく
するんと胎盤を出産。

私『た、胎盤見せてください…///』

Ns『え?…はい』

足元で盆を斜めにして
見せてくれたけど
目が悪いから
全然見えていませんー!


忙しそうなので諦めて
心の中で感謝を告げてお別れ。



すると隣の方も出産された。

ふんにゃあふんにゃあ

女の子らしいが子猫みたいな
小さくて可愛い産声だった。

さっきのうちの子との差!

声デカすぎ…



そして先生がきて
お股の縫合開始。


でも私の足は痙攣してて
どうにも震えが止まらない。

縫えないから
震えを止めるよう言われるけど
頑張った足は
もう言うことを聞かない。


誰か押さえてくれ!


先生諦めて縫い始める。

綺麗に縫ってね…(不安)


今までとは全く質の違う
チクチクと鋭い痛み。

こらえて我慢していると、
Dr『痛くないの?』


痛いに決まってるだろぉぉ!


Dr『我慢強いんだね〜。』

Dr『出産どうだった?』

私『いきみもいきみ逃しも
コツがわからないまま
終わりました…。』

DrNs『そんなことないよ。
すごく安産だったよ』


あんなに怒ってたのに〜???


<総評>
緊張と我慢が強いseaさん
安産でした。



分娩時間はなんと
2時間45分でした〜!

出血も少量で
こうしてみると中身はさておき
本当に優秀な分娩にみえる!


お疲れさんでした〜






そして肺に空気が入る
その瞬間の第一帝泣(産声)を
録音するというのが
妊娠中からの希望だったのですが

ビデオカメラを忘れ、
一眼のビデオモードが
あるにもかかわらず

夫『ちょっと
録画していいのかわからず
(病院に)遠慮して撮れなかった』


てめえ、何しにきたんだよ
このやろぉぉぉぉーーー!



普段は本当によくできた
夫だと思うのですが、
この日ばかりは
何のために病院にいたのか
全くわからない有様。


病院に送ってくれたわけでもなく
腰をさすってくれたわけでもなく
そばにいてくれたわけでもなく
ビデオ撮ったわけでもなく


まあ生まれたての息子を
すぐ抱いてもらえたのは
よかったかな

父親としての自覚と責任を
その腕にひしひしと感じたことだろう

ふふふふ


さあ次は活躍してよ!




次は私もすんなり
産めるよう頑張ります…。

安産体質なのはわかったので
次回は車内で産まないよう
気をつけます。


予定日は年末です。






出産記録B










上手くいきめなくて
絶望しかけていると、
外が騒がしくなる

もう一人妊婦が来たらしい

陣痛室には行かず
すぐ分娩が始まったようで
一気に慌ただしくなった


個人院だから
夜勤看護師は2人だけ


全然いきめない私に
関西弁看護師さんの
苛立ちが隠せない

私ますます眉毛ハの字


いろいろアドバイス
くれた気がするけど
どれもピンと来ない。


Ns『ええか〜?
ここに力入れんねんで!』
と肛門グイグイ押されて
私(肛門に指入ってる!
痛い!止めて!)

本当に入ってたのかは
知らないけど、
肛門が痛くて
脱肛するんじゃないかという
恐怖に襲われた。


『ここに力
入れるんちゃうねん!
ここやここ!』

と、足の付け根の筋を
押されてもっと足開けと
怒られたけど、


…すみません
体硬いんです。

力を入れてる訳じゃなく
それ以上開きません
ごめんなさい


何度か言われたけど
変化のない様子に
諦めたらしい



自信を失っていく私を
励まそうと看護師さんは
プラスの声掛けもし始めた。


Ns『もう髪の毛
見えてるからな〜!
頑張ろな〜!』



…髪の毛!?


え、生えてんの?

ボーボー?( ̄○ ̄;)



私も旦那も1才まで
ツルツルの薄毛だったから
てっきり赤ちゃんも
ツルツルで生まれてくると
思い込んでいて衝撃!




いつの間にか
旦那が枕元にいた

でも姿は見えず声だけ。

頑張れ〜とか
声かけてくれたりしてたけど
雑音でしかなかった。




そして先生登場。


ちなみに後日談で
この時先生の白衣の下は
可愛い青のチェックの
パジャマだったらしい。
(隣の分娩室の妊婦さんが
教えてくれた)


いや、
本当に大変な仕事ですね…。

おかげで無事出産ができたこと
心より感謝しています。



Ns『頭見えてます
もう産めます』


え゛!
まだちゃんと
いきめていないんですけど!



Dr『さぁseaさん頑張りましょう!
赤ちゃんに会おうね〜』


いきみ方教えてくださ〜い!
(切実)



もういっぱいいっぱいで
陣痛の波とか分からなくて、
NSTの波形見ながら
探り探りいきんでみた。


先生がなんとか産ませようと
あれやこれやアドバイスくれるけど
どれも上手く実行できない。


旦那が頑張れと繰り返し
頭をなでてきたけど、
先生の指示聞こえないし
触られて鬱陶しいし、
何もすんなと言わんばかりに
頭を振って払った。

旦那は再び空気となった。


先生イライラしてきて
Dr『言ってる意味わかる?』
って聞かれたけど、
いっぱいいっぱいだった私は
即座に首を横に振っていた。

Dr『そっか…わかんないか。』
先生あきらめモード

ああぁ、先生違うんです。
意味はわかっているんですけど
実行できないんですぅぅぅ〜〜!
話す余裕がないから
頭振って伝えたんです〜〜!!



この時の私のいきみは
頑固な便秘を出そうと
頑張っているくらいのレベル

平常時ならこれが
下半身に入る精一杯の力



だが!

その程度の力じゃ
赤ちゃんは産まれない事を知る



Dr『はい、まだまだ〜!
もっと〜!』


先生は会陰の伸び具合を
チェックするため、
いきんでいる最中に
手を入れてグイッと
引き延ばしてきた!

いってえぇぇぇぇぇ!!

痛みでつい
腰が引いてしまった。



Dr『あ〜!もう全然ダメ!
こんなんじゃ産まれないよ!』


先生ぶちギレ


Dr『もうこんな
中途半端なことしてたら
赤ちゃん苦しいだけ、
可哀想!
もう止めだ止めだ!
考え直した方がいいよ』

面と向かって言われた。

看護師さんにも怒りながら
先生は隣の妊婦さんのもとへ。




→Cに続く。


出産記録A











平成24年1月28日(土)1:00


陣痛は来ないし
暇だったので、
携帯つついたり
母はソファーで寝てみたり


尿意が頻繁にあり
何度もトイレに行くも
そのうち出そうにも
出なくなる

同時に股に異物感が。


この時
赤ちゃんが下がってきて、
膀胱や尿道を
圧迫し始めたと思われる



1:40頃

診察のため分娩室へ


少し張りが出てきたが
まだ強くはない。

確か7分間隔
くらいだったような…。
子宮口は2〜3cm程

Ns『陣痛つきそうね!
よしよし』



この時、呼吸法を教わる

蝋燭をフーっと
吹き消すように
細く長く息を吐くように

そう言われ
頭に思い描いたのは
大きなバースデーケーキ

今日は長男の誕生日になる

たくさんの蝋燭を
一息で消す事をイメージして
天井を見つめ無心で頑張る

力が入るから必ず手を
開いているよう言われる。


Ns『力入ってる!』

どうやら開いた手を
柵に押し付けているように
見えたらしい。

そんなつもりはなかったが
力入っていたのだろうか?


こんな状況で聞き慣れない
コテコテの関西弁を聞くと
ひどく怒られている
ように感じた。

関西弁ってキツいな〜。



2:00

診察が終わり
陣痛室に戻る途中、
また尿意を感じるも
やはり出ない。

頑張りすぎは良くないので
諦めてベッドに戻ろうと
トイレを出ると、
突然吐き気に襲われる。


トイレに戻ろうと思うも
もう戻れない!

横の洗面台で
すぐに吐いてしまった。

繰り返し襲う強い吐き気

実母が驚いて
背中を擦ってくれた。


胃の中身が全て出るまで
続くような激しさ


股の異物感も一層強くなり
立っているのが
辛くなってきたが、
今はここを離れられない!

夕食の鍋を全て
吐いたような気がする。


洗面台いっぱいの嘔吐物は
当然流れる訳もなく、
母が看護師さんを呼んできた


申し訳なさでいっぱいだったが
しんどくて話せなくなり
すぐに横になった。


この辺りから記憶が曖昧


看護師さんが棒でつついて
洗面台を掃除しながら

『あんた椎茸食べたやろ〜』
とか話しかけて来たけど
ろくに反応できなかった。


急に腰に
鈍痛が走り始めたのだ。

これが本格的な
陣痛の始まりだと思う




そんな私の様子を見て
看護師さんは実母に

『これで一気に
お産が進みますよ、
嘔吐はその兆候。
もう旦那さん
呼んでおいた方がいいよ』
とか言っていた。


まだ2、3cmなのに
そんなすぐに生まれるか!
と内心突っ込んでいた私。


看護師さんの
勘と経験は凄かった。

生意気なこと思って
すみませんでした。




雑誌やネットで見た通りの
ハンマーで腰を
打ち砕かれるような鈍痛


たまらず実母に
腰を擦るよう頼む。

手の温もりと刺激で
少し楽になるが、
どんどんどんどん
痛みが強くなる



陣痛は腹にくる派と
腰にくる派がいて、
腰にくる方が
お産の進みが早い

と切迫入院中に
助産師さんが教えてくれた。


私の場合、腰は地味に
ズンズン痛むけど、
お腹は全く痛くなくて
助産師さんが言ってたこと
当たってるわ〜

なんて考えながら
絶え間のない痛みに
ただただ耐えた。


たまに母が寝てしまい
手が止まっていたが
許せる余裕があった。



2:20頃

Ns『つらいなぁ〜。
お饅頭持ってきてあげたわ』

と腰に温かい豆カイロ
みたいなものを当ててくれた

なかなか気持ちよかった


痛みはますます強くなり
ズンズンと響く痛みが
骨盤粉砕の
カウントダウンのように
感じた。

『あー、ダイナマイトが
仕掛けられています』
とか脳内実況した。



2:40頃

それまでは
常時腰が痛かったが、
徐々に陣痛の波を
感じるようになってきた。


結構痛い時間と
猛烈に痛い時間が
交互にやってくる


その頃には
集中して息を吐いて
絶対に力を入れまいと
頑張っていた。



だがそれも束の間、
勝手にお腹に
力が入り始めた!


これはまずい!
どうしよう!
まだ子宮口開いてないのに
赤ちゃんが潰れてしまう!

いや、潰れはしないけど
壁に赤ちゃんの頭が
押し付けられてるような
イメージがわいて焦った


絶対に力を
入れてはいけないと
キツく言われていたのに、

いくら止めようとしても
勝手に腹筋に
力が入っていくような
感覚だった。


いわゆる『いきみたい』
っていう感覚が
これだったのかと
今なら分かる。


ここで看護師さんを
呼べばいいものの、
すぐ怒る看護師さんだったから
正直呼びにくかった。



一人で集中して頑張るには
限界だったので、
母に呼吸法を
一緒にやってもらって
なんとかいきみを逃そうと
頑張った。


この時の私は
目をカッ開いて
手も開いてはいるけど
指が強張っていて、
息を吐きながらも
後半唸ってるから
『怖かった』と
後日実母に言われた。


うん、
地獄から出てきたような
感じだったろうね


一気に間隔が狭まる


この時間が一番辛かった

勝手に力が入っていく恐怖
赤ちゃんを苦しめている恐怖


でも何故か
まだまだ本番は
こんなもんじゃないと
思っていた私。

これ以上の苦しみがあると
思っていないと
耐えられなかったから
かもしれない…。




3:00

旦那と義母到着

『どんな〜?』
と明るく入ってきて、
いきなり鬼の形相で唸る
私が目に飛び込む。


ついさっきまで
普段通りだった私が、
次見た瞬間
鬼になっていたら
そりゃ固まると思う。


義母は一目見て状況を察し
すぐ廊下に出た。

この気遣いさすがだと思う。


旦那は
朝になると思っていたから
あまりにも早い連絡に
本当に入浴しかできなかった
とか言ってた。



この時もう1分間隔くらい
しかなかったと思う。


次から次へと来るいきみに
呼吸をリードしてくれる
実母から目が離せない。

集中が途切れた瞬間
全てが終わって
しまいそうだった


旦那はどうしたらいいのか
分からず突っ立っていた


やっぱりこういう時は
愛する人よりも
経験者の方が助かるんだね



するとまもなく
看護師さんも来てくれた


私の切羽詰まった状況を見て
実母から1分間隔と聞き、
すぐに家族全員を
部屋から追い出し
内診をした。


Ns『すぐ分娩室行くで!』


…え、もう産むの?

初産は10時間くらい
普通と聞いていたから、
何の心構えもできていなかった


もう子宮口全開大
だったらしい。




3:15

分娩台に乗って
導尿と剃毛される

Ns『溜まってんなぁ』

ずっと尿意感じても
出なくなってたから
仕方ないじゃん…。

そんでおまけに
捨てに行く途中で
溢すってなんで!!

どんなプレイなん?
もうやめてー!


着々と準備が整っていく


ついに来たという緊張からか
さっきよりもいきみが軽い


先生の自宅に連絡

え、今?遅くない?


この時はもう既に
全く会話ができなかった

喋ると変に力が
入ってしまいそうで
喋る余裕がなかった。



表情だけで
問いかけに反応していた



Ns『さぁ頑張ろなー!
いきみたい時に
いきんでいいからな』


私(…いきむって何?)



切迫と診断されてから2ヶ月程
とにかく筋肉を使わない
生活に徹していた。

おまけに筋弛緩剤まで
投与されていた。

便秘じゃないのに
緩下剤処方されて
とにかく腹筋を
使っていなかった。


そして、出産とは
とにかく陣痛に耐え
いきみ逃しをすることが
大事と学び、
いきまないと産まれない
ことを忘れていた。

私、バカ←



急に腹に力を入れろと
言われても
上手くできなかった。


そしていきみたい時と
言われても、
そのタイミングも
良く分からなかった。


初産なんだから
看護師さんも
『今!』とか
指示してくれたら
分かりやすかったのに。



…とかいろいろ
思っていたけど
話せないから伝わらない


上手くできなくて困って
私の眉毛はハの字になった




→Bに続く。




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