オタログ prof
■DQ6幻の大地・総評【game】
ドラゴンクエストYをクリアしました〜。
オタクとしてどうなの?ってぐらいゲーム経験値の無い私ですがドラクエ天空シリーズと呼ばれるW〜Yやっと制覇でーす。
デスタムーアは気持ち悪かったーーー。
Yの特徴を端的に上げるとするならば「自由意思」に集約されると思います。
感想としては天空シリーズの中で断トツに難しかったです。戦闘面でのゲームバランスはそこまで難しくなかったと思いますが方向音痴としては辛いシーンが間々ありました。
まずマップがかなり広大です。上に一つ、下に一つ、下の海の下に海底マップとただでさえ広いマップが3つってオイ。
そのどこにもモンスターがウジャウジャしてるもんだから手軽に練り歩くこともできずひたすらウロウロしていました。そうしてレベルだけが上がっていくというね、あれね。
RPGだけど昨今よくあるいわゆるレールプレイングでないのですよ。
普通RPGって分かりやすいフラグが立っててそれに沿う形で、お使いの連続じゃないですか。
魔王を倒すためには伝説の剣がいる→伝説の剣を手に入れたい→剣はどこにあるの?→魔物の済む城の中だ→城の鍵を開けないと→鍵はどこにあるの→隣国の王様が持っている→くれと言ったら力を示せと言ってきた→示した→剣を見つけたはいいけど錆びついていた→伝説の鍛冶屋を見つけないと→そもそも鍛冶屋どこにいるの→情報屋を見つけないと→(中略)→新しい冒険の書を作りますか?
前半はチュートリアルなベーシックRPGなのにそれが途中からサッパリヒントが無くなります。
最初の魔王を倒した後に王様に船をもらって。
「魔王を倒したのに魔物が減らないねぇ、へんだねぇ。でもお手柄だったねあとは自分探しなりなんなり好きにするといいよ」
とかのんきなこと言ってくれちゃうからクソ広いマップの中を自由意思でだらだらして行けるようになった土地を巡ったりして各地の地域情報を得たり、なんとなく伝説の武器・防具の情報を町の人から聞きかじってそれがフラグ立ちになるわけでもないのが恐ろしい。色んな町でなんとなく聞きかじった情報を自分で組み上げて伝説の武器を見つけたり。ところでこれって本当の意味で「伝説」の武器ですよね。
今までのRPG、ドラクエにしてもここまでの自由意思を介在させられるゲームは無かったような気がします。目的も無くブラブラできるゲームなんてそうないぜよ。
ポケモンも割とそういう所ありましたけど秘伝技で動きをコントロールしてくれるだけまだ分かりやすかったと思います。
そしてドラクエ伝統の
「村を救ってくれるかい?」
はい
→いいえ
「そんなこと言わないで救っておくれよ」
はい
→いいえ
「そんなこと言わないで救っておくれよ」
はい
→いいえ
この選択肢があるようでないドラクエ伝統の様式美とも言えるアレですが、なんとYだと選択肢が“あり”ます。これには私もド肝を抜かれた。
ひねくれツンデレプレイヤーの私といたしましてはとりあえず「いいえ」って言って困ったり参ったり焦ったりしてる様を見て。
「私は死にものぐるいでなおそうとする患者が好きでねぇ」by.間黒男
とかしたいんですが。
Yだと、
婆さん「洞窟に入って夢見の雫とってきてー」
俺「いやだー」
婆さん「無いと困るのはお前も一緒だろう?」
俺「いやだー」
とかしてたら婆さんにキレられてお前らだけで行けやー!出てけー!!と言われてしまったり。
主人公がモタモタしてるとシナリオの進行が変わったり、手に入るはずのアイテム、仲間になるはずの人がならなくなってしまったりそれで一人逃したり、なんというか自由意思がちょこちょこ尊重されてしまう使用になっています。
基本的に世界は従順で良い子な英雄を待ち望んでいるようなのでこの選択肢の自由さを認識した途端もうどこの町でもどこの王様にもヘコヘコ腰と頭の低いデレデレプレイングになってしまったとさ。残念。
■シナリオは正直難しいです。
魔王が世界征服する上でヤベー施設を現実世界で破壊したはいいものの人々の記憶がある限り夢の世界で施設を形作ってしまうので夢の世界の施設は封印するとか。
現実世界で昏倒してる人が夢の世界で活き活きしていたり姿を変えていたり呪われて姿を変えていたり封印されていたり正直一回のプレイで全てを把握するのは難しいのでは?と思います。
現実世界の婆さまが夢の世界で若いとしても過去の世界というわけでもないという。
あとすいません、設定もシナリオもそこまで感動的なものは無いかと思います。多分W・Xと比べているからだと思いますが。バーバラすげぇ嫌い。
■他の天空シリーズとの相違点
世界各地に散らばる導かれしそれぞれのキャラクターごとにシナリオが存在しドラマチックに集合する秀作。
フィールドマップを歩くと時間が経ち朝→夜になる素敵なシステムがありました。あれは楽しい。
そして全ての仲間を一斉に馬車に入れて持ち運べるので使える使えないに関わらず経験値がふられ最終的にみんなある程度は使えるようになる使用でした。
天空の花嫁のタイトルに恥じない花嫁選択システム、ちなみに私はフローラ派。
しかしシステムとして最も異色なのは伝説の魔物使いの主人公の力によるモンスターを仲間にできるシステム。ポケモン大好きな私としては嬉しかったですねー。ゴーレム大好き。
こうやって見た場合のYの特徴は前述した「自由意思」と転職システムです、まぁ転職自体はVからあったんですけど若干システムがゆとってます。
職業で魔物使いがあるのにとくに魔物使えないってどういうことなの、SFC版ではできたんでしょ?だいぶ残念。
そしてステータスの中でも異色際立つ「かっこよさ」。見た目の華やかさと武器防具の組み合わせ、職業でカッコよさコンテストに出場するのがあるのですけどこれをステータスに組みこんでしまうのがすごいですね。
■ラスボス
ぶっちゃけYは微妙だったかなー。なんかドラクエシリーズってラスボスのシナリオに関してことごとく微妙なんですよね。
Wは展開は劇的でドラマチックだけどデスピサロが完全悪でないため勧善懲悪にならないため勝ってもどうにもスッキリしないし。
Xもミルドラースが最後にポッとで出てきて残念な感じ、憎い敵キャラというならキャラならゲマの方が印象深いぐらい。
Yはムドーが雑魚すぎてデュランがやけにカッコ良かったけど。デスタムーアは噂の大魔法がいるというだけで最後に面白い居城に行って対面、そこにいたるまでの城の警護や親衛隊というのも特になし。デスタムーア自体になんの恨みも感じない、ただ勇者としての義務だけで戦う主人公は正直微妙。
ちょっとプレイする順番を工夫するべきだったかもと残念な気持ちになりました。まぁ主人公のイケメンっぷりはかなり上位かもしれませんが私はWのが好きなんですよね。
あ、そうだYがどのシリーズよりも最高に勝っているのはテリーvsバトルレックスのアニメーション、あれは必見超カッコいいです。
クリア後イベントで現れるマップで魔王と越える隠しボス魔神ダークドレアムと戦うことができ、さらに条件を満たせば魔神の粋な計らいで一緒にラスボスと戦ってくれるそうで。
うんそれは正直見たいけどその条件を満たすほど頑張れる気があんまししませんごめんなさい。しかしこの隠しボスを連れて〜に関してはマジその発想は無かった。
話題:ドラゴンクエストシリーズ
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