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10人に一人は隠れクラミジアという事実ストーカーには気を付けようA
明日になれば
ビートたけし、長渕剛、槇原敬之、石田壱成、清水健太郎、美川憲一、研ナオコ、井上陽水
まだまだいるが、上に挙げた人は芸能界で逮捕された経歴のある人達だ。
逮捕イコール犯罪者ではないが、なんとなく暗いイメージを持ってしまう。
もちろん筆者自身を芸能人に例えるのはおこがましい事であるが、それでもモンマルトルの丘に足繁く通ってくれる人達は元犯罪者が書いているブログを読んでいたとなると差別はしないまでも軽いショックを受けるのではないだろうか?
元犯罪者でも立派に更正している人もいる。
けれどもどうせなら最初にカミングアウトして欲しかった、と。
元犯罪者が綴る下ネタブログ!
モンマルトルの丘!
小さな窓からこんにちは!モンマルトルの刑務所!
こんな風に。
果たしてモンマルトルの丘は今迄読者を欺いていたのか?
エンドルフィーナは元犯罪者なのだろうか?
その答えは後程にして話は展開していく
留置所と拘置所という言葉を聞いた事があると思う。
ニュースを見れば
「留置所内で容疑者が自殺を謀り…」
「今ホリエモンが東京拘置所から出てきました!」
というような報道がしょっちゅうある。
留置所と拘置所の違いについて分かる一般人はどれだけいるだろうか?
留置所とは容疑が固まるまで取り調べ等の為に警察が容疑者の身柄を拘束しておく場所で都道府県警察の管轄になる。
拘置所とは容疑が確定して裁判を待つ人、しかも逃亡や証拠の隠ぺいの可能性があったり重大事件を起こした人間を拘束しておく場所で法務省の管轄となる。
当時の私は勿論そんな事は知るはずもなく、留置所イコール刑務所に近いイメージを抱いていた。
ヒョロリ刑事と柔道マンに引率されて(警察内ではどんな軽犯罪の容疑者でも逃亡防止の為に二人の刑事がつくそうだ)三階にある留置所に向かった。
ヒョロリ刑事が言った
「お前の取り調べは明日だから!10時頃迎えにくるよ!」
え?明日?
この逮捕劇は間違いであるからして即座に解放されるとしても24時間以上も牢屋の中にいなければいけないの?
そんな心の呟きも虚しく留置担当の警官に身柄を引き渡されてヒョロリ刑事と柔道マンは立ち去ってしまった。
留置所内に私物は持ち込めない。
受付で全てを預けて書類にサインをする。
私服で構わないが首吊り自殺防止の為にベルトを預けなくてはいけない。
一通りの手続きが終了した後
「よし、行くか」
警官はそう言うと厳重な鍵の付いた扉を開けて中に入るよう手招きをした。
扉を潜るとそこは別世界。
U字形に鉄格子が10個程並んでいる。
何故かいちばん右の鉄格子はカーテンで覆われている。
ガチャガチャ。
背後では今入ってきた扉の鍵を掛ける音がした。
完全に世の中と隔離された瞬間だ。
そこでようやく手錠と腰縄を外される。
「では、後で軽い健康診断があるからその時はまた呼びにくるから、君の部屋(牢屋)はここ、欲しいものがあれば…」
と説明を受け、部屋に案内された。
丁度真ん中辺りの部屋だ。
「先輩がいるからな。山田っていって耳が聞こえない奴だ。耳が聞こえないのに詐欺師だ、ハハハ。騙されないように注意しろよ!ハハハ」
なんて軽いノリなんだろうこの警官は。
しかも、留置経験ゼロで留置所のいろはを知りたい私にコミュニケーションに問題のある先輩をあてがうとは…
まあ、いい24時間の辛抱だ。
明日になれば全てから解放されるんだ。
これは交通事故みたいなものなんだ、そうに違いない。
そう自分に言い聞かせて納得した。
警官は身振り手振りで先輩山田に私を紹介している。山田は理解したのか
「うー、うー、うー」
と呻いた。
先行きに不安を感じた。
中に入ると鍵を掛けて警官は立ち去った。
牢屋の内部は畳敷で三畳。トイレがあり、トイレのドアの上から半分はガラス張りになっていて中身が丸見えだ。
きっと自殺防止の為にシースルー構造なのだろう。
ここで排泄を行うのは相当の屈辱だ、24時間の間に便意を催さないように気をつけなければ!
その他は弁当屋のメニューや雑誌の注文書があるくらいで何もない。
テレビや電話も勿論ない。
自分に与えられた空間は畳一畳のみであり、自由もプライバシーも何もないのだ。
起きて半畳寝て一畳とはまさにこの事か。
そういえば仕事はどうなったんだろう?
あまりに目まぐるしい展開が繰り広げられていて忘れていた。
職場では自分がいないことでちょっとした騒ぎになっているはず、ひょっとすると既に逮捕情報が流れていて帰る場所がなくなっているのでは?
うわあ…不安だ…これはまずいぞ…
現実が冷たく襲い掛かってくる…
泣きそうだ…
いや、でも犯罪を犯した訳じゃないんだから胸を張ってればいいんだよ。
頭の中で肯定と否定を繰り返す。
先輩山田が筆談でコミュニケーションを取ってきたが、それどころではないので適当にあしらった。
しばらくすると山田は、「取り調べにいく」と書いた紙を残して警官に連れられて出て行ってしまった。
その後もう一度警官が来て私に、「健康診断をするから」と言って牢屋から私を出して個室に案内した。
健康診断は専属の医師がいるらしく、個室には看護師と医師がいた。
既往症の有無を聞かれた後、医師は看護師から手渡されたゴム手袋を装着してこう言った
「はい、ズボン下ろしてください」
そう、留置所では黄門に秘密の文書を隠して留置所内にいる容疑者と連絡を取る者がいたりするため、黄門に異物が入っていないかどうかチェックされるのだ。これは無実の人間でも関係ない。
男も女も関係ない。
必ず実行される儀式なのだ。
郷に入れば郷に従え
牢に入れば医師に従え
あ、ちょっ…うっ…
はしたない話で申し訳ないが、この時、痔は完治していたので助かった。
痔を患っていたならば悶絶していたに違いない。
余計な失態だけを残して留置所を後にして「痔の容疑者」などという伝説を残してしまっては末代まで恥ずかしい。
「はい、異状なし」
屈辱だ。
私をこんな目に合わせた基地外助(もとぢがいすけ)なる人物、許さん、絶対に許さんぞ!
健康診断を終えて自分の部屋に戻る頃には少しずつ周囲の状況を観察する余裕が生まれていた。
他の部屋には明らかに暴力事件絡みのヤクザみたいな人がいたり、こいつ絶対性犯罪やっただろ的なオタクのような人がいたり、こっちを見てニコニコしている人がいたり、逆に睨んでくる人もいる。
昼食は臭い飯なんだろうと勝手に思っていたら、普通の弁当だった。
メニューから好きな弁当を自腹で注文する事もできる。
容疑者はあくまでも容疑者であり、その辺の自由は尊重されるという事か。
無料で用意される弁当は決して旨いものではないが、市価で言えば480円位の水準がある。
昼食が終わるとスピーカーからラジオのNHKニュースが流れるが、ニュース内容の当事者がいる場合はどうなるのかは不明。
淡々と時間は過ぎ去り夜になり、就寝時になると布団置き場に自分で布団を取りにいき、自分で敷く。
勿論見張りの警官がいて逃げる事などできない。
よくテレビドラマで毛布一枚にくるまって震えているシーンがあるが、そんな事はありません。
真夜中、なんだか目が醒めてしまった。
1日中座っていたから肉体が疲労していないのもあるが、自分の置かれている状況を考えると不安が押し寄せて、どうにも寝付けないのだ。
するとどこかから、誰かが泣いているような声がした。
どこかの牢屋からだろうか、シクシクと声を押し殺してすすり泣いている。
確かに!
自分の犯した罪を悔いているのか、それとも残してきた家族が恋しくて泣いているのか…
複雑な気分になり、泣き声を遮断する為頭から布団を被った。
明日だ、明日になれば…
全て解決するんだ…
呪文のように繰り返し呟き強引に眠る事にした。
続く
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