話題:髪切りました


あたしの髪はド直毛。太いし量多いし硬いんですって。

だろうなー、髪全然色入んないんだもん。

なので学生のときはブリーチして髪を傷めてカラー入れてたっけ。んで髪バシバシなるやん? それにストレートアイロンやん? 髪泣いてたと思う。

高校生になるまでショートからボブくらいの長さだった。まともにセットできないからワックスとかスプレーも使わないので量の多い髪は広がるわけですよ。鬱陶しいから伸ばして後ろで結んでようと決めてから伸ばし始めたんだけど、それがまあ楽なこと。

ちなみに横で三つ編みにしたら母親にしめ縄みたいと笑われたことある笑
せめて透いてもらおうぜ、当時のあたしよ。
対して母親は猫っ毛からの癖毛。でもパーマあてたみたいにまとまってるのが羨ましかった。

人生初のパーマは高一の冬。そのときは自分の髪質で中途半端にパーマあてるとどうなるのか想像せずにとりあえずパーマを! とお願いした。

出来上がったのは爆発こけし(弟命名)。
なぜか前髪ぱっつんでわりと厚み残してたせいもあったんだけど、きっとあたしの初パーマを手掛けてくれた美容師のおばさんは扱いにくいあたしの髪にカールを与えたかったのだと思う。髪も肩までの長さだったから細めのロッドをくるくるしてたと思う。

あたしの感想としては「へー、あたしの髪ってこんなスパイラルになるんだ」だったけど、弟がお腹抱えて笑いながら元に戻せと言ってきた。

ドラッグストアでストパー剤を買ってきてくれた母親にすぐ使えば髪がとんでもなく傷むと言われ、一週間我慢した。そのうちパーマはすぐにとれ、頑固な髪だと母親に苦笑いされながら最終的にストパーできれいに戻してもらい、髪を弄るのが得意な弟に前髪を整えてもらいついでにカラーを入れてもらった。
かなり明るめのブラウンなのにブリーチなしだと明かりに照らさないとあまりわからない色味。

こんな苦労するならもう染めないしなんも弄らんと決めた瞬間だった。

それから約20年。
いよいよ白髪がサイド内側とつむじあたりに出現し始めたので今日思い切って白髪染めのついでにネット予約で半額になるからとカットとパーマも入れてきた。

カラーは元の髪は赤みが強いのでアッシュ系をお勧めされた。どうせそんな色味は出ないから失敗しても気にならんとそのままお任せ。パーマはカール緩めにお願いした。すぐとれるかも、と言われたけど久しぶりに髪を切るのでどうせならイメチェンしてやろうとそれでもいいですと言ってほくそ笑む。

美人なお姉さんはあたしの髪にしっかりと、でも緩く見えるように大きめのカールを入れてくれた。相変わらず肩までの長さなのでパーマをあてたというよりふんわりした感じかもしれない。


髪型を変えると気分も良くなるなーと浮かれながら帰宅したのがさっき。
まず長男が「あれ、髪型変わってる」と食いついてくれた。

「似合ってる? 変?」
「ふわってしてるけど……ママ、それ自分でセットできるん? 別に変じゃないけど」


お姉さんはスタイリング剤はこれがお勧めですと、んでもってセットの仕方も教えてくれた。


「どうせ明日の朝になったら後ろでまとめるんやろ?」


次男と末っ子は欲しいゲームでもあるのかひたすら可愛いを連呼。
ありがとう! でもちゃんとママを見て言ってくれよな!


長男がたまにラインで写メを送ったのかあたしに電話をかけてきた。


「前髪!」
「は?」
「前髪こけしやん! なんでおまえはいつも前髪を揃えるんや!」


おーう、ここでもこけしか!
でもそれには正当な理由がある!


「聞いて驚け。前髪サイドに流すより下ろしてる方が若く見えるんやってよ!」
「人によるわアホめ」


……くっそ!